小田原周辺のマイナースポットや些細な出来事を少しずつ
小田原の端々



今日は天気も良く過ごしやすい1日だった。夕方、箱根での用事を済ませた帰りに、入生田から開通した農道を通って一夜城方面に向かった。夕暮れの石垣山一夜城歴史公園周辺を散策するために。一夜城歴史公園の駐車場横では、有名パティシエの工房の建築工事が始まっていた。11月頃オープンとのこと。西日が差す本丸跡へ。GW中は一面シャガの花が咲いていたが、花の時期は終わっていた。ところどころに名残の花が咲いていた。シャガは群生して咲いているより、1輪だけで咲いているほうが綺麗に見える。駐車場に戻ると、片隅に作られた花畑が見頃を迎えていた。海を望む場所に作られたきらめきガーデンにはポピーやカスミソウが一面に咲いている。夕暮れの風に揺れる花々がとても綺麗だった。秋にはコスモスが咲くのでその頃にまた訪れたい。

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小田原市久野の和留沢地区にある釜石丁場跡を訪れた際に、以前和留沢地区で利用していた簡易水道の水源地跡にも立ち寄った。明星ヶ岳の中腹、標高500mほどの場所に目指す水源地跡がある。釜石丁場跡を散策して、再び駐車場まで戻ってきた。和留沢地区水源地跡に行くのには右側のハイキングコースを進む。このハイキングコースは「明星登山道・奥和留沢みはらしコース」という名称で、明星ヶ岳と明神ヶ岳をつなぐ尾根道の途中に出る登山道となっている。もともと作業用の林道として使用していたルートを地元の方々が整備して2009年に開通。尾根道まで85分のハイキングコースとなっている。ハイキングコースを進むとすぐに沢に架けられた木橋が見えてくる。増水時は渡れないこともあるようで迂回ルートが用意されている。藪の中の登山道を進む。ところどころに花の咲く苗木が植栽されていた。駐車場から自転車を押して登山道を歩くこと約20分で久野林道に出る。ゲートで閉ざされた林道なので、滅多に車の通行は無い。道路の反対側の案内板。明星登山道・奥和留沢みはらしコースは林道を左に進む。水源地跡へは直進する。久野林道から10分弱で熊ノ木沢に作られた和留沢地区水源地跡に到着。コンクリートの川底に下りる。上流も下流も綺麗な渓谷で、この場所だけ護岸が整備されておりコンクリート底になっている。和留沢地区水源地跡の傍らの岩には水神と彫られている。題字は鈴木十郎元小田原市長が書いたもので、昭和41年と彫られていた。水源地跡の片隅に取水口と思われる構造物がある。苔むしたコンクリートの塊だが、かつては和留沢地区で暮らす50世帯ほどに、ここから水道水を供給していた。和留沢地区は昭和20年に開拓農家35世帯が入植。山間地ということもあり、インフラの整備はかなり遅く、電気は昭和32年、郵便にいたっては昭和52年に配達が開始された。この水源地跡を訪れてみると当時の開拓や生活の苦労が偲ばれる。和留沢地区を切り開いてきた人々を支えてきた水は、今も清流として綺麗な水をたたえている。

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