小田原周辺のマイナースポットや些細な出来事を少しずつ
小田原の端々



城内臨時駐車場跡地で平成22年度から始まった発掘調査は今年度末で一区切りとなり、今後は整備工事へと移行する。発掘調査現場は埋め戻される前の最後の現地説明会が3月7日に開催されたので午前中に出かけた。午前9時半、弓道場横の入口から御用米曲輪の発掘調査現場へ。朝から雨の降り続く生憎の天候。会場内には遺構に沿ってシートが敷かれていたがドロドロの状態。よく大仰に足元が悪い中と言うが本当に足元が悪い。普通のスニーカーで訪れてしまい後悔した。現地説明会は午前9時半から午後3時まで。開始直後に入場したが、雨の中結構来場者がいた。今回は3本のトレンチが掘られその周辺から遺構を見学できるようになっている。一番南側のトレンチ。深さは1.5mから2mほどか。昭和57年度に一次調査が行われた場所で前回は江戸時代の深さまでの調査がメインだったが今回は戦国時代の地層まで掘り下げて発掘調査が行われた。遺跡には全然詳しくないので一見しても何がどのような遺構か分からないが石組みの水路だけは素人目にもわかる。往時はどこから水を引き入れていたのだろう。午前10時から担当者による解説が行われる予定だったが雨と足元の悪さで一通り写真を撮って早々に退散。御用米曲輪の発掘調査は来年度から整備事業が始まり戦国時代と江戸時代の2つのエリアに分けた整備が予定されている。整備工事は数年はかかる見込みのようでしばらくは敷地内に入る機会はなさそうだ。

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