<おでいげ>においでおいで

たのしくおしゃべり。そう、おしゃべりは楽しいよ。

善意

2014年12月23日 11時02分23秒 | Weblog

秋に入ってまもなくして鉢に球根を植え込んでおいたアネモネが、よく見ると、早くも花の蕾を膨らませている。長く伸び出た青い茎の先端に蕾を乗せている。今日は師走の23日、昭和天皇の天皇誕生日。まだ寒い冬の真っ只中だというのに。霜にあてないようにと鉢をベランダまで運んで来た。腰痛がまだ幾分か残っているのと言うのに、無理をして。そんなことじゃないのだろうが、さぶろうにはアネモネが一日も早く花を着けてこれを見せて喜ばせてあげようという魂胆のように思えて来る。このアネモネの善意であたたまる。

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むずむずしだしている

2014年12月23日 10時44分22秒 | Weblog

NHK短歌九月号入選作品からもう一首を拾い出して来て、にたにたをしてみた。これは相聞歌。

ひとつくらい苦手な野菜のあるひとを好きになります あなたはかぼちゃ  東京都 平岡淳子

目の前に居る人がわたしの好きな人だ。この人は南瓜が食べられない。お皿の上に残っている。おやっと思う。学校時代の給食で克服できなかった好き嫌いの、嫌いな野菜をこの年齢になるまで継続している。幼いと言えば幼いが、その不完全の露呈が却って愉快を誘う。母性本能を揺さぶっても来る。で、彼女は告白する、「大きくなってもひとつくらいは好き嫌いを通している人って好き」 その後で彼女は、「よしっ、この後はわたしの料理自慢の腕の見せ所だ。『きみが作ってくれた南瓜が大好きになったよ』と言わせてみせよう」と呟いてその場でにやり、ということになる。そう言わせてみたくなってもう彼女はむずむずしだしている。短歌にはドラマが潜んでいる。

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ダークスーツのアスパラガス

2014年12月23日 09時58分35秒 | Weblog

就活へドアの光を細く押すダークスーツのあすぱらがすは  盛岡市 藤倉清光 (「NHK短歌」9月号 より拾う)

本屋さんに行ったら店番をしていた方が、「これあなたにあげます。読んでもらうと雑誌がよろこびますので」と言って倉庫下から5ヶ月前の雑誌を取り出して、ひょいと差し出された。町に一軒しかない小さな本屋さんである。店番はもちろんここの女将さん。ご年配だ。人なつこい。

で、帰宅してからぱらぱらと雑誌をめくってみた。藤倉さんのこの入選句が目に付いた。お若い方だろうか。かたわらでお若い方の就職活動をご覧になっておられた方の作品だろうか。「あすぱらがす」はいまや面接会場に入っていく若者のことだろう。細くて青々として不安げなアスパラガスを想起する。彼(或いは彼女)はダークスーツに身を包んでいる。スーツは固まってガチガチになっている。

「ドアの光を細く押す」とあるが、ドアを押したらそこに面接会場からの光がほっそりと舞い込んできたのだろう。胸の鼓動が鳴っている。叙景歌でありながら、ここには展開がある。動きがある。感情が弾けている。いい作品だなと直感した。

ふっふ。アスパラガスのような就活生が、そのままアスパラガスになっているというところが愉快だ。表現が直截で新鮮だった。長く伸びたアスパラガスが面談の途中、ぎくしゃくしてその場でぽっきり折れてしまいそうではないか。

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うひひうひひひ

2014年12月23日 09時29分08秒 | Weblog

おはようございます。午前9時半、空は薄曇り。ひんやり寒い。いつものように山からヒヨドリがきて金柑の黄金を突いています。このブログの読者をしてくださっているみなさんお変わりなくお元気でいっらっしゃることと存じます。わたしの腰痛もだいぶん改善してきましたが、まだひやりひやりする場面があります。でも、昨日は外に出て気分転換を図りました。買い置きをしておいたチューリップの球根1袋20球を花壇に植え込みました。やっとやっとのことでした。球根は少し発芽をしています。土の中に座るのが待ち遠しかったことでしょう。牛糞の施肥をたっぷりしました。水も撒きました。生育の条件が整いました。うひひうひひひとよろこんでいるでしょう。

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