今年のお盆休みは妻と子供たちが妻の実家に帰省してしまい、1人で過ごすこととなりました。
いつもは近場へ家族旅行に行くのですが、今年は一人旅になりました。
猛暑なので涼しいところへ・・・と思い安宿を見つけて草津温泉へ行くことにしました。
ただ、往復するだけじゃ何なんで、いろいろと調べていると、ちょうど高崎から横川まで旧型客車のSL列車が運転されることが分かり、空席があったので「SLレトロ碓氷」に乗って軽井沢経由で草津へ行くことにしました。
今の電車や新幹線にはあまり興味はありませんが、とにかくSLと旧型客車が好きで、機会があれば一度乗ってみたいと思っていたので、とても楽しみにしておりました。
少しケチって熊谷まで普通列車で熊谷から新幹線で高崎駅へ...「SLレトロ碓氷」の発車する2番線に向かいました。
お盆休みと言うこともあり、家族連れやマニアでホームは大盛況です。
入線時間が分からず少し早めに着きましたが、列車が入って来たのは発車の7、8分前、人が多くまともに写真も撮れません。こんなことなら、新幹線に乗らなくても余裕で間に合いました。
早速、乗車!私の乗ったスハフ32は床から座席、窓枠、壁(内装)に至るまで殆ど木製です。
どうしてもこの客車に乗りたくて、ネットで調べて、6号車を指定して取りました。
この客車は昭和13年に製造されてたJR東日本が所有する客車の中でも最も古い車両です。
しかし、良く手入れをされており、外も中もピカピカです。
チケットを取ったのが、4日前でしたので窓側は確保出来ず、指定されたボックスの通路側に座りました。
乗客は家族連れも居ましたが、それよりむしろ大人の方が多く、私の座ったボックスはみんな1人での乗車だったようです。
発車時刻の9時47分にD51(デゴイチ)の汽笛が響き列車はゆっくり動きだしました。
電車の様に直ぐにはスピードが出ず、徐々に加速して行きます。
ガタンガタン・・・と心地良い音が響きます。
かつては急行列車など活躍していた車両ですので、古いながらも乗り心地は良いです。
昭和初期の車両の為、もちろん冷房もなく、動き出すまでは蒸し風呂状態でしたが、次第に風が入り思った程、暑くはありませんでした。
しかし、駅に止まると再び無風状態に、外の気温は35度を超えているので、流石に暑いです!!
思えば子供頃は冷房車なんて珍しかったので、これが普通だったのですが、慣れと言うものは怖いです。
更に私の乗った6号車は機関車のすぐ後ろで、煙も凄かったです。
横川に近づくと登り勾配が多くなり、もくもくと煙を出しながら苦しそうにゆっくりと登って行きます。
窓側に座っていた隣の男性のチノパンには黒い灰が沢山付いてました。
今は物珍しさで喜んでSL列車に乗っておりますが、実際に旅行や出張で長時間乗るのは大変なことだったと思います。
高崎を出て1時間、列車は横川に到着!これくらいの乗車時間がちょうど良い感じでした。
また、機会があれば乗りたいです!
横川からはバスに乗って軽井沢へ、国道18号線の旧道を経由して碓氷峠を越えました。
バスに揺られること40分軽井沢に到着、横川の暑さとは別世界です。
再びバスを乗り継いで白糸の滝へ...旧軽井沢までは大渋滞で普通なら30分も掛からないところを1時間以上掛けてやっと到着!
軽井沢の名所だけあって、ここも人でいっぱいでしたが、とても涼しくマイナスイオンが沢山出ていて快適です!
水の音も爽やかです!
白糸の滝には1時間半ほど滞在し、それから、またバスに乗り草津温泉まで...
事故渋滞によりバスが迂回運転をした為、またまた1時間くらい遅れて草津温泉に到着しました。
気がつけば、もう6時半です。1人なので安宿にチェックインして先ずは温泉で汗を流しました。
安宿と言っても某温泉旅館の系列の為、少し離れた旅館の大浴場に入りたい放題です。
気温も20度を少しは超えたくらいで温泉に入るには、ちょうど良い陽気です。
日本に生まれて良かったと思う瞬間です。
1時間ほど温泉を満喫した後は夕食を食べに...
湯畑の近くにある蕎麦屋に入り、天ざるそばとビールを注文!そばは可も無く不可もなくと言った感じでしたが、天ぷらが美味しかったです。
特に舞茸は絶品です!
食後は暫く街中を散歩して宿に戻りました。