今朝は

湿った風がいっぺんに吹き込んできたので、慌てて閉めてまわる。
夏の暑さよりも耐えられないのは<湿気>で一番の苦手!!
締め切っているせいか、セミの声もかすかに耳に届き、
植木たちの烈しく揺れる姿だけがガラス越しに見えて、先ほどから
気になっている、けど、この手ではいまは動かすことはできない。
早い台風の通過を願うしかないのです。


先日外出時にバス停のそばのヤシの木の根元で咲いている<ポーチュラカ>を
撮ってみた。


年に数回、季節に合う花を植え、楽しませてくださっている。
マンションの樹木を管理している造園業の方と有志のお世話でと聞いている。
その出先の本屋さんで、<くじけないで>の文字に目がとまり、求めてきたのが、

<人生いつだってこれから。何をはじめるにも遅すぎることはないと元気がでてきます>と
表紙に綴られています。 柴田トヨさん、98歳の方の詩の本でした。
右手をかばいながらの生活のなかでくじけないで...の文字が応援しているように
目に写ったのかもしれません。
厚さは1センチぐらいであとがきまで繰っても110ページ足らずの本ですが、
何にげない言葉で綴られているようで、なんともやさしい穏やかな詩なのです。
忘れがちなことを自然に自分のこととして詩にしていらっしゃるのが胸にやさしく
素直に沁みこんでくるのです。鉛筆と消しゴムでお書きになるとか...。
もう、何回も読み返しています。
半年カレンダーが一緒に添えられていました。
その最後の12月の詩です。
<朝はくる>
一人で生きていく
と 決めた時から
強い女性になったの
でも 大勢の人が
手をさしのべてくれた
素直に甘えることも
勇気だと わかったわ
(私は不幸せ...)
溜息をついている貴方
朝はかならず
やってくる
朝陽も
射してくる筈よ