夕べ、ベッドに入ったときは、<明日でギブスとも>なんて思いながら消灯したのですが、
3時ごろに目覚めてしまい<借り暮らしのアリエッティー>の製作過程を編集したTVを
観たりしていました。
4時半ごろに目覚めることは何度か経験していますが、こんなに早い!のは覚えがないのです。
それでも起床したのは7時半でいつのまにかTVは消して寝ていたのです。
<さあ~、何時にクリニックに行こうかしら~>と思いながらベランダに出ましたら、
一輪、咲いていました。
毎朝のように咲いているのですが今朝は特別に今までで一番大きく咲いてくれていました。
10時前にタクシーを呼んだところをみるとやっぱり気にかかっていたのでしょう、
<レントゲンの結果は...>とか、はずしたあとは...とか、意外にナーバスになっている自分に
あきれているもうひとりの自分がいるのです。
ジュ~ン、ギ~~ンと音がしはじめ切りはがされていき、右手首があらわれてきて
<親指なかにしてグーパーしてみて...どう?> <大丈夫だね>と先生。
注意点はこれとこれ、3ヶ月は大事にして、6ヶ月ぐらいで、どっちの手だったっけぐらいになるよ、と、
話されるが、今の私は剥きだしにされてる右手首が生まれたての赤ちゃんの首のように
心もとなく、どうしてよいのか戸惑っている。
看護婦さんが<そこで手を洗ってください~>と洗面所を指差すが、左手は恐る恐る右手に
泡をまぶしている。 はずす!!ってこんな感覚なんなのだ...、支えのないってことは
こんなことなんだ!!と妙に冷静でもないのに分析している。
<いっぺんに支えが無くなると不安でしょうから...>と半分ギブスで支え、湿布をして
ぐるぐると包帯が巻かれると、あれほど自由な右手に憧れていたのに、安心感が広がるのは何故?
<家にいるときは無理のないように動かして、一週間後に様子を教えにきてください!!>
<それがリハビリです...決して無理はしないでね> 先生の声が大きく聞こえる。
家に戻り、包帯をはずし、言われたとおりに今一度温水に手を浸し、擦る、こする...。
湿布を換え、手首だけに包帯を巻いてソファ~でしげしげと眺めていた。
はずせばOKとは思ってはいなかったけど、こんなに不思議な感覚を味わうとも思っていなかった。
心と手首が共に違和感がなくなるようにリハビリしなければと...。
たかが手首でも4週間の固定は途方も長く感じて、煮詰まった気持ちになったときもあった。
文章に起承転結があるようにギブス生活でも転にあたる3週間目のはじめぐらいが気持ちが
ざわついたようだった。
とにかくひと段落はついたのです。 今日だね、とメールを下さった方もあった。
心遣いに大感謝!!でした。
やはりまだ、これくらいの文章を綴る右手でも重く感じてきました。
お見舞いのコメントに励まされました、本当に有り難うございました。