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<経産大臣指定伝統的工芸品> 岐阜 一位一刀彫

2021-05-06 06:56:09 | 経済産業大臣指定伝統的工芸品

 「一位一刀彫」

 Description / 特徴・産地

 一位一刀彫とは?
 一位一刀彫(いちいいっとうぼり)は、岐阜県飛騨地方で作られている木工品です。岐阜県の県木であるイチイの木をノミだけで彫り上げる作品で、彩色は施さずに木目の美しさを活かします。
 「イチイ」の名前は、約800年前の天皇即位の際にこの木を用いて作られた笏(しゃく)を献上したところ、その美しさと質の高さが「正一位」という最高位を与えられた出来事が始まりです。
 一位一刀彫の特徴は、飛騨の銘木の中でも樹齢400年から500年を経た貴重な木材を利用することです。イチイの木は、内側の赤っぽい「赤太」と、外側の白っぽい「白太」の2色の部分に分かれているため、絶妙な色合いが作品に個性を出しています。
 一位一刀彫は年月とともに木そのものの色合いが変化し、光沢が出てくることも魅力です。伝統的な根付や置物、茶道具などのほか、近年では時代に合わせて携帯電話向けのアクセサリーなども制作されています。

 History / 歴史
 一位一刀彫 - 歴史

 一位一刀彫は、江戸時代末期(19世紀はじめ)に松田亮長によって確立されました。松田亮長は、もとは製箸を家業としていたところから彫刻を学び、彫刻師となった人物です。その後、厚く着色された奈良人形を見て、木目の美しさや刀痕が活かされていないことを残念に思ったことが一位一刀彫誕生のきっかけになりました。
 「天然の木の美しさを活かしたい」と考えた松田亮長は、木目、独特の2色、艶、削りやすさなどの条件が優れていたイチイの木に注目し、研究を重ねたと記録されています。もともと根付彫刻師だった松田亮長は、印籠などを帯に吊す際の留め具である根付を一位一刀彫で多数制作しました。
 飛騨の銘木であるイチイを用いた一位一刀彫は、優れた木彫り技術を持っていた飛騨の匠たちの間に広がり、発展してきました。1975年(昭和50年)に伝統的工芸品に指定され、現在でも飛騨の名産として受け継がれています。

*https://kogeijapan.com/locale/ja_JP/ichiiittobori/ より

 

 良質な素材と、匠の技の芸術品
 鋭さと巧みさに冴えが光る彫り

 一位一刀彫の起源は、天平の昔から奈良や京の都などで社寺の造営に力をふるった「飛騨の匠」たちです。現在でも、有名な高山祭の屋台の彫刻にその技を見ることができます。その後、江戸末期に活躍した、高山出身の根付彫刻師、平田亮朝、松田亮長らによって盛んになりました。
 木目が美しく、次第に茶褐色になり艶が出てくる「一位の木」を材料に、加飾、着色をせず、彫刻刀の技のみで鋭く彫り上げ作品を表現していきます。また、良質な素材を選び木目の流れ、赤太(あかた)、白太(しらた)といった木の色合いを巧みに利用する、それが一位一刀彫の技なのです。
 地元岐阜県の木にもなっている、「一位の木」の語源は、かつて、天皇即位の折りに「笏(しゃく)」として献上したところ、他の材より美しく質が高かったので「正一位」という最高の位が与えられた等の説があります。この木は、赤太、白太の二つの色調を持ち、木目が美しく、時を経るにしたがって艶のある茶褐色に変化していくのが特徴です。

*https://www.city.takayama.lg.jp/shisei/1000067/1002790/1002815/1002816/1002819.html より

 


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