「懐石」
元は禅の修行僧が寒をしのぐために懐に入れた温石の事。後に粥になり、茶道が始まると軽食をさす言葉に変化。つまり懐石料理は茶事で供される料理が原型である。
たんに懐石でもよいが「会席」と混同せぬよう、発音する場合は「茶懐石」と言う。
まず一汁三菜。
三菜は「向付」「椀盛」「焼き物」
汁は味噌仕立て。
柔く炊いた飯は一文字、丸型、山形。
これに箸洗い(小吸物)と八寸。
最後に香の物と湯桶が出る。
以上が定石の懐石である。
もてなし料理の意味合いが濃い場合は箸洗いの前に「強肴」を出す。
季節の素材を淡白に味付けし、香りの強すぎるものや油がありすぎるものは使わない。椀と向付以外は取り回しが決まりなので、焼き物にしろ、煮物にしろ、客の手間が掛からぬように仕上げておく。魚は小骨まで取り除き、褄折りにて焼くのがよい。
*https://temaeitamae.jp/top/t2/kj/5_F/03.html より
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