「鹿児島 知覧」
全国の小京都の中でも最も南に位置する知覧は、江戸期に作られた南国特有の武家屋敷のある町だが、第二次世界大戦中は特攻隊基地があった悲しい歴史を持つことでも有名です。かつての飛行場跡地の近くには「知覧特攻平和会館」があり、特攻隊員の写真と遺品の資料が昭和の負の歴史を今に伝えています。海から引き上げられた当時の零戦、屋外には隊員が寝泊まりした三角兵舎(復元)、観音像には隊員の名前を記した巻物が収められており、街を歩けば、道路に沿ってたくさんの石灯籠があり、歴史を今に伝えています。高倉健主演映画の「ホタル」の舞台にもなったことでも知られています。
知覧に残る江戸時代の武家屋敷は、七戸が一般公開され、一部ではあるものの庭園も見ることができます。これらの武家屋敷は鹿児島城を内城とする外城と呼ばれ、鹿児島城の周囲に衛星のように配置されていました。もちろん、戦時には防衛ラインとなるもので、知覧の武家屋敷郡はその中のひとつ。島津は関ヶ原の合戦においては西軍に属していたため、幕府との戦の可能性もあったことがその背景としてあります。反面、京都から新しい様式を取り入れていたことが伺える一面もあります。
武家屋敷は、石造りの上にイヌマキと呼ばれる生垣があるのが特徴で、庭園では、森邸のみが池泉式庭園で、ほかは水を使わない枯山水式庭園です。遠くに見える母ヶ岳を借景とし、四季を通じて美しさを見せてくれます。
また、知覧は九州一のお茶の産地でもあり、生産量としては静岡に次ぐ規模です。
本通り線まで出ると、鯉の泳ぐ清流溝も見ることができます。
=鹿児島県の小京都・知覧町の観光ポイント=
時代を超えて「武家屋敷」が残る
知覧武家屋敷庭園群
知覧麓にある武家屋敷庭園群は薩摩藩外城のひとつで、現在7つの庭園が国の名勝に指定され公開されています。
*https://www.little-kyoto.com/kagoshima/chiran.html より
*https://shokyoto.jp/ml/ja/sub/kagoshima_chiran より
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