「フライ」
郷土料理「フライ」
主な伝承地域 行田市
主な使用食材 野菜、肉、小麦粉
歴史・由来・関連行事
行田市など北埼玉地方に伝わる「フライ」は、揚げ物ではなく焼き物だ。小麦粉を水で溶いた生地を焼き、野菜や肉などの具材を入れたもので、お好み焼きやクレープのような料理である。元は、農家が手軽に作るおやつのようなものであった。材料が安く手に入り、持ち運びが便利なうえ、腹持ちがよいこともあって、行田で昭和初期に全盛期を迎えた足袋工場で働く女工に大ヒットし、販売する店が増えて定着したという。現在でも行田市内の20店以上の飲食店で提供されている。「フライ」という名称は、行田周辺が布の産地だったことから「布来(ふらい)」になったという説や、フライパンで作るからという説、また、「富よ来い」に引っ掛けたなど、諸説がある。
食習の機会や時季
かつては足袋工場で働く女工の間ではやった腹持ちの良い、おやつであった。現在は、子どもから大人までが楽しむ日常的なおやつとして食べられている。
飲食方法
小麦粉を水でやわらかく溶き、鉄板の上に薄く流し入れて焼きながら、刻んだネギや豚肉などを入れて、両面焼く。このとき、鍋ぶたなどで繰り返し押し付けながら焼き、焦げ目をつける。ソースや醤油ダレをつけ、好みで青のりをふりかける。また、生地を焼く際に卵を割り入れることもある。店によっては焼きそばを挟んだり、チーズやイカ、エビ、揚げ玉を加えたりすることもある。
保存・継承の取組(伝承者の概要、保存会、SNSの活用、商品化等現代的な取組等について)
専門店や喫茶店などの市内の飲食店で味わえるほか、ご当地グルメとして各種メディアで紹介されている。行田市ではフライのゆるキャラである「フラべえ」を制作し、市内外のイベントに出演している。
*https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/33_20_saitama.html より
フライとは?
『フライ』と言えば一般的に揚げ物というイメージがありますが、行田のフライは揚げ物ではなく、焼き物なのです。
行田でいう『フライ』とは、小麦粉を水で溶き、鉄板の上で薄く焼きながら、ねぎ、肉、卵などの具を入れ、好みでソースまたは醤油だれをつけて食べるもの。クレープのようにふわりとした舌ざわりのお好み焼きのようなものです。
行田市の位置する北埼玉地方は古くから小麦の産地であり、もともと農家で手軽に作るおやつのようなものでした。安くて持ち運びが便利なうえ、腹持ちがよいこともあって、行田で昭和初期に全盛期を迎えた足袋工場で、働く女工さんに大ヒットし、販売する店が増えて定着したとのこと。現在でも市内では20件以上の店が営業しています。
*https://www.city.gyoda.lg.jp/soshiki/kankyokeizaibu/shoko_kanko/gyomu/kanko_joho/gourmet/2350.html より
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