「梶原大暉」 金-車いすバドミントン・男子 シングルス(車いすWH2)、銅-男子 ダブルス(車いす)
*https://www.asahi.com/paralympics/2024/results/profile/?qrkydpg_paris2024_page2=PROFILE-2496794-------------------- より
梶原 大暉(かじわら だいき、2001年11月13日 - )は、日本の男子パラバドミントン選手。福岡県福岡市出身。2021年開催の東京パラリンピック、2024年開催のパリパラリンピック パラバドミントン 男子シングルスWH2金メダリスト。
ダイハツ工業所属。
*Wikipedia より
パラリンピック バドミントン 梶原大暉が金メダル 2大会連続 2024年9月3日 9時05分 NHK NEWS
パリパラリンピック、バドミントンの男子シングルス、車いすの比較的障害が軽いクラスの決勝で、梶原大暉選手が香港の選手にゲームカウント2対0のストレートで勝って金メダルを獲得しました。梶原選手はこの種目で、2大会連続の金メダル獲得です。
圧倒的な力を見せつけ、パラリンピック連覇、男子シングルスで伸ばした連勝記録は「125」。その強さの理由は、常におごることなく、心も技術も愚直に強さを求め続けた姿でした。記事後半では担当記者の解説をお伝えしています。
目次
梶原大暉 ストレート勝ちで2大会連続の金メダル
梶原大暉「3年間このためにやってきたので 本当にうれしい」
梶原大暉 ストレート勝ちで2大会連続の金メダル
梶原選手は金メダルを獲得した前回の東京大会以降、負けなしが続いていて、決勝では東京大会の銅メダリスト、香港の陳浩源選手と対戦しました。
梶原選手は第1ゲーム、出だしから7連続ポイントを奪って流れをつかみ、その後も前後に揺さぶる攻撃やライン際に落とす正確なショットで圧倒して、21対10で取りました。
第2ゲームも厳しいコースに決めるなど相手に隙を見せず、最後は4連続ポイントを奪って、このゲームも21対10と大差で取りました。
梶原選手は、ゲームカウント2対0のストレート勝ちで2大会連続の金メダルを獲得し、連勝記録を「125」に伸ばしました。
▽銀メダルは陳選手
▽銅メダルは韓国のキム・ジョンジュン選手でした。
梶原大暉「3年間このためにやってきたので 本当にうれしい」
梶原大暉選手は「3年間このためにやってきたので、本当にうれしい」と笑顔で喜びを語りました。そして「ほぼ毎日妥協することなく、厳しくやり切ってきた練習量が自分を支えてくれた。やってきたことを試合で出せた。何回も心が折れそうになったこともあったが、やりきれたのは、コーチや周りの人たちのおかげだ」と感謝の思いを口にしていました。
次のパラリンピックに向けては「シングルスの優勝はもちろん、今大会果たせなかったダブルスの優勝も絶対に達成したい」と意気込みを話していました。
注目
【解説】“愚直に強さ求めた”王者
バドミントンの22歳、梶原大暉選手が圧倒的な力を見せつけ、パラリンピック2連覇を果たしました。
男子シングルスで伸ばした連勝記録は「125」
常におごることなく、心も技術も愚直に強さを求め続けたその姿に“王者”の強さが現れていました。
東京パラリンピックからこの3年、国際大会で負けたことがなく、圧倒的な強さを誇ってきた、梶原選手。
しかし、その影で常に重圧と戦ってきました。
それをはねのけ、常に結果を出し続ける強いメンタルを支えているのが、圧倒的な練習量です。
1日1000スイング以上、ラケットを振り込む、梶原選手。手の平を見せてもらうとその手はマメだらけ。日々の練習でボロボロになっていました。その積み重ねが、試合で窮地に追い込まれても、気持ちで負けない強さにつながっているといいます。
梶原大暉 選手
「妥協せず毎日やれているかで苦しい状況になっても『あれだけやってきたんだから大丈夫だ』と思える」
技術を磨くことにも、余念がありません。
梶原選手の最大の武器は「カット」と呼ばれるショット。相手を前後に揺さぶったあとにコート手前にシャトルを落とす巧みなショットです。しかし、去年からこのショットが警戒され、コート手前で相手に拾われることが多くなりました。
そこで、パリパラリンピックに向けて新たに習得したのが「カットスマッシュ」というショットです。
このショットは、打つ寸前までは「カット」と一見同じフォームに見えますが、シャトルを打つ際、手首を効かせることで、スマッシュに近いスピードが出ます。
「カット」と「スマッシュカット」のシャトルの軌道は全く異なり、「カット」はコート手前で落ちるのに対し、「カットスマッシュ」は、コート奥まで飛ばすことができます。
2つのショットを織り交ぜ相手の裏をかくことで、ポイントにつなげやすくなりました。「カットスマッシュ」の存在を意識させることで、相手が前に出にくい状況をつくり「カット」をより効果的に使えるようになったのです。
パリパラリンピックでは予選から1ゲームも落とさずに決勝に進んだ梶原選手。決勝では、これまで何度も戦ってきた東京パラリンピックの銅メダリスト、香港の陳浩源選手と対戦しました。
第1ゲームは、コート奥に打ち込む「クリア」を中心に長いラリーを展開して相手のミスを誘います。さらに「カットスマッシュ」で相手を翻弄し、21対10でこのセットを取りました。
続く第2ゲームはネット手前にシャトルを落とす得意の「カット」で得点を重ね、終始相手を圧倒して、21対10でゲームカウント2対0のストレート勝ち。
試合時間は44分。
あっという間に2連覇を達成してのけた梶原選手は決勝の後、こう話しました。
「心が折れそうになったことは何回もあったし、金メダルを期待されるプレッシャーもあったが、自分に厳しく、練習をやりきれてよかった。でもまだ自分のバドミントンは1ミリも完成していないので、もっと強くなって見ている人を魅了できるような選手になりたい」
そして、早くも次を見据えていました。
「4年後のロサンゼルス大会で3連覇したいし、今大会は達成できなかったダブルスで優勝して、2冠を達成したい」
*https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240903/k10014569981000.html より
パリパラ バドミントン 梶原・村山ペア 銅メダル 男子ダブルス 2024年9月2日 6時10分 NHK NEWS
パリパラリンピックのバドミントンは、男子ダブルス、車いすのクラスの3位決定戦が行われ、日本勢どうしの対戦は、梶原大暉選手と村山浩選手のペアが、松本卓巳選手と長島理選手のペアにゲームカウント2対1で勝って銅メダルを獲得しました。
男子ダブルス、車いすのクラスの3位決定戦は、前回の東京大会のこの種目で銅メダルを獲得した梶原選手・村山選手のペアと、松本選手・長島選手のペアの、日本勢どうしの対戦となりました。
松本・長島ペアが第1ゲームを奪う
第1ゲームは接戦のすえ、松本選手と長島選手のペアが21対19で取り、続く第2ゲームは梶原選手と村山選手のペアが精度の高いショットとラリーでの粘り強さで21対12で奪い返しました。
梶原・村山ペアが2ゲーム連取し逆転勝ち
最終第3ゲームは、22歳の梶原選手と50歳の村山選手の年の差28歳のペアがコンビネーションの良さを見せ、ライン際へのショットを次々と決めて21対15で取り、ゲームカウント2対1で松本選手と長島選手のペアに勝って、銅メダルを獲得しました。
梶原選手と村山選手のペアは、この種目、前回の東京大会に続く2大会連続の銅メダル獲得です。
梶原大暉「ほっとしている気持ちが大きい」
3位決定戦で勝って銅メダルを獲得した梶原選手は「ほっとしている気持ちが大きい。準決勝で負けたのが悔しかったので、絶対に勝って後悔なく終わろうと村山選手と話していた。それを達成できてよかった」と話していました。
2大会連続の金メダルがかかる男子シングルスの決勝に向けては「2連覇を目指してやってきているので、やることをしっかりやって、勝ちたいと思う」と意気込みを示しました。
村山浩「梶原が声を出して引っ張ってくれた」
また村山選手は「日本人対決ということで複雑な思いはあったが、そこは引かずに銅メダルを持って帰ると腹をくくったので、それが結果につながったと思う。梶原選手がいいタイミングで声を出して引っ張ってくれたのが大きな勝因だと思う」と28歳年下の相方をたたえていました。
*https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240902/k10014568931000.html より
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