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< 郷土料理 > 千葉 すみつかれ

2024-10-10 09:53:36 | 郷土料理

 「すみつかれ」

 主な伝承地域 東葛飾地域

 主な使用食材 大根、人参、大豆、油揚げ、豆腐、酒かす

 歴史・由来・関連行事
 「すみつかれ」は、2月の最初の午の日である初午に小豆ご飯と一緒にお稲荷様に供え、食されている料理で、鬼おろし器でおろした大根と人参を節分の大豆、酒かすと一緒に炊いた料理である。千葉県のほか、茨城県、栃木県、埼玉県などでも食されており、「すみつかれ」以外にも「しもつかれ」「そもつかれ」など地域によって呼び方が異なるという。栃木県に江戸時代から伝わる料理として千葉県の東葛飾地域に波及したと考えられている。また、鎌倉時代に書かれた「宇治拾遺物語(うじしゅういものがたり)」などの説話にも記述されているなど、歴史は非常に古く、その名の由来については諸説ある。「下野国の家例としてつくる料理」から「しもつかれ」と呼ばれたという説や、つくり方の「酢み漬け」から「すみつかれ」と呼ばれたという説などがある。
 節分は、季節を分けるという意味で、立春、立夏、立秋、立冬の前日をいい、旧暦では立春が年の初めにあたるので、節分の日は大晦日にあたる。そのため、千葉県野田市では、古くに節分ことを「としこし」と呼んでいたという。良い年を迎えようと、節分の日に豆まき、無病息災を願い、邪気を払う習わしがあるのだという。また、大豆の枝であるマメガラにイワシの頭を差し、ヒイラギを添えたものを魔除けとして、家の入り口等に付けるといった習わしもあったが、時代と共に廃れ現在節分時におこなっている家庭は減少しているという。

 食習の機会や時季
 古くから初午の日に食べる習慣があるが、現在では日常食としても食されている。

 飲食方法
 大根と人参を鬼おろし器でおろし、鍋に入れそのまま煮る。よくゆだった所に炒り大豆の皮をむいて入れ、砂糖、醤油、みりん等の調味料を加える。くずした豆腐と、大きめの千切りにした油揚げ、細かくした酒かすを加え、数時間弱火でじっくり煮込む。

 保存・継承の取組(伝承者の概要、保存会、SNSの活用、商品化等現代的な取組等について)
 各家庭や地域によって食材や習わしが異なっているが、現在も家庭でつくられ、親から子へと継承されている。

*https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/sumi_tsukare_chiba.html より


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