「沸壷池の清水-わきつぼいけのみず」
白神山地の世界自然遺産登録地域の隣接地である津軽国定公園内に位置する「十二湖」。
明治の文人、大町桂月の「山の中 三十三湖 紅葉かな」の句碑にあるとおり、実際には30余りの湖沼があるらしいが、標高約940mの崩山の山頂から見ると12の湖が展望できるため十二湖と言われたそうだ。
この湖は、江戸時代に起きた地震の際の山崩れにより、川が堰き止められてできたそうで、湧水もその時点のものかも知れない。
R101号から入り湖沼群をみながら奥に進むと「落口の池」があるが、そこにある休憩所「十二湖庵」では湧水を使用した抹茶をたてている。
湧水は休憩所の脇の沢にある。
実際は、沢から20mほど上流にある「沸壷の池」が水源となっており、そこから竹筒で道路沿いまで引かれている。
水は大変おいしく水量も豊富であり、さすが平成の名水に選ばれただけある。
町では水呑場区域の土地借り上げを行うとともに水源地の漁業権を取得し、禁漁池とすることで、保全をしている。
また、地元観光ガイドと津軽森林管理署及び県、町が連携して十二湖内の巡視パトロールを実施するなど、環境保全もしっかりしている。
*https://www.ne.jp/asahi/yu-sui/survey/tiiki/fukaura/wakitubo/wakitubo.html より
水質・水量
1日の湧水量:約520トン
由来・歴史
明治の文人、大町桂月は大正11年に世界自然遺産白神山地の麓であるこの地を訪れ、「西海岸の風光は十二湖をもって第一とす」と激賞した。桂月の残した「山の中 三十三湖 紅葉かな」の一句は鶏頭場の池湖畔には句碑となり、今も人々に詠み継がれている。
水質保全活動
町は水呑場区域の土地借り上げを行うとともに水源地の漁業権を取得し、禁漁池とすることで、保全をしている。
また、地元観光ガイドと津軽森林管理署及び県、町が連携して十二湖内の巡視パトロールを実施。
周辺の自然環境-県の「私たちの名水」にも認定され、観光客や地域の人々に大変親しまれている。また、白神山地の世界自然遺産登録地域の隣接地である津軽国定公園内に位置しており、豊かな自然を楽しむこともできる。
利用状況-観光客の休憩所「十二湖庵」では名水を使用した抹茶をたてている。また、どぶろくやビールの生産にも利用されている。
*https://water-pub.env.go.jp/water-pub/mizu-site/newmeisui/data/index.asp?info=4 より
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