「平兵衛酢-へべす」
いろんな食酢品種の中でも、特に皮が薄い上、花粉が近くになければ、種がほとんど入らないので果実酒として果汁歩合は非常に高い。
*http://www.ykken.jp/14696054305155 より
へべす/平兵衛酢とは?
●宮崎県日向の特産
へべすは宮崎県日向市西川内の長曽我部平兵衛さんが発見し、自宅の庭で栽培し始めたのが始まりとされ、その方の名前をとって「平兵衛酢」と呼ばれるようになったそうです。読み方は「へべす」または「へべず」で、いずれも商標登録されています。
カボスとスダチの間くらいの大きさで、香りが良く地元では古くから料理に用いられてきたようです。
●へべすの特徴
大きさはサイズによって幅がありますが、35g程の小さい物から80g程の物まであり、写真の物は70~80gの物でした。
果皮の色はもともと濃い緑色の状態で収穫されたものが一般的でしたが、近頃は黄色くなってきたものも酸味がまろやかになっていて美味しいという事で出荷されるようになったようです。
特徴は独特の香りと種がほとんどない事。そして皮が薄く果汁がたっぷりと含まれている事です。
種がほとんどないことに関しては、他の柑橘と交配してしまうと種が出来やすくなるとの事で、栽培には他の柑橘から隔離するか、離れた土地で栽培する必要があるそうです。
●適した料理
今回入手した物は黄みを帯び始めた状態の物でした。それでも香りはとてもよく、刺すような酸味ではなく、ほんのり甘味が含まれたふくよかな酸味が感じられ、ポン酢にするととても美味しかったです。このまま焼き魚に絞ると香りが立ちのぼりいつもの焼き魚ではなくなる感じでした。
搾った果汁でジュースにしたり、カクテルやサワーなども美味しいでしょう。ムースに仕上げても美味しいスイーツになりそうです。シャーベットやかき氷の蜜など、色々な用途に使えそうです。
●身体にいいフラボノイドが豊富
へべすには抗酸化作用が強いとされるフラボノイドが沢山含まれています。中でも近年独立行政法人農業技術研究機構果樹研究所の研究により、発ガン抑制効果・ガン細胞増殖抑制効果があるとされる「ナツダイダイン」が凄く沢山含まれていることが分かったそうです。
■へべすの主な産地と旬
●主な産地と生産量
へべすは主に宮崎県のJA日向管内の約16haで作られています。年間の出荷量は100~120t程だそうです。
皮が薄いため日持ちしないので、これまで地元消費が中心だったようですが、流通の整備やPR、冷凍保存技術などの向上などにより関東をはじめ他府県へも出荷されるようになってきました。
平成18年には、「みやざきへべす」がみやざきブランドとして産地認定を受けています。
●へべすの収穫時期と旬
本来の露地栽培における収穫時期は8月中旬から10月上旬と短いですが、加温ハウス栽培や無加温のハウス栽培が行われ、6月からリレー出荷されるようになっています。
*https://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/fruit/Hebesu.htm より
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