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< 郷土料理 > 東京 桜もち

2024-11-08 10:01:50 | 郷土料理

 「桜もち」

 主な伝承地域 墨田区

 主な使用食材 桜葉、小麦粉、あん

 歴史・由来・関連行事
 「桜もち」は、享保二年(1717年)、長命寺の門前に住み寺の御用を務める山本新六という男性が考案したのが始まりと伝わる。当時から、隅田堤(墨堤通り)は桜の名所であった。土手の大量の桜の落ち葉を掃除していた時に思いつき、葉を塩漬けにして、あん入りの餅を包んだ。この「桜もち」を長命寺の門前にて売り始めたところ、花見客らが大変喜んで桜もちを食し、大当たりした桜もちはこの地の名物になったという。このように、江戸時代に考案された桜もちは現代まで続いている。
 桜の葉は大島桜の葉が使われている。関東では、小麦粉生地を円形に薄焼きしたものを二つ折りまたは円筒状にし、横から餡が見えるようにしてこしあんを包む。この上に桜の葉の塩漬けを二枚または三枚で包む。現在も「長命寺桜餅山本や」は長命寺の近くで桜餅を販売している。

 食習の機会や時季
 享保年間に吉宗の命で墨提に桜がどんどん植えられ、年々花見が盛んになり、花見客に喜ばれたという。現在では年間を通して食すことができる。

 飲食方法
 小豆を煮てこし、練ってあんにする。
 小麦粉または白玉粉を水で溶き食紅で桜色にした生地を、フライパンでクレープのように楕円形に薄く焼いた皮であんを包み、その上から塩漬けの桜の葉で包む。塩漬けの桜の葉を食べる派と食べない派に分かれる。

 保存・継承の取組(伝承者の概要、保存会、SNSの活用、商品化等現代的な取組等について)
 全国的にも和菓子店やスーパー、デパートなどで関東風の焼き皮を使った桜もちが販売されている。春だけでなく通年流通している。

*https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/34_22_tokyo.html より


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