「石越醸造」
田園風景広がる登米市で地域に人に愛され酒造りを続ける唯一の蔵
宮城県北東部に位置する県内有数の穀倉地帯・登米市。黄金色に実った稲の収穫が始まる頃には、ラムサール条約湿地の伊豆沼・内沼を目指し、白鳥やマガンなど渡り鳥が飛来する姿が見られ、美しい田園風景が広がる自然豊かな地域だ。
別名「水の里」と呼ばれるこの地域で銘酒「澤乃泉」を醸すのが、登米市唯一の酒蔵・石越醸造。現在1600石を生産する蔵で、出荷の8割が県内であり、とくに地元では独占的といえるほどの厚い支持を受けている。
古くから米作りが盛んな地域での酒造りでは原料米への拘りが強く、地元産の原料は環境保全米を使用。15年ほど前から地元契約農家と「酒米研究会」を設立し、酒造好適米の「山田錦」「蔵の華」「亀の尾」の生産を進めてきた。近年では更なる原料米の地元調達、酒造りの命とも言える水資源を守る取組、グリーンパッケージ採用など持続可能な酒造りも視野に入れている。
伝統+αの酒造りとチャレンジ精神
1920年の創業以来、伝統的な南部杜氏による酒造りを心がけてきたが20年ほど前から設備の機械化を進め、手作りと機械の良さを活かした酒造りに取り組んでいる。消費者の幅広いニーズに応えるため近年は清酒の他に、焼酎・どぶろく・リキュール・スピリッツも製造している。2021年発売の「蠱惑魔(こわくま)リキュール」シリーズは斬新なパッケージと若い感性を取り入れた商品で発売開始時から人気を博し、新たなファン層を獲得した。現在の総アイテム数は70を超える。時代に合わせた新商品も常に研究しているが、昔から地元に育まれてきた「本醸造」や「上撰」なども、相変わらずファンが多い。(1920)、地元有志4人が合資会社を設立、製造免許を取得して創業。昭和2年(1927)に株式会社に改組した。当初は「澤乃友」の銘柄で販売を始め、昭和35年(1960)に蔵のある「中沢(澤)」の「澤」と、敷地内に湧く「泉」を組み合わせて「澤乃泉」に商標を変更した。
大正9年(1920)、地元有志4人が合資会社を設立、製造免許を取得して創業。昭和2年(1927)に株式会社に改組した。当初は「澤乃友」の銘柄で販売を始め、昭和35年(1960)に蔵のある「中沢(澤)」の「澤」と、敷地内に湧く「泉」を組み合わせて「澤乃泉」に商標を変更した。
石越醸造 宮城県登米市石越町北郷字中沢108-1
*https://miyagisake.jp/kuramoto/ishikoshi/ より
代表銘柄
澤乃泉 大吟醸 山田錦
兵庫県産山田錦を40%まで磨き、厳選された宮城酵母を使用した手作りによる大吟醸酒。杜氏と蔵人の業を惜しみなく注いだこちらのお酒は吟醸香が高く、やわらかく口当たりのいいお酒となっております。
原料米 兵庫県産山田錦
精米歩合 40%
アルコール度数 16.5%
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