第172回 2017年10月17日 「おいしく!使いやすく!~新潟 燕の金属製品~」リサーチャー: 藤澤恵麻
番組内容
素早く火が通るため、手間のかかる料理も短時間でおいしく作れると人気の調理鍋がある。金属加工の町、新潟県燕市で生まれたイッピンだ。実は自動車部品を主に製造する会社が作ったというから驚き!工業デザイナー柳宗理が設計したフライパンは、一風変わった形だが、そこに主婦が大喜びする知恵が!さらにコーヒーをおいしく入れられると評判のドリップ用ケトルまで。燕の金属製品の魅力と人気の秘密を女優藤澤恵麻がリサーチ!
*https://www.nhk.or.jp/archives/chronicle/detail/?crnid=A201710171930001301000 より
「柳宗理のフライパン」
左右に張り出した注ぎ口が特徴で、
丈夫で使い勝手のいい柳宗理の「鉄フライパン」。
ぜひ手に取って使って、その納得のデザインを確認してほしいフライパンです。
特徴的なのはかたちだけではありません。
鉄の表面に施されている二つの加工も「鉄フライパン」の魅力。
まず一つ目は、航空機や自動車部品のサビ防止に使われる「窒化加工」。
この加工を表裏両面に施しているため、少しメタリックなグレーがかった色をしています。
調理面だけでなく、裏面もサビつきにくい状態が長持ちし、
耐摩耗性もあるので、金属製のターナーなども安心して使えます。
二つ目は、両面に細かな凹凸のある「ダブルファイバーライン」を施していること。
油馴染みがよく、凹凸のおかげで食材がくっつきにくくなります。
そして、熱の通りがよくなり、食材の旨味をしっかり閉じ込めてくれるのです。
サイズは3種類。
4人家族の餃子や炒めものは、「25cm」で。
径は狭くなるものの、より深さのある「22cm」なら、
汁気のあるもの、かさのある葉物などの調理に便利です。
「18cm」はお弁当の卵焼きや一人分の炒め物をささっと調理したいときに。
注ぎ口にぴったり沿う蓋を閉じれば蒸し焼き、
蓋の開きを調節しながら水分を少しだけ飛ばしたり、
湯切りも左右の利き手を気にせず行えます。
ふとした瞬間にその使い勝手を実感するから、
使い勝手やお手入れの面で鉄のフライパンを敬遠していた人にこそ、おすすめしたい道具です。
柳宗理
柳 宗理(やなぎ そうり]、1915年6月29日 - 2011年12月25日)は、20世紀に活動した日本のインダストリアルデザイナー。戦後日本のインダストリアルデザインの確立と発展における最大の功労者と言われる。代表作は「バタフライスツール」(天童木工製作)。ユニークな形態と意外な実用性を兼ね備えた作品が多く知られた。実父は民芸運動の指導者で思想家の柳宗悦、祖父は柳楢悦。工業デザインの他に玩具のデザイン、オブジェなども手がけた。金沢美術工芸大学客員教授。本名は柳 宗理(やなぎ むねみち)。
主な仕事
1952年 - レコードプレイヤー(日本コロムビア)
1953年 - 「早く沸くヤカン」(東京ガス)
1954年 - 「スタッキングスツール(エレファントスツール)」(コトブキ製作)
1956年 - 「バタフライスツール」(天童木工製作)、オート三輪(三井精機製作)、白磁土瓶・醤油入れ(多治見陶磁器試験所製作)
1960年 - 二回転式下皿秤「パール」(寺岡精工製作)
1964年 - 東京オリンピック聖火コンテナ、トーチ・ホルダー、水泳競技場座席等
1965年 - 「スタッキング・チェア」(コトブキ製作)
1970年 - 札幌冬季オリンピック聖火台、トーチ・ホルダー
1970年 - 野毛のつり橋、野毛山動物園看板
1973年 - 横浜市営地下鉄駅設備
1980年 - 東名高速道路・東京料金所防音壁
1985年 - 関越自動車道・関越トンネル坑口
1991年 - 東名高速道路・足柄橋
1997年 - 東京湾横断道路・木更津料金所
1999年 - 「シェルチェア」「スタッキングチェア」(天童木工製作)
*Wikipedia より
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