本日は、「卑怯」という言葉の根拠を探してみたいと思います。「変節」は卑怯な行為ですが、「厚顔」はどうなのでしょう。
よい例を、「文春オンライン」で見つけましたので紹介します。情報源は昨年10月発行の『文藝春秋』だそうです。自由民主党の「総裁選挙」の時の記事です。
「文春オンライン」の見出しが次のように書かれています。
〈 総裁選前に初公開 〉
国民が政治家を見極めるための「“ 真正保守 ”政治家10カ条 」《 保阪正康氏が考案 》
「文春オンライン」の親会社である「文藝春秋社」は、平成16年に氏が個人誌『昭和史講座』を刊行した時、第52回菊池寛賞を与えています。以来同社は氏の寄稿を掲載したり、対談に招いたりしています。
世間で保守系の出版社と見られていますから、氏を保守系の作家と見る人がいるようです。
「文春オンライン」の記事を紹介します。
・昭和史研究家の保阪正康氏は、次期首相に選ばれるべき人物は「真正保守」の政治家という。
・では、真正保守の政治家の定義とは何か? 保阪氏の考える「“真正保守”政治家10カ条」を、このたび初公開する。
記事が読まれれば儲けになりますから、「このたび初公開する」などと大層な言葉を使い、大きな活字で見出しまでつけています。
「自民と立憲民主の結集再編」
・もはや自民党も、立憲民主党も、改憲と護憲、自由主義と社会主義などのイデオロギーでは区分できず、それぞれの独自性よりも類縁性のほうが高い時代に入っている。
・両党の大幅な再編成によって、新しい改革勢力が生み出されることより他に、日本政治の更新はないのではないか。
・その結集軸こそ、日々の暮らしを大切にし、漸次の改革を志向する「真正保守」の立場であると私は考えている。
・現在の超党派の「湛山議連」などが、意義ある触媒の役割を果たすことを望みたい。