ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

伊藤貫の真剣な雑談 - 42 ( 伊藤氏の立ち位置 )

2023-08-16 16:30:10 | 徒然の記

  5. 「伊藤貫の真剣な雑談  第5回 」 ・・米露関係破綻の原因は何か ? ( R4/3/31 )

  6. 「伊藤貫の真剣な雑談  第6回 」 ・・伊藤貫X水島特別対談  ( ウクライナ危機の深層 ~ 危険なネオコンの思い上がりと戦後保守の愛国ごっこ  ) ( R4/5/14 )

  7. 「伊藤貫の真剣な雑談  第7回 」 ・・文明の衝突とロシア国家哲学 ( R4/6/25 )

 アメリカが冷戦終了後のロシアで行った政策を、クリントン大統領とオバマ大統領の時代に分けて伊藤氏が説明しています。内容はユダヤ系ネオコンである政府高官による、ロシア弱体化政策です。

〈 クリントン大統領の政策 〉

  1.  ロシア国有財産の民営化
 
  2. 「NATO東側不拡大の約束」破棄
 
〈 オバマ大統領の政策 〉
 
  1.  親露派大統領ヤヌコビッチ氏の追放工作
 
  2.  米国兵によるウクライナ兵の指導・訓練と武器援助
 
 ベルリンの壁が崩壊した後混乱の中で生まれたエリツィン政権と、ソ連邦を解体したゴルバチョフ政権時代にアメリカが行った政策です。クリントン大統領とオバマ大統領の間にブッシュ ( 息子 ) 大統領の政権があり、同じことを継続していますが、説明を短く済ませています。グローバルユダヤ人に支配された民主党の腐敗を強調するためだろうと思いますが、彼の意図的な捏造がこういうところにあります。嘘は言っていないが、都合の悪いことは喋らないと言う作為です。
 
 息子たちのために、ネオコンという言葉についてウィキペディアで調べましたところ、思っていた以上に重要な内容なので、むしろ自分のために精読しました。長くなりますが、伊藤氏の捏造に騙されないよう、「ねこ庭」を訪問される方々にも紹介いたします。
 
  ・日本語で「新保守主義」と言われ、旧来の保守と区別するための言葉として使われて来た。しかし特に明確な定義はなく、概念は時代と共に変容し、国によっても違っている。
 
  ・1950 ( 昭和25 ) 年代には、保守反動を避けつつ漸進的政策や社会福祉の再配分政策をしようとする保守党の路線が、新保守主義と言われた。
 
  ・米国で「ネオコン」と呼ばれる勢力は、1930 ( 昭和5 ) 年代に活動した反スターリン主義左翼で、後に「ニューヨーク知識人」と呼ばれるトロツキストたちのグループである。
 
  ・ニューヨーク知識人の多くは、アメリカの公立大学の中で最も歴史のある大学の1つである、ニューヨーク州立大学シティーカレッジ(CCNY)を根拠地として活躍していた。彼らは、アメリカの消極的な対外政策に失望した集団である。
 
  ・アメリカの伝統的な保守主義は、対外政策はモンロー主義に則った孤立外交を重視し、他国の人権問題には関心を示さない、あるいは自国の利益のためには(中国などの)独裁国家とも同盟を結ぶとの姿勢であった。
 
  ・ネオコンは民主主義、自由主義の覇権を唱え、独裁国家の陥落を外交政策の目的に置くという、極めて革新的な思想と外交政策を標榜する。
 
  ・中東においては、唯一の近代民主国家であるイスラエルを基盤に、周辺の独裁国家を滅ぼすことが中東問題の解決策であると主張する。

 この説明を読みますと、もともとは左翼トロツキストだった彼らが、第二次世界大戦後に超大国となったアメリカで、大きな勢力になったことが分かります。従ってネオコンに支配されているクリントン、オバマ政権が、独裁者のロシアと中国を敵視する政策を取る理由も理解できます。

 ところが同じユダヤ人の政治家や学者の中で、アメリカの伝統的な外交政策 ( モンロー主義 ) を正しいとする人々がいて彼らと対立しており、伊藤貫氏はモンロー主義ユダヤ人の意見に賛同しているということになります。キッシンジャー、ケナン、ハンチントン、ブレジンスキー氏など、氏が評価する人物はモンロー主義系のユダヤ人です。

 つまり氏は超大国アメリカの中で、二つあるユダヤ人勢力の一つに属し、彼らのために活動し代弁している人間で、日本のことは二の次の人物だということになります。日本人を罵倒し蔑視して、悪口を憚らない理由がこれで明らかになります。

 「祭りの薬売り」「穴のムジナ」でしかない彼を、有り難がる理由はどこにもありません。鋭い分析が素晴らしいとか、深い知識から出てくる日本人への教えだとか、そんな褒め言葉はどこからも出てきません。チャンネル桜の水島社長は、一刻も早く氏の動画の制作を止め、出回っている動画を削除することが日本のためになると思います。

 アメリカの反ネオコンのユダヤ系政治家と学者にとって、伊藤氏は利用価値のある人間ですが、日本人である私たちにとっては、残念ながら「人間のクズ」でなく、「日本人のクズ」です。これだけ私たちを好き放題に侮蔑している氏ですから、このくらいのお返しに、goo事務局の方々には目をつぶって欲しいと思います。

 どの程度まで紹介できるのか分かりませんが、次回のテーマです。

〈 クリントン大統領の政策 〉

  1.  ロシア国有財産の民営化
 
  2. 「NATO東側不拡大の約束」破棄
 
〈 オバマ大統領の政策 〉
 
  1.  親露派大統領ヤヌコビッチ氏の追放工作
 
  2.  米国兵によるウクライナ兵の指導・訓練と武器援助
 
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 伊藤貫の真剣な雑談 - 41 ( ... | トップ | 伊藤貫の真剣な雑談 - 43 ( ... »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
水島氏 (onecat01)
2023-08-17 09:12:47
 あやかさん。

 「祭りの薬売り」である伊藤氏について、私は現在さほど重要視していません。それでもシリーズで取り上げている理由は、水島氏にあります。

 チャンネル桜が、日本の保守層にどの程度の影響力があるのか把握していませんが、一定の支持者がいることは間違いありません。

 チャンネル登録者数だけ見ますと、13万人となっています。13万人の視聴者が、この「日本人のクズ」の戯言を聞き、称賛のコメントを入れているという事実に怒りを覚えています。

 水島氏がやっていることは、日本を良くするための保守活動でなく、日本をダメにする反日活動です。自民党の腐敗・堕落を批判するのなら、もっと別の方法があるはずです。

 『なるほど、なるほど』と笑っている水島氏は、せめて「ねこ庭」で批判しなければ、誰にも批判されないため、良いことをしているのだと誤解し続けます。

 お笑いください。87人の登録者の「ねこ庭」が、登録者13万人の「チャンネル桜」に怒りの拳を挙げています。

 コメントに感謝いたします。これからもよろしくご指導ください。
返信する
Unknown (あやか)
2023-08-17 07:04:26
伊藤貫の雑談シリーズは、まだまだ続くと思いますが、
これまでのところの感想を申し上げます。

伊藤貫さんは、確かに国際政治の裏面の真相については、
かなりの分析をしていても、
その立ち位置が、よくわからないですね。
猫様のおっしゃるとおりです。

戦後の日本が、アメリカの保護国にならざるをえなかったのは、
悔しい事ですけれども、それ以外に選択の余地はなかった、、、
しかしながら、天皇陛下と皇室だけは、どんな事があっても守らなければならない!
また、日本人の誇りは失ってはならない!!
それは吉田首相に続く歴代首相(ただし、まともな首相の場合)の鉄則でしたし、また国民の総意でもあったわけです。

伊藤貫さんが、そういう戦後日本人の微妙な心情を理解しているとは思えないですね。

伊藤貫の雑談に、『なるほど、なるほど』と思う人は、完全に洗脳されてると思いますよ。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

徒然の記」カテゴリの最新記事