日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~
このプラットフォーム上で思いついた企画を実行、仮説・検証を行う場。基本ロジック=整理・ソートすることで面白さが増大・拡大
 



グランズウェル Groundswell とは、直接訳っぽくいうと「大きなうねり」。
今の時流の言葉でいうと、どちらかと言えば「クラウドソーシング」のこと。
ネットから広がった、つながりたいう人々の欲求、新しい双方向テクノロジー、ネットの経済学、という3つのトレンドが扉を開いた、新しい社会的協力(とも言おうか)を生んだこの現象のことである。

この現象を説明するだけに留まらず(そんな本は世の中に大量に腐っている)、この本の凄いのはこのグランズウェルと「企業」を、いかにコネクトするかに挑戦しているからである。
かつテクノロジーによっていない(そんな本は世の中に大量に腐っている)

サブタイトルは、ソーシャルテクノロジーによる企業戦略。
Winning in a World Transformed by Social Technologies

まだこんなところまで踏み込んだ本は読んだ事がない。

情報というものの力の均衡が変わりつつあると感じない人はほぼいないだろう。
が、「企業」がこの流れにどうつきあっていったらいいかを、このタイミングでハードカバー1冊かけて解説しているというのは、はっきりいって驚きである!(しかも訳本なのでその分の時間も経過している)


いくつかの成功事例を分析したのち、5つの戦略方向が抽出されている。
企業の置かれた状況によってどの段階に踏み込むかを検討することになる。

1 耳を傾ける
2 話をする
3 活気づける
4 支援する
5 統合する

そしてそれぞれのノウハウごとに第4章から9章までくわしく解説した上で、10~12章でグランズウェルが企業をどのように変え、活用され、最終的に示す未来を提示するところまで踏み込んでいて、全く淀む事なく1冊をコンプリートする。

久々に舌をまかざるえなかったこの本。
2008年の年末における必読本と結論づけて、この駄文を終了したい。

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