前編の続き。
ロンドン2012から排除された野球・ソフトボールを2000年以降の大会から差し引いたら、
シドニー 金 × 5、銀 × 7、銅 × 5 = 計 17
アテネ 金 × 16、銀 × 9、銅 × 10 = 計 35
北京 金 × 8、銀 × 6、銅 × 10 = 計 24
ロンドン 金 × 7、銀 × 14、銅 × 17 = 計 38
リオ 金 × 12、銀 × 8、銅 × 21 = 計 41
となった。
この中では、アテネでの飛躍がやはり印象的で、全体の5位。
何と言っても、金メダルが16個もある。
その中身は、
【アテネ2004】
柔道 金 × 8、銀 × 2、銅 × = 計 10
競泳 金 × 3、銀 × 1、銅 × 4= 計 8
レスリング 金 × 2、銀 × 1、銅 × 3= 計 6
体操 金 × 1、銀 × 1、銅 × 2= 計 4
シンクロ 金 × 、銀 × 2、銅 × = 計 3
陸上 金 × 2、銀 × 、銅 × 1= 計 3
自転車 金 × 、銀 × 1、銅 × = 計 1
アーチェリー 金 × 、銀 × 1、銅 × = 計 1
セーリング 金 × 、銀 × 、 銅 × 1= 計 1
(野球)
(ソフトボール)
これとロンドン、リオの2大会を比較すると、各競技団体の「強化」が順調に進んできたか、否かが如実に現る。
もちろん選手の育成はその個々の選手の能力に依存するところが大きいので、意図通りに進ませることは至難の技なのだが…
【ロンドン2012】
競泳 金 × 、銀 × 3、銅 × 8 = 計 11
柔道 金 × 1、銀 × 3、銅 × 3 = 計 7
レスリング 金 × 4、銀 × 、銅 × 2 = 計 6
体操 金 × 1、銀 × 2、銅 × = 計 3
アーチェリー 金 × 、銀 × 1、銅 × 1= 計 2
ボクシング 金 × 1、銀 × 、銅 × 1= 計 2
バトミントン 金 × 、銀 × 1、銅 × = 計 1
フェンシング 金 × 、銀 × 1、銅 × = 計 1
卓球 金 × 、銀 × 1、銅 × = 計 1
サッカー 金 × 、銀 × 1、銅 × = 計 1
バレーボール 金 × 、銀 × 、銅 × 1= 計 1
Wリフティング 金 × 、銀 × 1、銅 × = 計 1
陸上 金 × 、銀 × 、銅 × 1= 計 1
【リオデジャネイロ2016】
競泳 金 × 2、銀 × 2、銅 × 3 = 計 7
柔道 金 × 3、銀 × 1、銅 × 8 = 計 12
レスリング 金 × 4、銀 × 3、銅 × = 計 7
体操 金 × 2、銀 × 、銅 × 1= 計 3
バトミントン 金 × 1、銀 × 、銅 × 1= 計 2
卓球 金 × 、銀 × 1、銅 × 2= 計 3
シンクロ 金 × 、銀 × 、銅 × 2= 計 2
陸上 金 × 、銀 × 、銅 × 2= 計 2
Wリフティング 金 × 、銀 × 、銅 × 1= 計 1
テニス 金 × 、銀 × 、銅 × 1= 計 1
カヌー 金 × 、銀 × 、銅 × 1= 計 1
サッカー 金 × 、銀 × 、銅 × = 計 0
バレーボール 金 × 、銀 × 、銅 × = 計 0
アーチェリー 金 × 、銀 × 、銅 × = 計 0
フェンシング 金 × 、銀 × 、銅 × = 計 0
上記からみて、強化が成功している競技、不調な競技を以下ざっと。
【アテネ → 強化が順調な競技】
1.卓球 0 → 2
2.Wリフティング 0 → 1
3.バトミントン 1 → 2
3種目とも、女性の活躍だというところが象徴的?!?
【アテネ → 強化が不調な競技】
サッカー
バレーボール
アーチェリー
フェンシング
自転車(競輪)
陸上で特にシリアスなのは、マラソン。
シドニー(高橋)、アテネ(野口)の時代が奇跡だったとする方が正しいかもしれないが…
400m男子リレーという素晴らしい成果もありつつ、そこで喜んでばかりもいられないような。
また深刻に考えなければと思うのはサッカー。
特に男子…
ほとんどいいところなく予選敗退、は結構なダメージでは?
なでしこも、一から出直し状態からどこまで立て直せるか…
あと前にも指摘したが、心配しているのは「御四家」の一つ、競泳。
シンクロは立て直しに成功したが、競泳だけで見ると金は多くなったものの、その他の個人種目が振るわない。
この結果 今回のリオでは 中心種目400mメドレーリレーでの3大会連続だったメダルが消失した。
しかもその消失の仕方に検討すべき点があるように感じている。
それは4種目の中で、圧倒的な力を持つ競技種目が今の日本競泳陣には存在しないこと。
(仕方ないっちゃーそれまでだが...)
入江の調子はもうわかっていたわけだから、背泳ぎの得意な萩野を投入し、チームに刺激を与える、という手はなかったのか?!
そういうオプションを検討できるような選考方法だったのだろうか?
さて最後に、
【東京2020に決定した追加競技】
野球
ソフトボール
空手
スポーツクライミング
サーフィン
スケートボード
上3つだけでも、日本の活躍が期待できそう。
2020はここで一気にメダルラッシュ?!?
そう考えると、東京1964時に実現した、メダル獲得目標 3位も可能性あり?!
各競技での4年後に向けた本気の強化を、ぜひお願いしたい!!!
メダルだけが全てじゃないのは承知しつつ、前後編でまとめてみました。
これだけでまた、ブログでリオ・オリンピック2016を、10倍以上楽しんじゃったかも?!(笑)