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カウリスマキ新作は素晴らしいことに、第67回ベルリン国際映画祭で銀熊賞(監督賞)受賞!
フィンランドの名匠アキ・カウリスマキが、前作「ル・アーヴルの靴みがき」に続いて難民問題をテーマに描く。
前回は黒人の少年だったが、今回は現在らしく、シリア難民。
各国で苦労した末にヘルシンキに流れ着いたのだが、フィンランドの扱いは冷たい。
差別は受けるは、難民申請は却下されてしまい、国に強制送還されそうになる。
だがテレビでみた国の光景は、破壊され危険がいっぱい(汗)
さてどうするか。
カウリスマキを貫く、根幹にあるのは常に「人情」
主人公は本人でさえ人生やり直し状態にある男に救われ、なんとか生き延びようとする。
なので原題も、The Other Side of Hope(Toivon tuolla puolen)
「人情」といえば、日本の昔の演歌歌謡が脈絡もなく流れたりする(笑)
そのわけは、カウリスマキが、根っからの日本びいきだから。
過去からなぜかBGMに演歌歌謡が流れていることが散見されている。
ところが今回はさらに!
過去になく日本がフォーカスされた凄いシーンが登場!(ここだけで観る価値あるかも?)
結論:年末の寒さを吹き飛ばす、カウリスマキ「人情」パワー(笑)
次も「港町3部作」もとい「難民3部作」の第3作となるよう。
楽しみ!