
前作で「もう、わかった」つもりになっていてパスしていたら、予想外にツボに。
ツボに入った理由。
1.監督:J・A・バヨナ がインタビューで語るように、恐竜たちを出来るだけリアルにする努力が身を結んでいる。
いかにもこのシーンは CG です、と感じさせない工夫がたくさん!
(マーベルの某シリーズは完全この罠に陥っている 笑)
階段の鉄棒の柵とかにガシガシ首を突っ込む恐竜、とか、工夫の跡がそちこちに見られ、好感。
2また監督が、スピルバーグ映画とは何か、を十二分に理解し、それをふまえた演出 = 子供視線
旧ジュラシック・パークを建造したジョン・ハモンドの旧友ロックウッド の 娘 メイジー。
恐竜に対峙する10歳の彼女の視線・じわじわ恐怖感の演出(写真)
がいかにもスピルバーグ印 仕立て、に唸る(笑)
3.スピルバーグ映画とは何か、を十二分に理解し、それをふまえた演出(2) = ブルー、という存在
前作で主人公のペット化していたブルーは、観客にとって最も親しみが持てる恐竜。
彼と主人公の何度となくある遭遇(特にラスト)は、まさしくスピルバーグ映画。
ヒトによって弱わらさせて倒れているブルー。こりゃ観客の同情を買うよね〜
こうしてスピルバーグのツボをぐいぐい押している感、にこちらも思わず気持ちよくなる(笑)
そして驚愕のラスト。
過去にはありえなかったシーンが次々と登場し、第1作から登場しているアノ方のスピーチで締め。
「人間は愚か」メッセージを映像のチカラをもって発しつつ、やはりこのシリーズはSFだな!と高い満足度で終わる。
こうして当ブログ的に考えるに、今作は過去のシリーズ5作で、第2位にランクされるかな、と。
(当然、第1位は第1作)
ひとつだけ注意は、今作は飛行機の機内上映で観たことかな?
どうも機内上映だと評価が高くなりがち?!?を最近感じているので(笑)
間も無く Blu-ray がリリースされるので、改めてチェック、かな?
結論:予想外にツボにはまったのは、監督のJ・A・バヨナ がスピルバーグ映画の本質をよく把握した上で、弱点を強みに変えた演出力!