
4度目の映画化。
主演女優で並べるとわかりやすい、ので以下(笑)
1. ジャネット・ゲイナー(1937)
2. ジュディ・ガーランド(1963)
3. バーブラ・ストライサンド(1976)
4. レディー・ガガ(2018)
当ブログは、バーブラ・ストライサンド版だけ鑑賞済。
そして今回の映画化、はっきり言って、レディー・ガガ! に尽きる。
“Just Dance”でデビューした瞬間から、ド派手な衣装・メイクでジギー・スターダスト風。
その後も、近未来なメガネ・衣装で毎回イメージを変え「奇抜な人」なイメージが強い。
その彼女が、ほぼスッピンの状態で、アリー を演じている(写真)
セリフとはいえ「鼻が高過ぎてスターにはなれない」と宣告されているとまで吐露。
彼女の歌が超一級品であることは万人が認めるところで、素の彼女がその能力をおおいに発揮!
駐車場での、BGMなしでのアカベラ、から始まり、最後まで鑑賞者を圧倒し続ける。
これまで実像が見えにくかった彼女だけに、演技なのか自分の伝記映画なのか、だんだんわからなくなってくる(笑)
彼女を主役に置いた時点で、今回の映画化は成功だったと言えよう!
そして先日発表されたグラミーでも、
・作品賞(ドラマ)
・主演男優賞(ドラマ:ブラッドリー・クーパー)
・主演女優賞(ドラマ:レディー・ガガ)
・監督賞(ブラッドリー・クーパー)
・脚本賞(エリック・ロス、ブラッドリー・クーパー、ウィル・フェッターズ)
・歌曲賞
の6部門でノミネート。
実は、当ブログがなぜ レディー・ガガ! に尽きる、と言い切るのも、本当は不満もあるから。
上記での、作品賞・主演男優賞・監督賞、には疑問符がつく。
こんなに大根役者だったのか? と正直思った、ブラッドリー・クーパー の演技。
だけでなく強力なガガのVo.、派手なギターサウンドの中で、彼の声質は明らかに浮いていた(と思う)
なので、賞取りレースでいうと、あるとすると、
・主演女優賞(ドラマ:レディー・ガガ)
という予想。
youtubeから火がつき、ヒットが始まる構成にしている点で説得力アップ、などの工夫が効いている点で、脚本賞 もアリ?
かもだが、いかんせんベースのプロットがもともと弱い(笑)
というわけで...
グラミーののみならずオスカーに至るまで、賞を選ぶ人たちの基準が お祭りなのか 芸術なのか 2018年 なのか、をじっくり観察したい。