毎月 × 1程度のお楽しみ、MET ライブ・ビューイング。
アメリカNYにある代表的オペラハウス、ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場(MET)のライブ・ビューイング。
最新のオペラ公演を、高品質のHD映像と最新の音響で収録し、映画館で上映、というシリーズ。
既に満12年(2006年~)以上!
今回はプッチーニ「西部の娘」
実は当ブログ、これで3回目。
1回目=ケネディ空港→NY着1時間後、ライブ・ビューイング収録を「生」体験。
2回目=帰国後、映画館で同じ公演を今度はライブ・ビューイングで。
これでこの演目は制覇済、と満足しきっていた。
ところが機会があり 3回目に(カウフマン復帰、が動機)
これまでこのライブ・ビューイングに惹かれていた理由は、大きく3点。
1.生と違い、良く歌手がみえ、演技・発声がよくわかる
2.何と言っても日本語訳があるので、理解度が遥かに違い、歌にどのように様々な感情が歌い込まれ、多重に展開しているかがわかる。
(劇場では、前の手すりで英語字幕が一応流れるが、読みにくい)
そして、
3.幕間に行われる舞台裏紹介やインタビューが最高に楽しい。
今回は、この3. でまた感心させられた!
【2回目時 幕間の舞台裏紹介やインタビュー】
<今回は、S・ラドヴァノスキーが狂言回しとなって、案内する「西部の娘」の舞台裏。
<会話の中で理解したのが、この演目は今年が100周年。
<初演はMETでプッチーニ立ち会いのもとで、トスカニーニが指揮(ヒャ~!)
<作品自体についてふれると、アメリカの西部の話を、プッチーニがイタリア語で
<作ったオペラなので、その違和感がなんとも面白い。
【今回3回目時 幕間の舞台裏紹介やインタビュー】
このオペラはMETの依頼で制作され、プッチーニはNY来訪時にブロードウェイで観たミュージカル「西部の娘」に触発され、今作を製作した(!)
主演2人の相性の良さ (指輪で兄弟を演じていた実績あり)を感じさせるインタビューも見もの。
ヴェストブルックとカウフマンは別々に出てくる、がそれぞれを絶賛!
先に登場するカウフマンはイケメンの貴公子のはずが、今のルックスはすっかり中年太り(失礼!)
だが存在感、表現力が抜群で、過去に感じられなかったような「主人公像」を創り上げていた。
ヴェストブルックもこのミニー役にいかに惚れ込んでいるか、を吐露。
こちらもこの難しい役柄を好演できている訳がよく理解できた!
このライブビューイングのシリーズ、演目が数年で何度か繰り返されるので「もういいや」という気持ちになることも、ある。
が、いったん観てみれば、
やはりNY、やはりMET。
あなどれないな…
とおおいに思い知らされた次第…