グッゲンハイム といえば、NYはグッゲンハイム美術館 Solomon Guggenheim Art Musium。
フランク・ロイド・ライトによるユニークな回廊建築が実にユニーク。
というレベルの認識でこの映画を観始めたら、驚きの連発(汗)
まずもって、Solomon Guggenheim はペギーの叔父ではあるものの、ペギーの行動には関係なし!
なだけでなく... お互いにかな~り不信な関係(笑)
ペギーは主人がタイタニック号と共に海に散ったのち、NY → パリ→ ロンドンで生活。
画廊、そして美術館を始めることにし、絵画の買付けを始める。
このタイミングが運命的。
第二次世界大戦の直前だったのだ!
パリにいたアーティストたちは脱出資金捻出のため、彼女に極安価格で作品を提供。
だけでなく、それらの作品群の脱出とともにアーティストの脱出までをも手伝う。
その後、NYに場所を移し、57丁目WESTに自分の画廊をオープン。
ここで買い付けてきたシュールレアリズム・DADAなどのアバンギャルド作品を展示。
戦争中にメトから美術的価値がないと切り捨てられた作品たちが輝き出したのだ!
しかも驚きはペギーの美術指南役は、何とのマルセル・デュシャン!!!アメリカで高く評価された彼を育てたのも彼女、ということになる。
このように、登場するアーティストたちは今の巨匠ばかり...
ざっと並べてみる。
サルバドール・ダリ
パブロ・ピカソ
モンドリアン
ロスコ
アンドレ・ブルトン
マックス・エルンスト
etc...
さらに上記のアーティストの1人から指導され、ポロックに注目。
彼の初めての個展をギャラリーで仕切る。
まだ彼がドリッピング技法さえ生み出していない時期に!
という具合に、驚き連発。
恐れ入りました!
結論:20世紀アートを奔放に駆け抜けた伝説の女性一代記、は見応えあり。