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ネットフリックスの創業者で初代CEO マーク・ランドルフによる回想録。
当ブログ的に最も知りたいこととて明確にあったのは、
インターネットDVDレンタルの誕生はもちろんとして、 → 映画コンテンツ配信への移行
が、どんなタイミングで、どう判断されたのか。
読みはじめてみると、実に実にベンチャーな話。
アメリカで初めてDVDプレーヤーが試験販売されたのは、1997年3月。
このまだDVDタイトルが僅かわずか800しかない時代に、先を読んで事業を立ち上げた。
最初の飛躍は、DVDプレーヤー製造企業(東芝、ソニー)とのタイアップから。
DVDプレーヤー購入者には、無料DVDレンタルのクーポンが付いてくる。
プレーヤー ⇄ ソフト が両輪となり組んだことで、DVDプレーヤー・DVDソフトが売れ出す!
次の飛躍が「DVD販売を捨て、DVDレンタルに特化」したこと。
DVD販売に対し、DVDレンタル売上はわずか3%しかない状況。
一方、DVD販売には アマゾン や ウォルマート が早々に参入するのは火を見るより明らか(汗)
そしてアマゾンから声がかかる。
買収の提案を受けたのだ。
それはすなわちアマゾンがDVD販売を始めるという号砲でもあった!
ここでなぜか既読感がしはじめ、その疑念がなかなか溶けなかった(笑)
よくよく考えるに、このネットフリックス vs アマゾン 対決を既に「逆側」から読んでいた(笑)
読後評:ジェフ・ベゾス 果てなき野望―アマゾンを創った無敵の奇才経営者 ダークサイドも露出、が特徴。
結果、アマゾンとの交渉を打ち切り、DVDレンタルに集中注力していく。
次の飛躍が「定額サブスクリプションの先駆け」(1999年)
試練も訪れる。
ドットコムバブル崩壊(2000年)
レンタルプランも絞り込みレイオフも行うことで乗り切る。
さて冒頭でふれた、当ブログが最も関心があったDVDレンタル → 映画コンテンツ配信への移行。
ラスト430ページ過ぎにほんの数行(涙)
マーク・ランドルフは上場後 暫くして、自社株を売り飛ばし退社!
自分の出来ることは全てやりつくしたと満足し…
ここも実にベンチャーっぽい(笑)
結論:ネットフリックスの誕生から上場までを画く話は良くも悪くも、実に実にベンチャー企業(笑)