畑沢の通称「屏沢(びょうざわ)」の湧き水で撮影しました。私は毎年、雪が融けると屏沢の湧き水を掃除しています。湧き水は、冬の間に大量の落ち葉で覆われてしまいます。人の手で落ち葉を掻き分けないと、湧水はどこにあるかさえ分からなくなります。
湧き水の掃除はサンショウウオには迷惑至極なことです。落ち葉で流れがせき止められて、産卵に適した場所ができていたのに、掃除によって流れが速くなってしまいました。その中ににょろにょろと体をくねらせている生き物を見つけました。久しぶりのサンショウウオです。このサンショウウオは、クロサンショウウオとトウホクサンショウウオのどちらかですが、私には区別ができません。2種の区別は、尾の長さと形で行うそうですが、よく見ていませんでした。写真には撮っても、持ち帰りません。持ち帰ってじっくりと調べれば分かるのでしょうが、スビタレにはそこまでやる必要性がありません。そのうち分かるでしょう。それよりも、元気なサンショウウオの姿を確認できただけで幸せです。
ところで、この個体はこの産卵の時期にほっそりとしていますので、雄かもしれません。それとも産卵を終えた雌かもしれません。結局、どちらか分かりません。