劇症心筋炎で長期入院している間に、年2回やっている潰瘍性大腸炎の内視鏡検査を飛ばしてしまっていたので、昨日は再予約した東京の病院へ。
負担が少なくなるようにと、入院しての検査となったため、手続きに受付へいったところ。隣に、緊急入院したと思われる方の家族が話を聞いていた。
初めから落ち込んだようだったが、 「ベットが空いてないので2人部屋のこちらの病室になりますので、差額負担がこれになります。」 職員に言われると、号泣し始めた。
自分も最初はびっくりしたが、ずっと泣いているのでなんとなく慣れてきた。
職員も「料金のお話をさせて頂きたいのですが」、と切り出す。
泣いていると話ができないんです。 事情があれば、お聞きします。 みたいな、感じ。
するとまた、ものすごい勢いで泣き始める。
「寒いところで何時間も待たされて、、大変だったんだ。」
「困っているのに、50人位通ったが誰も声をかけてくれないと言っていた。」
「全部、私が悪いんです。」
「お金がないのにどうすればいいんですか?」
しばらくたって、 「わかりました、 特別なので料金はではこちらにさせて頂きます。」 病院だからこういうこともあるんだな。 と思って聞いていた。
自分の話が一段落して、、
「泣くと料金下がるんですかーー。」 つい、おちゃらけた質問をしてしまった。
「いいえ、そんなことは ありません。」 少し和んだ言い方だった。
ある意味、悲劇は喜劇と同じようなもので紙一重だとおもっているが、 ご本人にとっては一大事なのだろうから、軽はずみな思考を反省した。
しかし、事実は事実。 カウンターで話しているから筒抜けで、もしや、この方、こういうテクニックを知っていたのかとまた勘ぐってしまう。 本人にとっては一大事なのに。