ある縁で知り合った温泉街のお爺さん、
長年の連れ合いが亡くなり90才を前にして今までの住居を出て人生初めての一人暮らしをはじめた。
当然家事は出来ない。 色々と困っているようなので、自分の出来る事で多少の協力をさせて頂く。
自分自身がもまともに自分のことすら出来無い身なので、当然ながらお手伝いできる事は極めて限られるのだが、本人には感謝され、またそれを周りの人に話すから、、、、
「あなた、なんでそんなに他人に色々してあげるの。」
「どういう関係なの?」
等と、不思議な人だと言わんばかりに聞かれる。
別に大したこともしておらず、当たり前の事と思ったが、、
頭の中に浮かんだのは、、、
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学生時代、友人の実家のご家族から大変お世話になった。 それはそれは、よく歓待されて至れり尽くせりというもので、物心両面でのこちらの想像をはるかに超えるものだった。
特にお母様からは、就職の際、就職先やリクルートスーツに至るまで心配をしていただいたり、、、
留学を勧められたりした。 費用についても含めてのご提案でなんとも自分には過ぎたるものでした。
恐縮して在る時、
「こんなに良くして頂いて本当に申し訳ないです。 何のお返しも出来ないのに。。。」 などと言ったら、
「私が好きでやっている事なので気にしないでちょうだい。 もしそういう気持ちがあるのなら、世の中でおじいさんやおばあさんが困っていたら助けてあげてください。 私にはいいから、別な形で返して行けば。」
と、言われた事。
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普通の人とは違った感覚で生きていると言う自覚はある。
でも、変わっている等と言われても別に気にもならない。
自分の中に、良い点、悪い点色々あると思うが、いい面はすべて多くの方から薫陶を受けてのものであり、改めて今までお世話になった方々に感謝いたします。