焼き入れ炉を断熱性の高い物だけで囲うと、芯まで入りにくい??
やはり、耐火煉瓦(最近は耐火粘土を吹付け一体成型になる)は、石釜と一緒で輻射熱がある
温度も下がりにくいのが利点だ!
欠点は、年月が進むと崩れてくる
まあ、仕方ないことだが・・
ハリをどのように浸炭させるか・・
ルツボを使うのだが・・
ルツボ価格が、半端でなく高い
一般のルツボと異なり、砥石を作る工程と同じようにしてつくる
割れにくく丈夫だが、やはり一生物ではない
50回も使えば、良く使ったといえる
それまでにひび割れ、ハリに焼きむらが生じてくる
割れた個所から高温の炎が入り、温度ムラになるのだ
焼きムラは、テンパー(焼き戻し)の際でないと判らない
だからもこのハリは、このルツボを使ったと判るようにしないといけないのだ
高価なルツボは、補修しながら使っている・・まるで、窯元のようだ
ルツボの中にハリと炭を、ただ入れるだけではない
底に炭を入れ、ハリ、炭、ハリ、炭、ハリ、炭と交互に入れる
炭もハリの間に、しっかり隙間なく入れる必要がある
理由は、高温になったハリは、真っ赤になり上からの加重で変形するからだ
手を抜くと、曲がりの多いハリができる
炉内の温度は、電気炉でなく重油バナー炉なので、手前と奥とでは炎の当たりが異なる
炎は、直接ルツボに当たらないが、炎の先の奥側が温度が高い
その為、途中でルツボの入れ替えを行うのだ!
これが何というか・・熱い
二重三重と防護しているが、少しトロトロしていると・・熱いのなんの
最初頃は、どうしてもトロイので熱さで参る!
大昔は、防護服もなく
ヘルメットに防護面なんてものもなかった
正直、私の脛毛は殆どない
今では、耐熱性の生地のお蔭で熱くないが・・
さて、入れ替えた後は、炉内の温度を一定にする必要がある
そこで、『ムラし』という作業を二度に分けて行う
煙突のダンパーを半分、全部といった具合で閉めていく
バーナーは、適温になったら自動で止まり、下がったら着火する
デジタルで一度単位に制御できると言われたが、バーナーでも電気でも1度単位の制御は無理
3度程度の上昇がある
900℃で燃料カットしても、温度上昇中なので903℃くらいまで上がる
お盆・正月などの長期休業では、炉の温度がすぐに下がる
その為、温度の上昇スピードも遅くなるので、過浸炭になる場合が多い
過浸炭になると、鋼が鋳物のようになる??
固すぎてモロク、使てものにならない
その為、ルツボを入れる前に十分に余熱する・・パンの石釜も同じようだと聞いた
焼入れの温度管理は、難しいといわれるのも、その辺りだろう
充分に熱したルツボを取りだし、中の真っ赤になったハリと炭を水に投入する
真っ赤な炭が、はじけて飛ぶ様は、すこしヤバイが綺麗??
焼入水も、永年使い回した水でないといけない
新しい水を使うと、商物にならない
何か、ウナギのタレと同じようなものなのだろうか
その後、ハリと炭を仕分ける作業がある
この時期の水温は、10度くらい
冷たい水の中で、ハリと炭を仕分ける
砂金採りの要領で、炭とハリを分離するのだが
焼入れをしたハリは、硬すぎて少しの力でポキポキと折れる
水の中で作業するのも、その理由からだ
分離したと思っても、何個か炭が残ってしまう
そのまま焼き戻しの電気炉にいれると炭が燃え、その辺りのハリがダメになる
その為、乾燥炉にいれる
そうすると、パラパラと炭が落ちてくる
この乾燥炉は、非常に年代物の電気炉
昔の物は、モーターもそうだが、壊れにくい
頑丈にできている
最近の商品は、頑丈に作ると製造会社が潰れるので、ある程度使えば壊れる箇所を造っている
焼き戻し炉は、私が理想とする温度管理のできる炉を造ってもらった
温度計は、焼き入れ炉と同じようにデジタル制御
その温度計のメーカーの方が、わざわざ見に来られた
営業活動かな?と思ったら
「もし、中古で売る場合は、共産圏にいくことが無いように」
と、釘をさされた!
それほど、温度制御ができるのだ!
焼き戻しとは、硬い鋼に粘りを与える作業をいう
テンパーといって、これが一番難しい
他社は、熱したオイルの中に、ハリをメッシュベルトに載せていく作業のようだが
ベルトのスピード、オイルの温度で、ハリの硬さが異なってくる
幾ら温度管理がしっかりした炉でも、ハリの焼き入れ具合が少しづつ異なっている場合は・・
だから、テンパーが一番難しいと云われる
ハリの固さ、粘りをどのようにして診るのか
診ていては、判らない
一本取って、折る
折った際の音、指に跳ね返る衝撃で良否を判断する
わが社だけの方法と思っていたら、兵庫のハリ屋さんも同じようにしていた
太いハリは、折れないので、機械で硬さをみるのだが
鮎バリのように細いハリは、機械で測っていてはタイミングが遅れる
ビシッと折れて指に食い込むハリが、良い
そのおかげで私の指は、傷だらけ
まあ、わが仕事だから
それにしても、鮎バリは難しいね・・・・・
やはり、耐火煉瓦(最近は耐火粘土を吹付け一体成型になる)は、石釜と一緒で輻射熱がある
温度も下がりにくいのが利点だ!
欠点は、年月が進むと崩れてくる
まあ、仕方ないことだが・・
ハリをどのように浸炭させるか・・
ルツボを使うのだが・・
ルツボ価格が、半端でなく高い
一般のルツボと異なり、砥石を作る工程と同じようにしてつくる
割れにくく丈夫だが、やはり一生物ではない
50回も使えば、良く使ったといえる
それまでにひび割れ、ハリに焼きむらが生じてくる
割れた個所から高温の炎が入り、温度ムラになるのだ
焼きムラは、テンパー(焼き戻し)の際でないと判らない
だからもこのハリは、このルツボを使ったと判るようにしないといけないのだ
高価なルツボは、補修しながら使っている・・まるで、窯元のようだ
ルツボの中にハリと炭を、ただ入れるだけではない
底に炭を入れ、ハリ、炭、ハリ、炭、ハリ、炭と交互に入れる
炭もハリの間に、しっかり隙間なく入れる必要がある
理由は、高温になったハリは、真っ赤になり上からの加重で変形するからだ
手を抜くと、曲がりの多いハリができる
炉内の温度は、電気炉でなく重油バナー炉なので、手前と奥とでは炎の当たりが異なる
炎は、直接ルツボに当たらないが、炎の先の奥側が温度が高い
その為、途中でルツボの入れ替えを行うのだ!
これが何というか・・熱い
二重三重と防護しているが、少しトロトロしていると・・熱いのなんの
最初頃は、どうしてもトロイので熱さで参る!
大昔は、防護服もなく
ヘルメットに防護面なんてものもなかった
正直、私の脛毛は殆どない
今では、耐熱性の生地のお蔭で熱くないが・・
さて、入れ替えた後は、炉内の温度を一定にする必要がある
そこで、『ムラし』という作業を二度に分けて行う
煙突のダンパーを半分、全部といった具合で閉めていく
バーナーは、適温になったら自動で止まり、下がったら着火する
デジタルで一度単位に制御できると言われたが、バーナーでも電気でも1度単位の制御は無理
3度程度の上昇がある
900℃で燃料カットしても、温度上昇中なので903℃くらいまで上がる
お盆・正月などの長期休業では、炉の温度がすぐに下がる
その為、温度の上昇スピードも遅くなるので、過浸炭になる場合が多い
過浸炭になると、鋼が鋳物のようになる??
固すぎてモロク、使てものにならない
その為、ルツボを入れる前に十分に余熱する・・パンの石釜も同じようだと聞いた
焼入れの温度管理は、難しいといわれるのも、その辺りだろう
充分に熱したルツボを取りだし、中の真っ赤になったハリと炭を水に投入する
真っ赤な炭が、はじけて飛ぶ様は、すこしヤバイが綺麗??
焼入水も、永年使い回した水でないといけない
新しい水を使うと、商物にならない
何か、ウナギのタレと同じようなものなのだろうか
その後、ハリと炭を仕分ける作業がある
この時期の水温は、10度くらい
冷たい水の中で、ハリと炭を仕分ける
砂金採りの要領で、炭とハリを分離するのだが
焼入れをしたハリは、硬すぎて少しの力でポキポキと折れる
水の中で作業するのも、その理由からだ
分離したと思っても、何個か炭が残ってしまう
そのまま焼き戻しの電気炉にいれると炭が燃え、その辺りのハリがダメになる
その為、乾燥炉にいれる
そうすると、パラパラと炭が落ちてくる
この乾燥炉は、非常に年代物の電気炉
昔の物は、モーターもそうだが、壊れにくい
頑丈にできている
最近の商品は、頑丈に作ると製造会社が潰れるので、ある程度使えば壊れる箇所を造っている
焼き戻し炉は、私が理想とする温度管理のできる炉を造ってもらった
温度計は、焼き入れ炉と同じようにデジタル制御
その温度計のメーカーの方が、わざわざ見に来られた
営業活動かな?と思ったら
「もし、中古で売る場合は、共産圏にいくことが無いように」
と、釘をさされた!
それほど、温度制御ができるのだ!
焼き戻しとは、硬い鋼に粘りを与える作業をいう
テンパーといって、これが一番難しい
他社は、熱したオイルの中に、ハリをメッシュベルトに載せていく作業のようだが
ベルトのスピード、オイルの温度で、ハリの硬さが異なってくる
幾ら温度管理がしっかりした炉でも、ハリの焼き入れ具合が少しづつ異なっている場合は・・
だから、テンパーが一番難しいと云われる
ハリの固さ、粘りをどのようにして診るのか
診ていては、判らない
一本取って、折る
折った際の音、指に跳ね返る衝撃で良否を判断する
わが社だけの方法と思っていたら、兵庫のハリ屋さんも同じようにしていた
太いハリは、折れないので、機械で硬さをみるのだが
鮎バリのように細いハリは、機械で測っていてはタイミングが遅れる
ビシッと折れて指に食い込むハリが、良い
そのおかげで私の指は、傷だらけ
まあ、わが仕事だから
それにしても、鮎バリは難しいね・・・・・
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