○そんなわけで、3月8日は、むすび丸ちゃんお誕生日「オメデトウ♪」
この「別室」で奏でられるBGMが気づくと大量に収まっているデジタル・ウォークマンである。キイロイトリが確認したところ、現在の曲数1516曲/8GB。(美食も悪食も雑食系?→「すべて貴重なタンパク質です=(略して)きちょタン」※ベアグリルズのサバイバルゲーム的比喩)
本日のBGM:
Portia / Miles Davis (「TuTu」)
When Things Dream /Mark Isham (「Vaper Drawing」)
映画「Tinker Tailor Soldier Spy」(裏切りのサーカス)の最初のタイトルのバックの音楽でふと連想したのは、マイルス・デイヴィスとマーク・アイシャムの曲だった。
※この映画「裏切りのサーカス」に関しての追補
・よく考えると、原作小説とはまた別の独自のエンターテインメントなんだろうなと思う。だから原作未読でもわかりにくくはなかった。ベルトルッチの「暗殺の森」みたいなもので。
(自分が普通に見る映画で考えて、一般的に映画とは皆そういうものだと思うのだが)逆に「事前の原作の知識」だけ固定的に持ってても、映画の方はわからないんじゃないだろうか。事前知識にばかり頼って、刻々と移り変わる場面ごとの見ている側の思考と感得する働きが利かず、動かずに停止してると、流れがわからなくなりそう。この映画は「あなたの頭の良さや知識の量を検査する試験」みたいに堅苦しいものではないのだ。知力の問題という以上に、感覚の問題ではなかろうか。映画の進行にそって、ただその空気をずっと頭と心で察して感じていればいい。そして人と人、場所と物、あれこれあちこちに、スタイリッシュな中にも非常に不調和な何かがあって、冷やっとして感じれば、これは相当恐ろしい空気感だと思うのだがなあ。やっぱりいろんなところでスマイリーは怖い。
・あと、極めて「孤独」な映画だということも、ぴんと来てわかる人とわからない人とが分かれる原因かも。個人的にはこの孤独さは、家族と別居しながらある種「任務」で連日生活している勤め人の自分の感覚にはわかる、ということもある(スパイものに限らず、イギリスの映画やドラマは、基本的にこういう「無縁さ」を80年代から先取りしてるところを感じる、「主任警部モース」とかも)。
・この事件のモデルを国内的に非常によく知っている英国人のお国柄にしたら、これももしかするとテレビ版のアレック・ギネスや映画版のゲイリー・オールドマンのコスチューム=扮装だけで、ある意味「出オチ」だったのかもしれん。つまり、原作未読の日本人にはその感覚がわからなかったが、実はイギリス人にとっては非常に有名な話なのであって、既に裏切り者が誰か周知でも「ラストに到達するまでのゆっくりした過程をじわじわ楽しむ」作品だった可能性がある。「あるいは小説と映画とは別物で、180度意味を反転させてしまうような、そういう解釈もあり」ってな(パロディ?)遊びの深読みも許してたり?
・マイケル・ファスベンダーかジャレッド・ハリスが共演だったかもしれない、ってwikiで読んだ。それはそれで、そっちの方がまた「本当に全員うさんくさい度」が激しく凄まじいことになってたような気が(笑)
・個人的にはジョン・ハートがうちの亡・師匠に似すぎで思い出して泣けた(爆)ちなみにこのゲイリー版のスマイリーにそっくりなダンディな学校の先生が近所の知り合いにいる。(20130308)