「ゆわさる別室 」の別室

日々BGMな音楽付き見聞録(現在たれぱんだとキイロイトリ暴走中)~sulphurous monkeys~

(マリンメッセ福岡、20101003)

2010-10-03 | SHOCK live1/2

○Koichi Domoto Concert Tour 2010 「BPM」(福岡2日目、マリンメッセ福岡 10/3 16:00頃~18:35頃)

 昨年の大阪城ホール以来の参戦で「戦場アイドル・べた本光一」(←本日MCでM.A.D.やM.A.の人々に命名されてた・笑)先生のマリンメッセを見に行く。今年行ってる出し物の中で一番、舞台造型と電飾と舞踏が豪華な催し(爆)というか本質的に堂本光一先生は、イリュージョンな世界を造型するShowのスタンスで来てると思う。それは最初の1/2の時よりも毎年の帝劇を経て、昨年の城H、そして今年と、年々その方向性がはっきりしてきているように思った。というより、自分が今年行く機会のあるLIVEの多くがZeppやDrum Logosなどrock band系の箱all standingで「最前の突撃モッシュを肴に、轟音の暗い中の後ろで飲みながらゆらゆら酔う」式のLIVEが連続しているから、なおさらこの「アイドル」(!)なショーのノリが随分久しぶりだったのだ。確かに「50分もMCで遊べる」(そしてそれも観客に期待されている)ところが、さすがアイドルだとおもた。普通rockの人はしゃべりは面白くても、それだけで一時間とかいうことはない(><)と光一氏も今日言っていたな。というか、多分、「サービス内容」の主客相互の理解が違う。今までall standingの箱でMCの比重が大きいな、と一番思ったのは、多分ロマンポルシェ。だろう(それは「しゃべり」も大いに期待されてるLIVEだ・笑)。でなければ密集した箱の中で視界がきかない中、数十分も演奏されないでしゃべってたら、実は誰か卒倒してて事故?搬送中?故障?とか思うし(^^;)。

 というわけで今日はアリーナ側でわりと近く、落ち着いて「おおお」とイリュージョンとパフォーマンスの凝り方を楽しむ見方に徹底できた。心意気的には気分は博多座(さすが森光男←堺正章氏のチューボーですよ!での命名)。「In & Out」の照明と舞踏との一体化は見せ場だったし、いくつかのelectric系はとってもLady GaGa姐さんのような勢いだった。でも「暁」とか所謂〈和もの〉と、ジャジーなのと、オーケストレーションのゴージャスなバラードと、といった流れがかならずある。それを観客も「待ってました!」と期待するような、「きっちり堂本光一様式」みたいなものがあることを、改めて認識するのだった。バラエティとして演目なんでもかんでもあり、というよりも、逆に、かなり「好きなこと」の方に、年々よりシフトしているようにも見える。やっぱ彼はShow must go on.なんだな(No music, no life.というのとは、ちと違う^^)と、rock musicianとの明確な違いを、ちょっと勉強したような気分である。ちなみに、「ああ、やっぱり堂本光一という人はアイドル芸道を進む人なのだな…」と思ったのが、「愛の十字架」の歌詞がテロップで大画面に流れる瞬間とか、MCの「一つだけおっきいところがある」ネタのオチだったりした。いやらしい感じは、あまりしない。「悩まずに気持ちをぶつけられたら」だとお?なにぃ!?そういうのを聴くと、今年は非常に照れくさい。申し訳ないとしかいいようがない。(※当方毎週江戸川乱歩のどろどろエロスとタナトスの園を見、幼児立入不可・子連れ不可のZeppで毎夜、吸血鬼の暴力的サバトなあられもないむきだし雄叫びを日常的に浴びてたので・笑)。
 このblogの最初の記事の2002年から8年たち、自分も福岡という地にしばらくこうして住んでいるうちに「芸事」観覧視聴の機会が増えたが、今年は本当に「福岡市内で仕事から帰宅途中で見る」ことが多いのです。年々鍛えられ?こういう心持ちで見られる目や耳にもなってきたと自らを振り返った点で、貴重な機会であったかも。と感じつつ帰る夜。「嵐を呼ぶ男」だが2日目の今日は始まる前に回復しましたな(おかげでバイクの我々は助かった)。A様、またもやおみやげごちそうさまでした!「イタダキマス」(キイロイトリ)
(20101003)


JAグループ宮崎 
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本日の効果音(48) 「Better Than Love」

2010-10-02 | 閑話休題・本日の効果音

○本日のBGMその2
・Better Than Love / Hurts (『Happiness』)
一度お昼に帰ってきて片付けて、また会社に戻る前に激しい降りになってきたので雨宿り中、地震速報が来てテレビのチャンネルを回していたら、ちょうどRKBの局でTBSの夜のドラマ(クローンベイビーとかなんとか。でもRKBでは放送しないのでは?)の宣伝番組らしいものを放送していた。よくある、新しく始まるドラマの番宣で、配役の若手俳優が紹介するようなやつだ。20歳前後の青年が主人公、といわれても、もう、子供番組(※もうすぐ4歳の甥もキャラ名を全部覚えていて、帰省時に遊ぶと毎回テレビ絵本の写真を指さしながら一人一人誰か解説してくれる。そういう平成ライダーシリーズとか戦隊物のようなやつ)のように思え、その若手の10代20代の配役を目的にテレビを見るということはなさそうに思ったのだった。が、その時、テレビから微かに流れて聴こえてくるBGMの、「電気音楽」と「この声」は…もしかして、この…
 で、これがそのCDです(写真・笑)。聴いてみましょう。PVもようつべあたりで見てください。わはははは(爆笑)。「趣味爆発全開^^」。喩えて言えば1984年頃のDepeche ModeやOMDやABCやTFFやみんながやってたような泣き節おいしいとこ取りの、どどPOPメソッド。Pet Shop Boysにせよ何にせよ、やっぱこういうのは、ただ25年前とかに一時的に流行した音楽の扱いではないのである。もう英国や欧州じゃクラシックと化してる、王道なんだろう、きっと(笑)。DMリスペクトのそっくりなデュオが90年代に出てきた時に聴いたのよりも、このハーツの方がビジュアルのスタイル含めアートワーク全体のなりきり方が全体的にマジなのと、Vocalがムードを裏切らない説得力はある。確かにみんなこういう歌い方してたよね当時(笑)。ミッジユーロ調からRobbie Williamsへんも含め色々この手の発声法ができてツボが心得られてて需要もあるし得だなあ、あっちの男の人は。前にも述べたThe Killersの逆腹式呼吸にも相当わろたのだが、こういう本格的にマニアックな「マジ○○(失礼)」ぶりが出てくる世代が20代?になってきたのは畏るべしですね(この曲構成の手堅さ、ほんとは鯖読んでない?とか)。でもやっぱりアルバムをよく聴くと、これまでのelectric popの名曲たちに対する不思議なリスペクトのようなものもふっとフレーズに連想され、80年代そのままではない、そこからきて21世紀な感じのところはありますが。POP MUSICであっても歴史認識がしっかりしてるところが文化の奥深さなのですよ。それにしても、いかんなTBSは。ドラマじゃなくてこの主題歌で視聴者層R35歳あたりとそれ以上を釣ろうとしてるだろ!魂胆が見え見えだぞ!(と、掟ポルシェ先生なら絶対言いそうな気がする^^;)というわけで、日本の場合このタイアップが良いのか悪いのかはよくわからんのですが、えり好みして音楽だけ先に聴く中年でした。(日本盤は11月、ボーナストラックつき予定らしいです。あたしゃCD屋じゃないので・爆)(20101002)

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20101002

2010-10-02 | 矮小布団圧縮袋

○あちこち片付けたり、書類作りをしたりと会社と自宅を(徒歩15~20分位圏内)数往復しながら、今日は仕事中なので失礼するが、2006年の秋には“台風を連れてきた男”光一先生、週末福岡上陸で若干曇り~雨男気味?な天気かな。

本日のBGM:“秋のスガカン祭り・同時上映二本立て” 現代劇でも時代劇でも菅貫太郎。お腹一杯。

・「眠狂四郎」第4話「円月、殉愛を斬る」(時代劇チャンネル、9/30 24:00~)
 田村正和版は昔見て相当やばいと思ったのだが、一応公共の電波で放送できるんだな(爆)もう出てきた瞬間から「キレてる殿様」十八番のザ・スガカン。有名なOPはさすが渡辺岳夫。虚無的でも真暗ではない、どこか薄明が残るプロコル・ハルムな名曲ですね。加賀まり子さんが妖艶である。この番組も毎回オールスターキャストすぎ、しかもばんばんグレイトなご最期を遂げちゃうので脱力(笑)。

・江戸川乱歩の美女シリーズ「氷柱の美女」(チャンネル銀河、10/1 26:00~)
 シリーズの最初なのでまだ定番のテーマソングも荒井注も出てこないが、効果音は出てくる。非常に「邦画」なタッチですよね。最初の天知茂の明智小五郎はなかなか、ちらちらっと女好きっぽいいやらしい視線を巡らしたりするのがいい(回の脚本によってそういう回とそうでもない回とがありすぎ^^)。小林青年が大和田獏さんだと神津恭介の助手みたいである。そして配役で、くらくら眩暈がする。考えてもみてほしい。右にスガカン(><)左に松橋登(爆)。この二人が同時に求婚して自分をめぐって恋敵で殺意の火花を散らしているなどと思ってみい。どう考えても怪しすぎてやばい。官能的にも程がある、もとい、恐怖すぎて堪えられない(笑)。自分は美女でなくてよかった(←考えすぎ)。原作だと岡田時彦とリチャード・バーセルメスが喩えだったはずなのに。菅貫太郎さんも松橋登さんも、普通にしてれば(?)非常に整った紳士な感じなんじゃないかと思うのに、出てきた瞬間まず「じゃあ、普通、って何?」(爆)みたいな、「アングラな狂乱麻呂」(それも、楽しそうな)のインパクトが残っているからだろう。両手に花、ならぬ両手に麻呂。美醜紙一重、見た目が綺麗な人ほど…(以下自粛)、ということを、こういう番組で子供の頃から学習していたのだ。そういう学習こそ、本当は人生において必要なことなんじゃないだろうか。(※ちょっと顔が可愛いくらいでイケメン、なんて軽々しく言ってると、とんでもないばちが当たるよ!)
 というわけで、横内正ファン必見「幽霊塔」、西田健ファン必見「鏡地獄」、に続き、松橋登ファン必見の巻「吸血鬼」でした。(関係ないがこないだの続きで、まさか稲垣吾郎は「十三人の刺客」以降、中年壮年期にこういう系を狙っているのか??と思ったり。まあ「殿リーマン」とかやってたし、いいんじゃない?)

…こんな感じでCSで濃ゆい番組が続くので油断ならん。忙しいからこんなの見てる場合じゃないんだよ!という辛い時期じゃなけりゃ、よかったんだが…そんな寝不足で、休日出勤作業中。
※それにしても最近、「天知茂 たれぱんだ」で検索して出てくるウェブサイト、ってなんなんだろう?と思い始めた。(20101002)


JAグループ宮崎 
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20101001

2010-10-01 | 矮小布団圧縮袋

○もう10月が始まってしまった。(写真:天気がいいとカフェの外でお茶するキイロイトリ) 
 しかし先週あたりから、秋のテレビ祭り的に、ケーブルテレビのCS各局で古今の名作が軒並目白押しで、凄まじく放送中。嬉しいんだけれど、非常に困る。悩む。留守録でとっておくんだけど、HDは足りなくて空けないといけないし、録れてればちょっと見ちゃうし…見てる暇ないんだよ。月曜の準備も終わらないんだよ。仕事が山積でまだ突貫工事中なんだよ本当は。悩む。だが。

本日のBGM:「オックスフォードミステリー ルイス警部」(チャンネル銀河 10/1 23:00~)
これが「主任警部モース」放送してたAXNミステリーじゃなくて、チャンネル銀河なんですね。この局はどっちかというと大河ドラマ時代劇や江戸川乱歩の美女シリーズで見まくってますが、ポワロなんかも流れてて、海外ミステリー作品も揃えだしてきたよう。多分、視聴者層の趣味の渋さで結構近いものがあるというか、かぶるのかも。だからこっちで「ルイス警部(Inspector Lewis)」が始まる、と予告で聞いて、これは時間前からスタンバイでセット。この番組が楽しめるのも、今年春頃に一気に、毎日のモース警部連続放送で、コリン・デクスターな世界に味を占めてしまったからだが。
わーいルイスがオックスフォードに帰ってきた!渋くなってる、というかルイス(Kevin Whately)もその後いろいろ大変なご苦労があったんですね。モース警部の時はモースがこてこてアナログくさくてルイスが現場主義でこつこつ堅実派、って感じだったのに比べて、今回はルイスがinspectorでアナログぽくて相棒のsergeantのハサウェイはデジタルな切れ者(ケンブリッジか。最初ターミネーターかとおもた^^)、っていう対照的なコンビの始まり方で、どうなるかと思ったが、話の後半からだんだん調子が上がってきて、あのいつもの本格的な謎解きに展開。そして第一回だから、クロスワードや筆跡やら、子供達が独立した後に家に残るルイスの姿とか、オックスフォードの街角の界隈も含めて、かつてのモース警部の追憶と交錯して、偲ばれるのだ。このドラマの中の登場人物たちも、実際の制作者も出演者もイギリスの視聴者も、みんななんだかんだ言ってモース警部が好きだったんだなあ、という感じが、ルイス警部の視線を通して、じわじわ伝わってくる。スピンオフもの、といっても創り手の愛情みたいなものがさりげなく、しかししっとり感じられる「テレビドラマ」ができるところに、大人の成熟した文化を感じる。ある種、そう偲ばれるということは、そう偲ぶルイスの人徳でもあるのか。で、わかる人はみんな知ってる恒例のラスト、「君はジュースでいいね?」がちょっと泣けて、だが笑えた(やってみたかったんですかねえ。でも買うのはあなたなのね^^) (20101001)
 

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