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文学や史跡で登場するマチを旅しながら、折々、紹介することを心がけています。

仏都 井上章一著「お坊さんと舞子さん」

2016年03月25日 20時13分59秒 | 書評


京都の花街
 そこを支えるものを三者あげると、すれば。
 一に呉服関係の商人(69p)、二に映画界(70p)、三に「自分たちこそ花街をささえている、と.
 公言できる点は重要」(76p)と、解き明かす。

前二者はともかく
 あと一つは<なるほど>かと。天皇家は東京に旅行中なれども、そこを含めて京都は、各宗本山が甍をならべる「仏都」(91p)、「この側面に関しては、首都機能をたもってきた」(同)とも。

 そのうえで、「いちずな宗教心がテロリズムをもたらしている」例をあげ(86p)、「あそびほうけているあいだは、信仰もこわばることもないだろう」、「聖なる戦争へむかっていく、高邁な心のたかぶりもおこるまい」(同)と、うける.

 仏都 井上章一著「お坊さんと舞子さん」(『京都ぎあい』 
朝日選書 2016年).
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