「 乗せてあげる 」
と 車の窓が開く。
誘拐かナンパか拉致…?
しか ないよね〜
かわいかったんで、 ^^;
つい ^^;
↑ つい って 怖いね。
小雨の中 傘をささずにバス停に立つ一人の少年。
布の服に、布のバック。
そのバス停、本数少ないのよね〜
私も学生の時
乗り継ぎで随分立っていたわ。
友達と一緒にお喋りに花を咲かせた場所でもある…
気になりつつも、通り過ぎ車を走らせる。
小雨になってきたかな?
声かけたら、"知らない変な人" "不審" に思われるか?
うーむ
…
いっとき コンビニ駐車場へ。
ん! やっぱり気になる。
戻ってぐるっと回り込み、
さーて なんて声かけようか?
短い台詞で、
いかに怪しまれなく、…えーと えーと 考えた考えた。
まず、自分を名乗る?
なんて?
「○○の親なんだけど」、、、違う。
「Y△丁目でパン教室やってる□□なんだけど」 、、、違う!
あ〜!
信号からぐるっと回り込んだ。
少年はまだバス停に立っていました。
決まった台詞が
「 ○○に行くんだけど、乗って行く? 」
( 少年の行き先が ○○までの途中でもよいし、 ちょっとくらい奥でも乗せてあげるつもりで。)
「 今 バス来るから大丈夫です 」という答えだった。
もう少し若い私なら、あそう? と 去ったかもしれない。
しかしね、
バスっていうのは 雨の日は遅れがち。
雨の中 傘無しで立ってて、風邪ひくよ?
もしすぐバスが来て乗っても、そこから家まで歩くでしょ?
町の子ならいいんだけど、バス停から家が遠い場合もあるわけで。
咄嗟に様々な可能性を想定する
" いいお年のお節介ご婦人"
になってしまいましたね、私。
おっほほほほ
再チャレンジ。
もう少し声かけたら、どうやら方向は同じだったらしく んじゃあ尚更 乗んなさい て ことで、拉致成功 (^。^)
これで私も 善人で今日という日を全うできそうだ 笑
あ
そういや私、この手の男子との会話は苦手だった!!
なんてこった
なんであのバス停にいたの?
何年生なの?
( 当たり障りなく )
何処で降ろせばいい?
根掘り葉掘り尋ねられるのは嫌いだ。若者なら尚更。
んーごめん、わかるようでわかんないわ…
少年の方で気遣ってくれて、
「俺んち✖︎✖︎です」
!
どうやら部活の先輩の家( 実家) のお子さんだとわかった。
これで少年に安心してもらえる要素が出来たわ。ほっ
頑張ったぞ私
地元って いいじゃないか。
自分が 10代の頃
こんな大人に出逢ったら嬉しいな と 想うだろう大人に、
自分は 今 なりたい。
昭和はさー ( 出た、昭和!笑 )
「 何処まで行くのー? 」
とか
「 乗せてくよー 」とか
大人から声かけられたりしたものだ。
知らない大人からは拒否した。
自分は知らないけど、実は親の知り合いだったりしたことも。
皆んーなで、子どもを健やかに 心も育む。
そんな環境に、なりますように。
まずは 一人一人。
ちっぽけだけど、
まずは 自分から。
何はともあれ 全面拒否されるなら それもそれ、
だったのに
乗ってくれてありがとう。
声かけるのも勇気いるけど、乗るのも勇気のいることよね。
ごめんごめん (・・;)
素直にお育ちになったんだねえ。
嬉しいよ。
降りた後 すぐ家に入らず、私の車がUターンするのを見送って お礼を言ってくれました。
かわいいぞ
風邪ひくなよー
追記: このことを 我が娘に話したら。
「 下のバス停から 歩いて登ってると、時々
" ○○◯ ( 地名 ) でしょ? 乗せてあげるよ! " て 声かけられるの、あれ 怖いんだよね。やめて。
せめて 中に 子供が乗ってたりすればだけどさあ 」
とのこと。
納得。
女の人一人だったから "ご苦労様ー "となんとなく アンケートに答えたら
あとから間もなく凄味の訪問販売のオッチャンに家に入られたことがある。
帰ってもらうの大変だった。
その現場、うちの子は見てるからね。
いつの時代も いつの世代も
自分の身は 自分で守らなくっちゃ。