風は東楡の木通りから

クリスチャンフルート吹きパスピエの愛する音楽、猫たち、薔薇の毎日

お江戸日本橋亭・宝井琴柑と落語・色ものの夕べ

2011-10-31 10:20:27 | 落語
久しぶりに落語のカテゴリーを更新です。

昨日はダンナと一緒にお江戸日本橋亭で古典芸能デートでした。

実はこの会の幹事でもあり、ダンナの大学の親友Oさんがお招きしてくれたのです。Oさんに会うのは私は20年ぶり。長男が小さかった時に遊びに来てくれて以来お会いする機会もなかったのですが、それでも私たちがアメリカで暮らしていた時は日本のおせんべいや日本の伝統的なおもちゃを送ってくれたり、帰国してからはダンナを時々飲みにさそってくれたり、ダンナからOさんのお話をきくたび、ずっといい交流をもてているのはありがたいなとつくづくおもいます。

当日は他にもダンナの大学の友人たちがきていて、ダンナはうれしそうでした。

お久しぶりのOさん、相変わらず背高のっぽさん。貫録着きましたね。それに素敵な奥様が何やらかいがいしくお手伝いされてました。


会場のお江戸日本橋亭は初めて。



日本橋といえど、大通りから少し中に入ったビル街の中にひっそりとある小さな会場。前座さんが、「隠れ家のようなところ)と言っていたけど、本当にそんな表現がぴったりでした。
小さいなぁ、池袋演芸場より小さい。いいね。いいよ、ここ。

私は鈴本演芸場とかの大きなところよりはこういう小さい演芸場のほうが好き。だって演者さんが身近に感じられるからね。

入り口で桜色の和紙のプログラムが渡され、見てみると「お献立」各演者さんのプロフィールの出身はすべて(OO産)になっており、そして「店主ご挨拶」にこう書いてありました。



「古典芸能を楽しむ会」は東京税理士会京橋支部の物好き連中が勝手に始めた集まりです。

本日第五会は「宝井琴柑と落語・色ものの夕べ」としてご提供いたします。全て店主好みの自慢の品々でございます。

「当たり外れも」ご愛敬にて、ご勘弁願います。

生ものです、本日中にご賞味いただきますようお願いいたします。」



店主はOさんの事なんでしょう。凝ってますねぇ~。


さてプログラム。

落語   桂 宮治(みやじ)さん

紙切り  林家 花(はな)さん

落語   春風亭 正太郎(しょうたろう)さん

------------------中入り------------------

太神楽曲芸 鏡味 正二郎(せいじろう)さん

講談   宝井 琴柑(きんかん)さん



前座は桂宮治さん、

軽妙な語り口でお客さんを巻き込み、鑑賞の注意点などおもしろおかしく話してましたね。演目は分からないな、創作落語。楽してお金を稼ぎたい男に舞い込んだうってつけの話。虎の皮をかぶり移動動物園で虎を演じるだけで月に50万儲かる。こいつは楽だと思っていたらライオンと闘う羽目に・・・・。という話でした。面白かった。
特に小さなお子さんは大喜び、前座さんでこんなに笑わせてもらったのは初めてです。

お次は紙切り・林家花さん、

女性の紙切りさんを初めて見ました。林家今丸さんのお弟子さんだそうで和服の似合う瓜ざね顔の綺麗な方でした。語り口が物静かな感じなので拍手に消されてちょっと何を言っているかわからなかったのは残念。お客さんのリクエストで「酉の市」なんて言うのがありましたが、見事なものができました。そういえば「どじょうを食べている野田総理」なんて言うのもありましたが、これは「どじょうすくいしている野田総理」にしてもらって切ってました。お客さんのリクエスト、その場その場をよく切り抜けるなと感心。また、語りながら切るのは大変だろうなとかどのくらい修行するのかしらなんて考えてしましました。

お次は落語・春風亭正太郎さん(二ツ目)

第一印象、若いな~。昭和56年生まれだって。演目は古典でおなじみ「粗忽の釘」。
粗忽者の話は好きだな。(自分が粗忽者だからかも。)亭主の粗忽ぶりとおかみさんのやり取りがお面白い。引っ越し先を間違えたり、壁を釘でうちぬいてしまって謝りに行った先が間違っていたり、のろけ話をして帰ってきてしまったり。江戸っ子の長屋生活を垣間見た感じ。

中入りの後は太神楽曲芸・鏡味 正二郎さん

一目見たら忘れられない目力のあるお顔で、声としゃべり方に品があります。おめでたい曲芸をご披露くださいました。はらはらして見ごたえがあったのは「五階茶碗」。細い板の両端に2つの茶碗を左右対称に積み上げて真ん中に5個目の茶碗を積み上げた形を崩さず,毬やバチでバランスをとる見事な芸でした。出刃包丁、鍬を使った芸。海老一染めの輔・染太郎師匠でおなじみの「傘の曲」も見事なものでした。一番盛り上がったんじゃないかな。

さてさて、とりでございます。

講談・宝井 琴柑さん(二ツ目)

可愛らしい綺麗なお姉さんです。え~、この方が講談師さん?って感じでした。それなのにすごい迫力でした。
演目は「伊達の鬼夫婦」

こんな話でした。

伊達政宗の家臣井伊直人は、博打好きのなまけもの。そんな男のもとへしっかりもののお貞が嫁いで来る。しかし博打のため持参金300両も使い果たし、女房の実家からも金を借りさせる直人に、貞は長刀で剣術の試合を申し込み、自分が勝ったら直人に修行の旅に出てもらう条件をつける。負けた直人はしかたなく江戸へ出て柳生飛騨守の所で修業する。それから5年が立ち家に戻るがまたもや貞との試合に負けて再度修行に。3年ののち免許皆伝の腕になって戻ってくる。そこで初めて貞の父親が直人の父親、直江に戦で命を救われ、いつか恩返しをしたいと思っていた処へ息子の直人が博打で事を知り、腕の立つ自分の娘を嫁がせて、直人を諌めてくれた事を知った。人々は剣術の強いこの夫婦を鬼のように強い夫婦、鬼夫婦と呼ぶ様になった。

講談はなかなかおもしろいですね。釈台を張り扇でパン、パパン、パンとリズミカルにうち物語を語っていきます。なんだかちょっと音楽的な感じがしましたよ。見せ場、聞かせどころ、表現の仕方などなど、私たちが1つの曲を仕上げて行くのに似てるなと思いました。

1時間半くらいの間でしたが、ものすごく濃い時間でした。

帰りはもうすっかり人通りの無くなった日本橋。

なんだか不思議な角にある小さな光ので照らされている骨董屋さんの中を覗いたり、三越に飾ってある呉服など見ながら帰りました。人のいない大通りはなんだか神秘的。外国人が自転車で観光してたりとなんだか別世界みたいで夜の日本橋はちょっと気にいってしまった。

楽しかった~!

ちりとてちん4

2008-04-02 00:30:17 | 落語
え~なんで~。
関東は視聴率がすごく悪かったって?
しかも過去最低?!
わかんな~い。あんなにおもしろいのに~。

前回のよりずっと良かったじゃない。

う~ん、私は今迄で一番面白かったなぁ。「芋、たこ、なんきん」もよかったけどさ。

オープニングのデザインだってすごく和風できれいだったし。
いっぱい笑わせてもらったし泣かせどころもあったし、落語の裏舞台とか内弟子の生活ぶりなんかも面白かったし。というか、共感した部分がたくさんあった、B子、草々、小草若にも。

それぞれのキャラクターも良かったけどな。特にお母さん役の和久井映見の「動物のお医者さん」出の菱沼さん役以来の天然キャラがいい。草原兄さんの落語、ちょっとひねた四草兄さん、粋なおばあちゃん、草若師匠はかっこいい。

落語好きには絶対面白かったよね、きっと。

ちゅらさん見たいに続編ないのかな~。


三遊亭円窓師匠

2008-03-26 00:29:05 | 落語
先日、近くの公民館で三遊亭円窓師匠の独演会がありまして、ダンナと2人でいってきました。(円の古い字が本当なんですが、出てこないのです。ごめんなさい。)

「ちりとてちん」効果なんでしょうか。

すっかり落語好きになったダンナ。前までは俺はじっとしているのが苦手だから落語は嫌い、なんていっていたのに。

三遊亭神楽さん、三遊亭花楽京さんの2人会の後もどこからか、この独演会のチラシを見つけてきて聴きに行こうとダンナから誘ってきたのですよ。

園窓師匠だからでしょうか。会場はいっぱいでしたよ。
私達の親くらいの年齢の方々がたくさんいて「円窓さん、年取ったなぁ。」なんていっている人もいました。

独演会といってもお弟子さんの三遊亭窓輝さんの前座から。
窓輝さん、直前まで師匠のCDやら、本を売っていたので、公民館の方かと思いましたよ。う~ん、申し訳ないが窓輝さんの噺の演目がわからな~い。

園窓師匠の噺を聴くのははじめてですがおもしろかったぁ!

演目は「権兵衛狸」に「叩き蟹」

なんていうか噺の間がいいというのでしょうか、引き込まれました。笑いっぱなしでしたよ。

円窓師匠、この頃は小学校や、大学で落語の授業をされているとか。
小学校の子ども達に、「話す」「聞く」「思い描く」事を特に伝えたいといっていました。この3つが欠けていると「話が出来ない」「話を聞くことが出来ない」「理解ができない」ということになるからだそうです。

私がアメリカから帰ってきたら落語を聞かせたいと思ったのも、やっぱり同じ事を考えていたから。よく寝る前に読み聞かせをしましたけど、子どもは面白ければずっと耳を傾けてくれるし理解すると今度は自分で読んでくれる。

ましてや落語は日本の素晴らしい文化。
発達障碍の長男は思い描く事が乏しい事もあり、落語はそのいい練習になるんじゃないかと思って。その後、高校の授業で落語を聴きに行く事が何度かあり、長男はすっかり落語ずきになりました。

あんまりおもしろかったので円窓師匠の本「落語の授業」「円窓五百珈琲小咄を読む本」を買ってしまいました。

5月に一門会があるらしい。また行こうかな。




ちりとてちん2

2008-02-05 14:43:34 | 落語
寄席いきたいなぁ。先月目をつけておいた池袋演芸場二之席なんだかんだ予定が入っていけなかった。。。

そのかわりといっちゃなんだけど先日NHKBS2で三遊亭金馬師匠の「ちりとてちん」をきいた。


「ちりとてちん」の噺は「長崎名物」として知ったかぶりの友人に豆腐の腐ったものを食べさせる噺なのだが、金馬師匠は噺の中で「韓国名物」にしていた。

その食べる時の顔。もう見事!顔芸!見てるだけで、臭いのまずいのがつたわってくる。もうこれだけでお客さんから拍手がくる!
さすが名人芸!いつか寄席で金馬師匠みてみたい!

同じ噺でも演じる人によって面白さも違ってきたり何か新鮮であったりする。なんでも芸事は共通するところがあるのかもね。役者も、演奏も、書道とかも。



しかし、ドラマの「ちりとてちん」、なんだか師匠さんの具合は相当悪いようで・・・・。胃がんかな。。。。

なんか思い出しちゃうんだよね。父のこと。
自分の死と向き合う時、残された時間で精一杯自分の生きた証みたいなものを残したいと思うんだろうな。入院する直前まで筆をとっていたから。

落語も書道も芸事だから。最後までにこれを仕上げていきたいみたいな。
お弟子さんにもその人に見合った道筋みたいなものを示して、それをみどとけていきたいのかも。

若狭ちゃんの創作落語どうなるんでしょ。


池袋演芸場ー続き

2006-04-06 13:42:58 | 落語
落語の続き。

夜の部に予定されていた白鳥さんが昼の部に。なんてラッキー!
噺は白鳥さんの貧乏生活時代から作ったもの。蕎麦を食べたい男がインド人の蕎麦屋に出会い、高いものを注文させられ、高いお代を払わせられる噺。

実はこの時少し息苦しかったのだ。こんなところでパニック発作はいやだ。。。少し恐怖感。。。鞄に発作時の薬があるのを確認その時のことを考えながら噺をきいていた。

でも、いつの間にか白鳥さんの話に引き込まれ、最後には大笑い。白鳥さん、感謝!!。

林家正楽さんの紙きりは圧巻!凝ったお題を出した人がいた。錦平師匠のやった「宗論」。正楽師匠「おおい、宗論、今日誰かやったかい?」裏方さんが「錦平師匠がやりました!」「そうですか・・・・。みんな知らなかったらこっちはやりやすかったのに・・・。」そんなことをいいながらできた作品は息子の後ろに牧師、父親の後ろにお坊さんが祈っている姿と言うもの。すごい!!細かい!!この方正楽師匠目当てだったようで紙きり終わったらさっさと帰っていった。

後、面白かったのは歌之介師匠。演目わからないけど。師匠の嫌いな飛行機やヘリコプターに乗った時の噺。わかりやすくて古典で難しい顔をしていた次男にも大うけ。次男には曲独楽、奇術、紙きり、津軽三味線などの演目が楽しめたみたい。

ちょっと意外だったのが、長男には最後のほうで古今亭志ん五師匠の古典落語がすごく印象に残ったみたい。気の短い男と気の長~い男の会話。そのやり取りが面白かったようだ。

こうして子供達とおばあちゃんの初寄席デビューの一日がおわった。
私にとっては十数年ぶりの寄席。やっぱ、寄席っていいなぁ~!
今回の寄席を教えてくれたbaianさん、満喫できましたよ、ありがとう!!



池袋演芸場

2006-04-06 01:01:39 | 落語
日付は変わってしまったけれど、前々から息子達を生の落語を聞かせたいと思っていたので、この雨の中いってきましたよ、池袋演芸場へ。落語は初めてという私の母も誘ってね。

しかし、アスペの長男は前の日から「緊張する」が始まっていたのでものすごく心配だったのだ。彼の緊張とはどうやら極度の不安の高まりを言う。特に外で外食しなければならない場合、初めてすることがある場合、必ずこの「緊張」がでる。

アスペルガー症候群のお子さんを持つ方はわかると思うが、彼なりのルールというものがある。外食は何時から何時までに食べなければならない、胃がもたれない程度に少量、もしくはたべない。これが彼なりのルール。そうしないと「満腹感」ー「緊張」ー「パニック」ー「吐き戻す」ー「ひどい時は体が動かなくなる」という流れになるから。

でも今日はそんなこともなく無事に初寄席デビュー。
寝てしまうんじゃないか・・・と心配したが長男も次男も結構見てましたね。おばあちゃん(私の母)は最初のころちょっと寝てた・・・。

2番目に松旭斎美智さんのマジックがあったのだけど・・・「寄席はじめてのかた?」
で、素直な長男は手を上げる。「じゃあお兄さんを中心にやっていきましょう」
ええ~!!!だいじょうぶなのか?!新聞紙でのマジック、ああ、ちゃんと受け答えられてる!良かった。。。次最初6枚で2枚少なくなっているはずのお札がそのまま6枚だったというマジック。「残りはいくつ?」答えはいつの間にか2枚増えているのだから6枚。長男は素直に「6-2=4」で「4」と答える。「お兄さん、素直なのはいいんだけど、奇術ということがわかってらっしゃらないわねぇ。」と美智さん。

美智さん、アスペってそういうものなんですよ~。長男が怒ってしまうんじゃないかと私ははらはらだったけど、途中で何を言うべきなのか気づき、ちゃんと答えられた。それに長男は美智さんとのやり取りがとても楽しかったらしい。良かった・・・。

林家錦平師匠、演目は古典落語の「宗論」
キリスト教の息子と浄土真宗の父が宗論を交わすというもの。私はこの古典落語を知らなかったので「キリスト教誤解してるかもなぁ。やだなぁ。」と思っていたのだ。もしそうなら信仰のある長男が怒り途中で出て行ってしまう可能性あり、だから錦平師匠と長男を交互にちらちら見ながら聞いていたのである。でも結構長男にはうけていた。キリスト教についても、まあ、ちゃんとした事いってたし、仏教の家にキリスト教徒の家族がいるとこうなるだろうなというのがわかる。実際こういう話を聞くからね。マルです。おもしろかったよ。

でもこの「宗論」玉の輔師匠がやった時「キリスト教を馬鹿にしすぎています。」と楽屋まで文句を言いに来た人がいたとか。そんなに目くじら立てることもないと思ったけどな。気持ちはわかるけど・・・。噺の中の息子がやたら外人みたいなしゃべり方するから単に外国文化としてのキリスト教にかぶれただけみたいな印象を受ける。でもそういう話方しなけりゃ面白くないしね。

それにハムラビ法典がとびだし、「目には目を歯には歯をと書いてある」と父親となぐりあいの喧嘩になってしまうところもね。でもこの言葉、旧約聖書にもあるのだ。旧約聖書の場合は自分が害を受けたこと以上の害を相手にあたえてはならないという戒めの意味も有ると聞いたことがある。

それに親を殴っちゃあいけません。「あなたの父と母を敬え。」(旧約聖書、出エジプト記20章12節)ですよ。

また、新約聖書で主イエス・キリストは、

「「目には目で、歯には歯で」といわれたのをあなた方は聞いています。しかし、私はあなた方にいいます。悪いものに手向かってはいけません。あなたの右の頬を打つような者には、左の頬も向けなさい。」(マタイの福音書5章38,39節)

と言っている。落語はこの反対の展開、父親に殴られた息子が左の頬も差し出し、また殴られて、しまいにキレて、そこにハムラビ法典がでて喧嘩になるのだ。

クレームをつけた彼女はそこら辺のこと怒っちゃったのかなぁ。
でも・・・古典落語なんだからクレームのつけようがない。と思うんだけど・・・・。

この噺、上方落語の露の五郎さんだったらどんなふうに演じるんだろう。露の五郎さん、クリスチャンだからねぇ、福音落語とかやってるし・・・。聞いてみたい。御茶ノ水クリスチャンセンターあたりでやらないかな。

長いので、次回に続く。

「笑点」と息子たち

2006-03-21 16:59:37 | 落語
先日テレビを見ていたら、脳梗塞で入院していた三遊亭圓楽師匠の復帰会見をやっていた。26日収録分から、「笑点」に案内役として復帰することになったそうだ。まだ司会は無理なのかな・・。歌丸さんもいいのだけど、やっぱり圓楽師匠が司会、歌丸師匠はお題に答えるほうがいいな。それにしても「笑点」は長寿番組だ。小さいころから「大喜利」を楽しみに見ていた記憶があるもんね。そして我が家の2人の息子達も笑点が大好きなのだ。

アメリカ在住だったころ、笑点を見たことの無いはずの次男が「ちゃっちゃちゃチャラらら、ちゃっちゃ」とあのテーマらしきメロディーを口ずさんでいた。「それ、笑点のテーマじゃないの?」と聞いたら「とっとこハム太郎」のゲームに出てくる「いんちき堂」のテーマだといってきかない。「それは絶対笑点のテーマのぱくりだよ、本家本元をおしえてあげよう」と帰国してから「笑点」を子供達に見せたのだった。

そうしたら、子供らはすっかりはまってしまい、特に大喜利が大好きで毎週楽しみにしているほどだ。お題にすぐ答られるところがすごいと感心しているが、歌丸師匠をネタにいじめている楽太郎師匠とか、オチがバレバレな木久蔵師匠、時に山田君が木久蔵師匠をとび蹴りするとか、そんなところが面白いと大笑いだ。しかし、子供達は育ってきた文化的な違いもあるので時々オチの部分でわからなかったりする。特にアスペの長男は言葉を字義通りに解釈するのでちょっとした駄洒落や、なぞかけがわからないのだ。そんなときは私のオチ通訳入りとなる。

大喜利も良いのだが、やっぱり落語、噺を子供らにきかせたいな。私は落語は割と好きなほうで結婚する前は上野の鈴本演芸場に行ったりしたのだが、このごろはテレビで楽しむくらい。しかしだんなは落語が嫌いときているのでそれもこのごろは・・・である。

上方落語も東京落語も日本の誇る話術の文化だなと思う。1人2役を鮮やかに演じ、噺を面白おかしく、時に観客をまきこんで進めながらちゃんとオチまでつける。これはもう1つの芸術だよね。そういう良い物はどんどん見せてやりたい。今度は子供らを演芸場につれってやろうかな。

次回の「笑点」から圓楽師匠が復帰!こん平師匠も早く出てきてくだされ~。私はあの「チャラ~ン!!」が聞きたいのだ~!