風は東楡の木通りから

クリスチャンフルート吹きパスピエの愛する音楽、猫たち、薔薇の毎日

大エルミタージュ美術館展 「16世紀・ルネサンス」

2012-05-28 23:23:14 | 
セザンヌ展を見終わったら、いざ、大エルミタージュ美術館展へ!!


先日、TVでこの展覧会の特集番組を見たこともあって、本物が見られるというのはうれしいかぎり!

入口のところにティツィアーノ・ヴェチェリオの「祝福するキリスト」が出迎えてくれる。

それを見た途端やっぱり聖画はいいなと思う。ダンナもそう思っていたんだって。何かほっとする。クリスチャンになってから聖画を見るのが好きになった。聖書のどの箇所かというのがよくわかるから。

このブログで紹介するのは私の心に残った気になる作品だよ。

「祝福するキリスト」

まるでイエス様の肖像画のように画面いっぱいに描かれた大胆な構図。暗い色調の背景に鮮やかな赤と青のころも、顔は輝いているみたいに明るい。右手を挙げて祝福するイエス様の視線は多分見たすべての人が自分を見ていると思ったんじゃないかしら?そんな風に見えてくるもの。左手には球形のガラスを持ち、これは万物の支配者を象徴しているそうだ。

「キリストと姦淫の女」パルマ・イル・ヴェッキオ

この場面も聖書の中でよく知られるところ。でもこの絵を見たとき私のイメージとはかけ離れていた。というのもこの聖画が物静かで美しすぎるから。

聖書の中の姦淫の女の場面はこんな話。

ある日、女が律法学者とパリサイ人に姦淫の現場でとらえられキリストのもとにつれてこられる。そして、彼らはキリストにこう問うのである。モーセの律法の中で、こういう女を石打ち(死ぬまで大きな石をその人に向けて投げる死刑のひとつ)にするように命じています。ところであなたは何と言われますか。」彼らはイエスを試してこういったのだ。

慈悲深いイエスが許してやれといえばモーセの律法を守っていないことになり、石打にしろと言えば、当時ローマ支配下にあり、死刑執行権がないのでローマの法律を無視することになる。どちらにしても前者は法律違反者、後者は反逆罪で告発できるのだ。また、姦淫の罪は男女両方が裁かれるのに、この時、女だけがとらえられているのをかんがえると律法学者とパリサイ人の罠とも思われる。

イエスは身をかがめて、指で地面に書いておられたが、彼らが問い続けてやめなかったので、身を起こして言われた。「あなた方のうちで罪のないものが、最初に彼女に石を投げなさい。」とイエスが言うと、年長者たちから初めてひとりひとり出ていってだれも彼女を裁けなかったというお話。

この時の女の気持ちはどうだっただろう。衣服も乱れていただろうし、相手はいない、今まさに石で死ぬまで打たれるか話し合いがもたれている。恥ずかしさと心ぼそさはやがて恐怖に変わっていく。律法学者、パリサイ人は女の命をもののようにしか見ていないのだ。女は地べたに投げ出されていたかもしれない。だから絵を見たとき違和感があったのだ。

このはイエスと姦淫の女を中心に周りに3人の律法学者、パリサイ人が立った状態で描かれている。姦淫の罪でとらえられた女は凛として顔つきも何か強さが感じられる。キリストと女の顔だけが光るように描かれていることから正しさを強調したかったのだろうか。なんて思ってしまった。


「エジプト逃避途上の休息と聖ユスティナ」ロレンツォ・ロット

東方の3博士からユダヤ人の王としてお生まれになった方を拝みに来たといわれたヘロデ王は恐れ惑って、場所を突き止めるように言い3博士が戻らないと知ると、ベツレヘムとその近辺の2歳以下の男の子を一人残らず殺すように命じる。あらかじめ天使が夢でヨセフに現れてエジプトへ逃げなさいと知らせていたのでこの聖家族はエジプトへ逃げていたところだったのだ。聖書には聖ユスティナの記述はないが、この絵には6世紀、迫害によって剣で胸を貫いた聖ユスティナが組み合わされている。ユスティナは胸に剣が突き刺さった状態で描かれている。鮮やかな色調の絵。


「聖カタリナ」ベルナルディーノ・ルイーニ

穏やかな顔の聖カタリナ、彼女の後ろにいる愛らしい幼児の天使。(天使のほほえみがなんともかわいらしい。)
しかし、あれ、これダヴィンチの作品じゃないの?と思うほど似ている。ルイーニのことを調べたらダヴィンチに影響を受けた人で、ダヴィンチと一緒に仕事もしたことがあるらしい。


「聖家族と洗礼者ヨハネ」バルトロメオ・スケドーニ

母マリアに抱かれているキリストを見守る洗礼者ヨハネと父のヨセフ。暗い中で暖かな柔らかい光が聖母子を中心に絵全体を包んでいる。
赤ちゃんのキリストの表情がかわいい~!


「若い女性の肖像(横顔)」ソフォニスバ・アングィソーラ

花が入った花瓶を持った若い?女性の肖像画。この絵を見てすごいと思ったのは洋服の装飾。ヴィクトリア調?の装飾だろうか?実に細かい模様で金の糸?の刺繍が施されているのがわかる。


17世紀・バロックへ続く。。。。



セザンヌ展

2012-05-28 09:05:53 | 
土曜日、ダンナと一緒に新国立美術館に行ってきましたよ。

初めはダンナが会社で当たったセザンヌ展のチケットがあったのでセザンヌ展を見にいったんです。でも同じ場所でやっているエルミタージュ美術館展が面白そうで、これも見たい!ということで今回は美術展のはしごなのだ。

セザンヌって学校の美術の教科書必ず乗っているイメージで今までちゃんと見たことがなかったかもしれない。

初期のセザンヌ作品の中でひときわ引きつけられた作品は、「四季」と名付けられた作品。「セザンヌってこういう絵もかくんだ」と意外だった。それぞれに女の人が描かれており、ひとりひとりの女の人に四季のイメージを象徴している。とても明るく繊細な感じを受ける。

また、風景画もよかったなぁ。風景画の部屋は緑一色、部屋の入り口には 「緑はとても快活な色で 目に最も良い色」とセザンヌ自身の言葉が書いてあったよ。本当に緑は、ああ、落ち着く・・・・。


私が風景画の中で一番好きな絵が、「首吊りの家・オーヴェール・シュル・オワーズ」。
題名はなんだか穏やかではないけれど、絵は穏やかで日の光が当たっている明るい田舎町の様子が描かれている。

またフォンテーヌブローの森!私はこの題材がすきだったなぁ。
緑豊かな森。その中の大きな岩場。繊細というよりは何度も筆で色を重ねた荒々しさとも違うセザンヌ独特の重厚な感じをうける。

またサント=ヴィクトワール山の絵は山の線、木の枝の線、道、など、見るものの目をいざなうように計算されて描いているような印象を受けた。というのも、私はとある出版社の通信教育の絵画スクールでプロッフェッショナル・アート・コースを3年間学んでいたことがあるのだけれど、その時にこういった技術を学んだことがある。そういった技法はセザンヌによって構築されたのかしら?なんて思ってしまった。


そして肖像画。プロヴァンスで描かれた農夫や庭師の肖像が特によかった。なんだかセザンヌのプロヴァンスでの生活が垣間見える感じ。頑固というイメージのセザンヌだけれども、プロヴァンスの素朴な人たちとの交流もあって、割と周りの人に好かれていたのかもしれない。(庭師のヴァリエは晩年にも作品に描かれている。)

そして、忘れてはいけないのがやっぱり静物画!セザンヌと言ったらやっぱり静物画なんだな。

「りんごとオレンジ」
この作品は静物画なのにとても華やか!絨毯の模様とか果実の色彩、布のしわなどで洗練された感じの絵になっている。

セザンヌが制作した1000点もの油彩画の中で、静物に関するものは約200点にもおよぶとか!そして「私は1つのりんごでパリを驚かせたい」と言ったとか!独自の造形に対する探究心はすごいね。

今度のセザンヌ展は依然のイメージががらっと変わってしまうところもあってそういった意味でいい機会だったな。


そしてエルミタージュ展へと続く・・・。

環水平アーク!

2012-05-27 21:04:13 | 虫、植物、動物、自然
先週の金環日食に引き続き、昨日、素晴らしい光学現象を見ました!

これです!



環水平アークというそうです。

さかさまの虹とでもいうんでしょうか?かすかな弧を描いている虹。

ふっと目を挙げて空をみたら、(最初、アークは電線に隠れていて)電線が光っているように見えたんで、びっくりしたんです。

そしたら虹です!

おおおぉ~!!綺麗~って感動していたわけです。

でも、ちょっと考えた…。虹って太陽と反対側、確か42度の角度で出るんだよね。しかし、この虹、太陽のほうに出てる?

それで調べてみたら環水平アークという光学現象だということがわかりました。


環水平アークの特徴(Wikipedia参考:だいぶ略していますのでもっと知りたい人は調べてね!)

虹と同じ大気光象の一種。上空の氷の結晶の方向がほぼそろったとき、この結晶で屈折した太陽光により起こされる現象。一般の虹は太陽と反対側の方向だが、環水平アークは太陽と同じ方向に、ほぼ水平に現れる。

環水平アークは天頂を中心とする円の太陽に近い側の方位角にしておよそ108°しか見えない。太陽の下約46°の位置に出現するため、太陽高度がある程度高くないと見えない。そのため、冬の間や緯度の高い地域では見ることができない。本州太平洋岸で環水平アークが見える期間は、概ね夏至を挟んだ半年の間である。



おお!条件が当てはまっている!
上の写真だと虹が範囲が長く出てるのがいまいちわからないかもしれないので、もう一枚乗せましょう。これは携帯を横にして撮った写真です。この写真の時はもう虹に気が付いてから約5分くらいたっているので少し、アークの虹色が薄くなってます。




この写真は携帯で撮ったものなんですが、もうちょっと、色が鮮やかなんです。こういう時ちゃんとしたカメラを持ってくるべきだったといつも後悔してしまいます。でもカメラマンじゃないのでカメラをいつも持ち歩きませんよね。

虹を見ると思い出すのは旧約聖書のノアの方舟に出てくる約束の虹の話。神様が堕落した人間を悲しみ、ゆえに滅ぼそうと大洪水をおこされますが、神様の心にかなったノアとその家族を助けるために方舟を作リ、すべての生き物を二匹ずつのせるようにいいます。

やがて地の上に四十日四十夜雨が降り、大洪水が起こりノアの家族と彼らが方舟に載せた動物たちだけは助かり、方舟から出たノアは全焼のいけにえをささげて神を礼拝します。

そのなだめの香りをかがれ、(決して再び人のゆえに、この地を呪うことはすまい。」と言って、「私はあなた方と契約を立てる。すべてにくなるものは、もはや大洪水の水ではたち切られない。もはや大洪水が地を滅ぼすようなことはない。」と虹をその約束のしるしとして立てるというお話。

聖書には神が悪人に対して弓を向けられるという比喩があり、「大空に弓(虹)が置かれることは神の怒りが通り過ぎる」という意味もあるのだそうです。

私には自分たちを生かすために試練を与えられる神様が、ノアのように、のちに祝福を受けるように、励まされているように虹をみるといつも思うのです。

聖書の別の個所には神の栄光としての描写として、また、天の栄光の描写として虹が用いられているんですよ。


虹を見ると嫌なことがあってもハッピーな気持ちになりませんか?

光学現象を災いの前兆ととらえる人もいるそうですが、私にはいつも励ましと救いのしるしなんだよなぁ。。。


でもさ、空を見上げるといいことがある!虹のようなきれいなもの、面白い形の雲、綺麗な青空、美しい夕焼け、ずっと見ていても飽きないくらい不思議な星空。

うつむかないで空を見上げよう!疲れた心にも神様がその自然の美しさで力を与えてくれるから!

金環日食!

2012-05-21 16:52:20 | Weblog
金環日食見ましたか~!
初めて見ました!感動!

実は小学生のころから天文ファン。そうです!元祖空ガール。もうガールなんていえないけどさっ・・・。月の観察とか、流星観測とかやったもんです。高校の地学の自由研究では「流星観測」で「Aー」もらったよ。その頃はよく星空をみていたっけ。


今もうないかな~、天文雑誌の「天文ガイド」、「スカイウォッチャー」。そんな雑誌とにらめっこしてた時もあった。天文ファンだったけど、天体ショーのために旅行するほど熱心ではない。それに結婚して子供できてからすっかりそんな雑誌も読まなくなってしまった。それでもヘールボップ彗星も子供たちと見たし、アメリカの家は窓が大きかったから窓越しに流星を見たり、近くの天文台で星雲などをみせてもらったこともあった。

部分日食、月食その都度見るけど、皆既日食も金環日食もわりと外国で見ることがあっても、日本のしかも関東で見られることなんて今まであったかしら?それだけに今回は見逃したくなかったんだ。

曇りという予報も私たちの地域は晴れ!

やったー!晴れたー!神様、ありがとう!

長男と一緒にベランダで日食グラスをかわりばんこにつかいながら見ました。太陽に月の影がだんだん大きくなっていく。その様子に長男も感動していましたよ。ベランダには低木が植えてあるんですが、そこからの木漏れ日がちゃんとまん丸のリングになっているんです。すごい!


ちゃんと映るかどうかわからなかったけど、デジカメの対物レンズに日食グラスをあてて撮ってみました。

これです!



固定していないのでこんなにずれた位置に…。また、ズームめいっぱいしてるため粒子があらかったけど・・・。
最近のデジカメは撮れちゃうものなんですね。すごいわ。

日食を通して太陽ってすごいって思ってしまった。日食が進むたびに日の光が減ってきて夕方のような日差しに・・・そして、温度もひくくなる。太陽から受ける恩恵はものすごいねと長男と話しました。

そういう太陽を創られた神様はすごいわ!

見た後はうれしくってハイドンのオラトリオ天地創造から「御空は語る神の栄誉」を思わず歌ってしまった~。

(今、ユーオーディアで合唱を習っていて、この曲を練習中なんです。9月に発表の予定。私はアルトパート)


「天は神の栄光を語り告げ、大空は御手のわざを告げ知らせる。」(詩篇​19篇1節)

新緑の多聞院

2012-05-16 13:45:20 | お出かけ・旅行記
5月の休みの一日目は谷根千めぐりだったけど、せっかくの連休にどこか行きたい、でも人ごみは嫌い、近くがいい、という私のわがままな思いをダンナに聞いてもらって、本当に近くの多聞院に2回にわたっていってきました。

この近くに多福寺というお寺さんがあって、長男が小さいころは子供会でカブトムシさがしやらをさせてもらい、初めてニイニイゼミの抜け殻を見つけ、また、そこで大きなきのこをみつけたり、大きくなって環境の専門学校に行った時も課題の植物標本作りここの森の植物を採集させていただきました。その頃長男は鉄塔にこだわりを持っていたんですが、ここにも鉄塔があるんですね。で、長男にはとても特別なところなんです。

そんなわけでこの辺りは好きで割とよく来るところなんですが、すぐ近くにあるこの「多聞院」というところに行ったことがない。ダンナが調べたところ、お花がきれいで有名らしい。
じゃあ行ってみようと、いつもの通り行き当たりばったりなデートプランが誕生したわけです。

多聞院のお庭はクマガイソウとボタンで有名なんですってよ。今はちょうどボタンの季節じゃないか!




こんな美しいボタンが!でもね…、このくらいで、お花、あんまり咲いてなかった・・・・。


しかし!新緑はきれいでしたよ。
 

緑の中はきもちがいい!それにクリスチャンの私たちですが、神社仏閣は行きますよ。もちろん信じているのはキリストなので拝むことはしません。でもこういう古い仏閣に愛着を感じたり、懐かし感じがするのは私たちが日本人だからかな。ダンナは大学の時、名所古跡研究会というサークルにいたくらい好きみたいですし。。。
私は手を洗うところにあるこの龍がお気に入りです。東洋の龍はかっこいいね!
空の青い色が水に映えてきていでしょう?




そして多聞院へ。ここは狛犬ではなく狛トラなんですよ!おもしろいなぁ。 
   

当時の人は多分、本物のトラなんて見たことがなかったからモデルは「にゃんこ」だったんではないでしょうか。だってうちの虎ネコのマロ太さんと見比べてください。ね、似てるでしょ?

ここでは小さい虎の土鈴が売っていて、それを憑代代わりにするのでしょうか?身代わり虎と言ってこの虎に災いとか病気を託して納めるんだそうです。境内や狛虎のところにたくさんなんならべられておさめられていました。私たちもキリストを知る前は神社・仏閣で手を合わせ、願い事を託していましたが、今は祈りによって神様にゆだねて生きる身となりました。なんだかとても不思議な気がします。

新緑の森はとてもすてきだけれど、この看板は素敵!一押しです!



「だんごむし、みみずが一生懸命堆肥を作っています。ごみをすてないで。」いい看板でしょ? 

なんだか癒されます。作り手の自然に対する優しさがわかりますよね。

隣には神明社があり、お芋の神様として有名なんだそうです。


きれいなこの森をみせたくて、それから1週間後、森好きな長男と緑豊かな群馬で育った母をつれていきました。
母は早速虎の土鈴をお守りがわりに買って新緑の森とボタンの花を楽しんでいました。

長男はマツノザイセンチュウですっかり枯れてしまった境内の赤松を見て嘆いていましたよ。それからこのマツノザイセンチュウについてのうんちくを聞かされる羽目に。。。誰かこの子のこの知識をいかしてくれないかしら・・・。

この地域は今は緑は残っているけど、確実に森や林が消え、住宅地や駐車場に変わっているなぁ。
どこの緑も壊してほしくないなぁ。。。



 

幸せをくれた男の子

2012-05-15 00:36:27 | Weblog
日曜日の午後、教会で新しく始まる英会話クラスのチラシを地域にくばってたんだけど、そういうのを快く思わない方もいていやみを言われてすご~く嫌な気分になっていたんだ。でもね途中で出会った小学校2年くらいの男の子に、とっても幸せな気分にさせてもらったよ。

その子は私を手招きして何かを見せてくれようとしていた。見るとそれは大きな4つ葉のクローバー。

「すごいね!」というと男の子はにこにこしながら私に「あげる。」と言ってプレゼントしてくれたの。

「え~!いいの?!」と聞くと、その子はうれしそうに「うん。」
「ありがとう!宝物にするね。ありがとうね。」と私。その子は「どういたしまして」とにこっと笑って去っていった。

嫌~な気持ちはどこかにすっ飛んでしまったよ。それからうれしくてずっと心がホカホカしていたんだ。





そしてこんな聖書の場面を思い出したよ。

「さて、イエスにさわっていただこうとして、人々が子どもたちを、身元に連れて来た。ところが、弟子たちは彼らをしかった。

イエスはそれをご覧になり、憤って、彼らに言われた。

「子どもたちを私のところに来させなさい。止めてはいけません。神の国はこのような者たちのものです。まことにあなた方に告げます。子どものように神の国を受け入れるものでなければ、決してそこに、入ることはできません。」

そしてイエスは子どもたちを抱き、彼らの上に手を置いて祝福された。


四葉のクローバーは幸せをもたらすというけれど、幸せを私に届けてくれたのはあの男の子。
四葉のクローバーはめずらしいし、かわいいけれど、幸せをもたらすのは物ではなくて分かち合う心なんだと思う。

神様、あの男の子との出会いを感謝します。


猫写真で漫画「またたびの行方」

2012-05-09 14:49:28 | 我が愛猫たち
まろんさん、なにしてるの?



まろん「ふがふがふがふが・・・・。」




そのうちアルバがやってきました。


アルバ「まろん、なにやってるの?」




まろん「アルバちゃんにもあげる。」


そのうち「リリコ」がやってきて・・・・。



まろんがちょっと目を離したすきにまたたびはベルのものに。。。




ちゃんちゃん。(終わり)

谷根千めぐり3 根津・つつじ祭り

2012-05-06 00:04:01 | お出かけ・旅行記
前記事の続きだよ~。

さて、ねんねこ屋を後にし、根津方面へ。

根津のパトロール猫、ガーネットちゃんが出没するあたりのギャラリー「りんごや」をうろうろし、リサイクルショップを見ていると、そこに近所のおばさんがきて店主と「つつじがきれいで・・・・」と話しているのを小耳にはさみました。そういえば根津神社はつつじが綺麗だときいたことがあります。

何かのパンフレットにもつつじ祭りがあると。

んじゃ、つつじ祭りを見に行こうよ。

根津住宅街はちょっとダンナの育った北千住に似ています。そんな路地をあるくダンナの後姿。



ここは日本基督教団根津教会、文化庁登録有形文化財に指定されてます。大正8年に建てられた立派な礼拝堂。もちろん日曜日は礼拝やってますよ。講談会とか落語会、コンサートなどもときどきやってるみたいです。いいな~、いってみたい。。



根津教会を通り過ぎて割と近いところに根津神社がありました。

満開というわけではありませんでしたが、色とりどりのつつじが咲いていてきれい!



つつじ苑は山のようにこんもりしていて、遊歩道があります。入口の詰所みたいなところで入苑料1人200円を払います
しばし、きれいなつつじをご堪能くだされ!

  



雨が降った後だったから葉の緑や花の色がよけいにきれいに見えました。


さあ、お花を堪能した後はいつものコース・ダンナのすきな団子坂にある菊見せんべい(おいしいよ!)を買ってよみせ通りをとおって谷中銀座へ。

谷中銀座は昔ながらのお惣菜屋さんがいいね。安い、おいしそう~!近所だったら毎日食卓にならびそう。



この商店街は昔のお店と新しいお店が混在していて、面白いですよ。ネコのしっぽをかたどったドーナツだとか、
夕焼けだんだん近くにある「邪悪なハンコ屋しにものぐるい」というハンコ屋、
「たたかう伊藤製作所」というTシャツ屋、
猫の小物ばかり打っている店の「ねこあくしょん」とか。
イラン・トルコ・ウズベキスタン料理店「ZAKURO」、ここでいつもナツメヤシを買うのよね。

写真はねこあくしょんさん。お店のお姉さんがとても親切でいいかんじ。

ということで今回も楽しい谷根千めぐりでした。


谷根千めぐり EXPO,大名時計博物館、ねんねこ屋

2012-05-04 13:24:54 | お出かけ・旅行記
全記事の続き。

国際子ども図書館を堪能してお食事の後は、いつも絶対行く「EXPO」。
ここは東京万博関連のマニアグッズとか、骨董、リサイクル品などいろいろある。骨董市よりも品ぞろえがいいし、掘り出し物が見つかるよ。

ただいっぱいありすぎて店内を動くと品物が落ちてきそうで怖い。それだけたくさんの品物がぎっしり店内にあるの。それそこに雑然と置かれているのでこういう中から好きなものが見つかるところが面白い。ただ見て回るだけでも満足してしまうんだよね。

置物なんかも依然、すごくいいなあと思った猫の置物(作家もの)があって再度訪れたらもう売れてしまった後だった。こういう店の品物は一点ものだからやっぱりいいなと思ったら買うべし。でもねぇ、その猫の置物、あとで値段聞いて一桁間違えていたのでやっぱり買わなくてよかったよ。そういう値段のいいものも置いてますよ。

EXPOを後にして、谷中の寺町を縫うように歩き大名時計博物館へ。
前々からどんなところか興味があったところ。

立派な古い門を過ぎるとレンガ造りの蔵があり、うっそうとした庭に出る。古くて小さな建物へ、そこが展示室でした。

大きな大名時計の横に黒地の看板に白い字で説明書きがあり、手書きかな?なんだかすごく手作り感あふれる展示室でした。アメリカのロズウェルで見たUFO博物館に通じるものがあった・・・。

展示物は江戸時代の大名時計で掛け時計、櫓時計、台時計、尺時計、枕時計、印籠時計 御籠時計、置き時計、和前時計、香盤時計など。

こういうものがまだ残ってるところがすごい!江戸時代に大名お抱え御時計師たちの手作りというから貴重です。この時計の博物館は陶芸家の上口愚朗が収集し、勝山藩下屋敷の後に設立し、愚朗亡き後も家族が受け継ぎ親子2代にわたって設立したそうです。

ヨーロッパの定時法(24時間)と違い、大名時計は不定時法で、夜明けから日暮れ、日暮れから夜明けまでのそれぞれ6等分にした時刻で表示されているそうです。


展示物の中には上口愚朗の陶芸作品もあり、その作品に棟方志功の絵付がされていて、近くに志功が描いた絵があり、2人の仲がよかったことがうかがえて、面白かったです。


さてお次は大名時計博物館の裏で三浦坂にある可憐堂ねんねこ屋!とすごく、すご~く期待していったのに・・・・休みだった・・・。
せっかくだから通りと、お店の雰囲気だけでも。。。





元祖猫カフェだけにいろいろな猫グッズがそろう。また店の中で猫の顔になったカレーライスとか猫のお菓子つきのお茶セットなどで楽しめるところ。猫ものが店内所狭しと並べられているが非売品も多い。このお店で買っている猫はどの子も大きかったな。4匹?5匹?ときどき看板猫として相手をしてくれるよ。

つづく・・・・・・









谷根千めぐり1 上野・国際子ども図書館へ

2012-05-04 02:13:59 | お出かけ・旅行記
5月1日、またまた谷根千めぐりをしてきましたよ。

以前にも書きましたが、谷根千とは谷中、根津、千駄木界隈のこと。
私とダンナはこの界隈が大好きで恒例のデートコースなのです。

今回のコース。

上野駅ーーー上野の骨董市 -ーー その時見たくなった展覧会(何か気になる展覧会があったらそれっを見るっていうアバウトな企画)ーーーEXPO(ダンナと私のお気に入りの店)---大名時計博物館ーーー可憐堂ねんねこ屋ーーー根津神社ーーーきくみ煎餅ーーー谷中商店街ーーー夕焼けだんだんーーー日暮里駅。

出発はいつも上野から。
というのも5月の今頃は不忍の池の周りで骨董市をやってるからなんですよ。

でもこの日は骨董市初日だったからか、雨が降りそうだったからかいつもよりお店がすくない。
品物もオークションで出品されているような小物やトンボ玉なんかが多かったな。
私はガラス関係が見たかったんだけど、あまりいいものはなかった。
ちょっとがっかり。

上野公園を通って行く途中、展覧会の広告を見てちょっと興味をひかれたものが!

それは日本の子どもの文学ー国際子ども図書館所蔵資料で見る歩みーという広告。
そこには「赤い」鳥や「少年倶楽部」の表紙が描かれていた。昔イラストレーターになりたいと思っていたから、こういう冊子のイラストにはとても興味がある。それに国際子ども図書館に入ったことがない。これはおもしろそう!



ここが国際子ども図書館です。国立国会図書館に属しているのだそうでもともとは帝国図書館だった建物を再生利用したんですって。

道理で立派な建物だわ。中に入るとそれはそれは素晴らしい階段、窓、扉、シャンデリア、壁は真っ白で窓枠や、階段の手すりはこげ茶色、
明治のころの雰囲気を漂わせてましたね。

中は写真撮れないところが多いので載せられません。興味のある方はどうぞいってみてください。

さて、この展覧会の内容、おもしろかったです。

日本の本格的な子ども文学ができたのは明治24年、博文館から刊行された巌谷小波の「こがね丸」から。明治期は子供は富国強兵の人材のように考えられていたのが大正デモクラシーに影響を受け、子供は純粋無垢という見方に変わっていき「赤い鳥」が創刊されました。そこからこの展覧会のはじまり。

展示室は3階。こじんまりと見やすく子どもの本が展示されていました。
赤い鳥、金の船、童話などの表紙のイラストは幼いころ母が描いてくれた絵のようで懐かしさがありました。これらの童心文学には芥川龍之介、有島武朗・宇野浩二、小川未明、坪田譲二、北原白秋、西条八十、野口雨情が活躍していたんですって。

そして昭和(戦前)「日本児童文学」「小学生全集」「少年倶楽部」と「少女倶楽部」は大正から創刊されこのころに一気に部数を伸ばしています。子どもの本の大衆化の時代。
この頃活躍したのは、吉川英治、高垣眸、佐藤紅緑、佐々木邦夫、大佛次郎、山中峯太郎、江戸川乱歩、島田啓三、田川水泡、吉屋信子、宮沢賢治、浜田広介、千葉省三、吉川英治が児童文学にも貢献していたのはしらなかったな。全員の作家の名前はわからないけど、野良黒の田川水泡とか江戸川乱歩、浜田広介は懐かしい。坪井栄の「二十四の瞳」もこのころ。

やがて戦争がはじまり言論統制が敷かれますが、その中でも一時的に芸術的な児童文学が復興した時期があったそうです。
そんなころに書かれたのが新美南吉の「おじいさんのランプ」椋鳩十の「動物ども」

そして子どもを戦争へ追い込んだ時期を超えて、現代児童文学の時代へと展示物がかわっていきます。

そこにあるのはダンナも私も見たこと、読んだことのある本ばかり、その中で「あれっ」と思ったのは佐藤暁の「誰も知らない小さな国」。たしかコロボックルの話で小学生のころ夢中になって読んだことがあった長編ファンタジー。でも作者は「さとうさとる」だったような。注意書きを見ると、「のち、さとると表記」としてあって、やっぱりとうれしくなりました。

このお話は戦争体験が下敷きになっていたとは知りませんでした。経験した戦争、戦争を引き起こす社会を描いていたのだそうです。

それから、松谷みよ子、モモちゃんシリーズは読みましたねぇ。小学校高学年で読んだ今西祐行の「肥後の石工」、そのほか子どもに読み聞かせた本とか、「いやいやえん」「ぐりとぐら」の作者中川李枝子、絵の大村百合子さんは姉妹ということはここで初めて知りました。

子どもたちが大好きだった舟崎克彦の「ぽっぺん先生と帰らずの沼」そうそう、那須正幹の「それいけズッコケ三人組」とか懐かしい本がいくつも展示されていましたよ。


ほかにも絵本ギャラリーがあって、絵本の発祥から、20世紀までの発展の流れや内外の貴重な絵本の画像がデジタル画像で見られるようになっている部屋もあります。

一階は子供たちが自由に本が読めるスペース。特に帝国図書館時代に貴賓室だった部屋は世界各国の絵本が見られる部屋「世界を知る部屋」になっていておすすめです。

ダンナも私もこの空間がすっかり気に入ってしまい近所だったら毎日でも通うのになんて話したりしたほどです。

カフェテリアもあり、子供連れの方にはいいかも。でも食事の量は大人には少ない量かも。