風は東楡の木通りから

クリスチャンフルート吹きパスピエの愛する音楽、猫たち、薔薇の毎日

青い花

2006-03-31 15:05:02 | 虫、植物、動物、自然
桜も満開ですが、我が家のムスカリちゃんも満開だよ!



ムスカリはチューリップの引き立て役のように一緒に植えられることが多いのだけど、私はこの花のほうが好き。この小さいぶどうみたいな花を主役に一度わさっとたくさん植えてみたかったのさっ。

というのも、私は青い花が好きだからだ。花に限らず青系の色の物ならばなんでも好き。だから花も青い花を見るとつい買ってしまう。今までに手に入れた花、ムスカリ、ネモフィラ、ブルーへブンという名の朝顔、アメリカンブルー、ブルーデージーなどなど。

今、ムスカリの他はネモフィラがきれいに咲いている。これがネモフィラちゃん。



ムスカリは青紫といったところだが、ネモフィラはホントに青だ。直径1.5cmくらいの小さな花がいっぱい咲くとすごくきれい。茨城のほうだったかな、ネモフィラを群生させているところがニュースでやっていて、まるで青い絨毯みたいだった。園芸書によると英語名は「Baby's Blue Eyes」ー赤ちゃんの青い瞳なんだって。名前もとてもかわいい。

あいにくと今日は花冷えの一日だったけど、冷たい風に吹かれながらもけなげに咲いている花を見てるとこちらも元気になってくるね。

夢の島熱帯植物館

2006-03-30 18:38:59 | 虫、植物、動物、自然
いいお天気になったので今日はお出かけ!
行ってきたよ!夢の島熱帯植物館へ。

春休み中、長男と次男それぞれ好きなところへ連れて行くという約束をしたので、今日は長男が前から行ってみたかったところにしたのだ。長男は「うちの植物博士」で、とにかく植物が好きである。

有楽町線、新木場駅で下車、高速の下をくぐり10分ぐらい歩くと夢の島熱帯植物館だ。ユーカリ橋を渡るとカナリー椰子の並木道、ユーカリの大木(落ちた葉まで良い匂いがする)、ミモザアカシアのかわいらしい黄色い花がお出迎えしてくれた。競技場ではどこかのロケ隊が撮影のためにあつまっていた。

次男の執拗な「お腹がすいた」攻撃に合い、近くの木立の中にある木のテーブルと椅子のところで駅前で買ってきたハンバーガーを食べることに。そのテーブルはかなり古いもののようでもうぼろぼろの状態。そんなテーブルなのに「かわいい!」と思わずさけんでしまった。そこにも春があったのだ。そのぼろぼろになったところにきっと種が風で運ばれたのだろう。かわいらしい双葉があちこちにチョコチョコとでていたのだ。

さて、いざ!熱帯植物館へ!
建物はガラス張りのドームのようなものが3つある。中に入ると暑い・・・。当たり前だよね・・・温室だから・・・。
ミニシアターで「コスタリカの自然」を見てご満悦の長男は、巨大温室へ。熱帯植物を観察しながら上機嫌の彼、こんな時彼は歩く植物図鑑と化す。もう~、出るわ、出るわ薀蓄が、まるでガイドさん。蘭の花、マメ科、シダ、バショウ、タコノキ、バナナ、マンゴー、カカオ、パンの木、まだまだたくさんの種類の植物があった。中でも目を引いたのは「ヒスイかずら」、エメラルドグリーンの信じられないような色の花だった。

館内には小さい子供もゲーム感覚で植物のことを学習できるように工夫がされた場所もあり、大人から子供まで楽しめるところがいいね。大人250円、中学生100円、小学生以下と都内在住在学の中学生は無料。安い!

一通り見学して、外の円形公園にいくとなんとたくさんの桜がきれいに咲いていた。7分、9分咲きかな。ちょうどいいお花見なった。それにしても人が少ない。これは私達にとって、特に長男にとってはうれしいこと。人ごみがきらいで、「花は見て楽しむもの」と思っている長男は桜の木の下で酒を食らっての宴会なんてとんでもないと思っているからだ。今日はのんびり、ゆったりといい時間をすごせた。

夢の島と聞くと私の子供のころはどうしてもゴミ捨て場のイメージがあるが、もうそんなイメージも浮かんでこないくらいあたりは春の草花、あの青い小さな花が一面に咲いていて、素敵な木立がたくさんあり、静かで小鳥の声のする平和な場となっていたのだった。


すごい虫!

2006-03-27 21:54:33 | 虫、植物、動物、自然
だいぶあったかくなって小さな羽虫やら、花アブがとびまわっている。本格的に虫が活動する季節はまだまださきだけど、今日は虫の話だよ!

ぱんぱかぱ~ん!!!すごい虫でしょう!
この写真はアメリカ在住の時お世話になった愚林日庵人さまが送ってくれたものだ。(愚林日庵人さま、ありがとうございま~す。見てますか~?)

愚林日庵人さまのご自宅の扉にとまっていたそうな・・・。初めてこの虫を見たとき「なんじゃこりゃ~!!」とおもわずさけびそうになった。クワガタのような立派なあご。トンボみたいな羽。クワガタトンボ?

この虫の名前は「Eastern Dobsonfly」だ。川の近くに住み、幼虫は水生昆虫を捕食する。成虫になると(おそらく)何も食べてない。と(National Audubon Society発行のInsects&Spiders)に載っていた。写真はオスだが、メスのあごがちょこっとしかない。ちょうどメスクワガタのそれに似ている。

私はゴキブリとカマキリとハチ、蚊以外なら結構虫も興味深く見てしまうほうだ。しかし、この虫ははじめて見る。う~ん、おもしろい。愚林日庵人さまのお友達が日本にヘビトンボという虫がいるが同じ種類ではないかとおっしゃっていた。なるほど、にてるかも。先ほどの図鑑をみると同じ種類に「Snakefly」(直訳してもヘビトンボ)というのがいる。

ラッキーなことに昨年の夏、日本のへびとんぼをみることができたのだ。
チャラ~ン!
ハイ、これが日本のヘビトンボ科のヘビトンボ。蛇のようにちょっと首が長くて顔もなんだか蛇みたい。そして姿、形はEastern Dobsonflyのメスに似ている。メスかオスかはわからない。でも色は黄色でとてもきれい。この虫も川べりで見かけたのだ。すんでいるところといい、羽の形もにている。幼虫は孫太郎虫といわれて漢方薬に使われるということだ。

所変われば・・・とよく言われるけれど同じ種類でもこんなにちがうものなんだね。ア、成虫はこんなに違うけど、どちらの虫の幼虫も黒くてグロテスクなムカデといったところだ。

これを見ていて思い出しません?
「風の谷のナウシカ」のあの世界を・・・・・。ラ~ランララランランラ~・・・・・・。

卒業式

2006-03-23 00:54:47 | Weblog
日にちが変わってしまったが、22日は次男の卒業式だった。
来月から中学生だなんて信じられない。だいぶ生意気になってきたが、家の中ではまだまだ甘えっ子。ハムスター顔で身体もお兄ちゃんが小6の時と比べると一回り小さい。いつも内弁慶、マイペースで人の意見などは聞かない頑固な一面もある。これから中学生になって大丈夫なのかとなんだか心配になる。

渡米した時はまだ3歳だった。ほよほよのおちびさんで現地のナーサリースクール(保育園のようなところ)を経て、現地の小学校に入学したのだった。その現地校の入学式はリングインセレモニーと呼ばれていて、子供達が1人1人名前を呼ばれると前に出てきてサンタクロースが持つような大きなベルをチリンチリンと鳴らすというものだった。新入生の歌のご披露は見るからにばらばらだったがそれが小さな子供らしくととてもかわいかったのを覚えている。来賓の祝辞や、先生の話はそれほど長くないので、日本のそれと比べるとずいぶん簡素化された入学式という感じがする。それは卒業式も同じで、リングアウトセレモニーと呼ばれ、入学式と同じように1人1人ベルを鳴らすのである。(こちらは長男が体験した。)

日本の学校の卒業式は厳かという言葉がぴったりあてはまる。特に感動的だったのは子供達の「別れの言葉」。壇上で子供達一人一人が思い出を大きな声で言ったり、呼びかけ、在校生との掛け合いもあった。また合唱は本当に心に迫ってきた。

アメリカの学校生活、帰国してからの学校生活は次男にとっては消して楽しいものではなかった。特に渡米直後のころはアスペの長男にかかりきりだったのでその寂しさから次男はチックになってしまったこともある。帰国してからは、からかい、いじめ。
そんな経緯があるのでなんだか卒業式で立派に振舞い、友達と記念撮影している我が子を見てジ~ンときてしまったのだった。








「笑点」と息子たち

2006-03-21 16:59:37 | 落語
先日テレビを見ていたら、脳梗塞で入院していた三遊亭圓楽師匠の復帰会見をやっていた。26日収録分から、「笑点」に案内役として復帰することになったそうだ。まだ司会は無理なのかな・・。歌丸さんもいいのだけど、やっぱり圓楽師匠が司会、歌丸師匠はお題に答えるほうがいいな。それにしても「笑点」は長寿番組だ。小さいころから「大喜利」を楽しみに見ていた記憶があるもんね。そして我が家の2人の息子達も笑点が大好きなのだ。

アメリカ在住だったころ、笑点を見たことの無いはずの次男が「ちゃっちゃちゃチャラらら、ちゃっちゃ」とあのテーマらしきメロディーを口ずさんでいた。「それ、笑点のテーマじゃないの?」と聞いたら「とっとこハム太郎」のゲームに出てくる「いんちき堂」のテーマだといってきかない。「それは絶対笑点のテーマのぱくりだよ、本家本元をおしえてあげよう」と帰国してから「笑点」を子供達に見せたのだった。

そうしたら、子供らはすっかりはまってしまい、特に大喜利が大好きで毎週楽しみにしているほどだ。お題にすぐ答られるところがすごいと感心しているが、歌丸師匠をネタにいじめている楽太郎師匠とか、オチがバレバレな木久蔵師匠、時に山田君が木久蔵師匠をとび蹴りするとか、そんなところが面白いと大笑いだ。しかし、子供達は育ってきた文化的な違いもあるので時々オチの部分でわからなかったりする。特にアスペの長男は言葉を字義通りに解釈するのでちょっとした駄洒落や、なぞかけがわからないのだ。そんなときは私のオチ通訳入りとなる。

大喜利も良いのだが、やっぱり落語、噺を子供らにきかせたいな。私は落語は割と好きなほうで結婚する前は上野の鈴本演芸場に行ったりしたのだが、このごろはテレビで楽しむくらい。しかしだんなは落語が嫌いときているのでそれもこのごろは・・・である。

上方落語も東京落語も日本の誇る話術の文化だなと思う。1人2役を鮮やかに演じ、噺を面白おかしく、時に観客をまきこんで進めながらちゃんとオチまでつける。これはもう1つの芸術だよね。そういう良い物はどんどん見せてやりたい。今度は子供らを演芸場につれってやろうかな。

次回の「笑点」から圓楽師匠が復帰!こん平師匠も早く出てきてくだされ~。私はあの「チャラ~ン!!」が聞きたいのだ~!

結婚記念日に飲んだおいしい珈琲

2006-03-18 18:24:26 | 珈琲
今日は結婚記念日だ。
結婚してもう17年目になる。
17年早かったような、長かったような、よくわかんない。でもこんなわがままな私にだんなはよくつきあってくれてるな。ありがとう。

2人っきりでディナーでもと思ったが、どうせ家の事が気にかかって楽しめないので昼間にだんなとデート。

前から行ってみたかった自家焙煎珈琲専門店「Pago」に行く。私たち家族が集うみずほ台の教会からすぐのところにある小さな珈琲のお店「Pago」。自家焙煎コーヒー豆を売っている店だと思っていたが、最近「珈琲飲めます」というのぼりが目にはいり、ずっと気になっていたのだった。

私は珈琲が好きである。
高校の時の恩師が結婚の記念に送ってくれたコーヒーミルがある。それで豆を挽いているときに漂ってくる珈琲の香りがものすごく好きだ。

「Pago」のお店の前に立つともう珈琲の香りが漂ってきた。う~ん、いい香り。
小さなお店なのでテーブルが3つ。だんなと今日の珈琲を注文、「南太平洋」という珈琲だった。香りがいいし、味はあまり酸味はきつくなく私向き。ところがだんなは酸味のきついのが好き。好みが私とは全く正反対なのだ。

珈琲を飲みながらだんなはお店にあったちょっとマニアックな雑誌を読んでいた。いろいろな工場の写真やらなにやら載っていてだんなは「機能美」だといって私に見せたがる。私はそういうものにあまり興味は無い。どちらかというと田舎の廃屋みたいなもののほうが美を感じるのだが・・・・。

思えば今まで生活の中でも好みの違いははっきりしている。カーテンの色柄から、照明器具のデザインとかもう数えたらきりが無い。衝突もしばしば・・・そんな違った2人が結婚しているのだからおもしろいな。今まで、笑ったり、泣いたりしながらやってきたけど、好きなことをやらせてくれて、つらい時は支えてくれる優しいだんなには本当に感謝している。

帰りにだんなの好きなキリマンジャロの豆を購入。
ピンクのバラの花をかって家に帰った。今日は愛するだんなの大好きなチーズケーキを焼こう。

だんな、これからもよろしく!



春の嵐

2006-03-17 14:22:46 | 発達障害・アスペルガー症候群
昨日、今日とすごい風。さっき外へ行ったら砂利が風に巻き上げられて顔に当たって痛かったよ。春の嵐なんだって。

こんな日はアスペの長男はとてもハイになる。今日は長男ネタだよ。

「うちの鉄塔男」、「うちの電車男」、「うちの昆虫博士」、「うちの植物博士」とアスペ特有のこだわりや、限定された興味をとことん追及するため、家でよばれる肩書きはたくさんある。

そして「うちの気象予報士」もそのひとつである。
思えば赤ん坊のころからそんな兆候があったな。

大風が吹くと、超ご機嫌、「あ~、う~」などと手足をばたばたさせて喜んでいる。っというより興奮している状態。大風でこんなに喜ぶ赤ん坊も珍しいとおもった。

幼児のころは、台風、雨、雪、の日は必ず窓に張り付いていたものだった。

学童期の彼は、雷、雹を伴う嵐がお気に入り。
嵐の日には「サンダーストームだぁ~!!」(このころはアメリカに住んでいたので)と外に出て行って、しばらくたたきつけるような雨の感触を楽しみ雲の形、流れ方、色を観察し、びしょびしょになって帰ってくるのだった。

サンダーストームから、竜巻、ハリケーンと興味はどんどん広がっていき、歴代のハリケーンの名前、コースまで丸覚えだった長男。誰もが、将来は気象予報士かトルネードチェイサーになると思ったほどだ。


「雷雨好き」、「台風好き」は16歳になった今でもかわらない。夏の雷雨の時などはマンションの最上階の階段の踊り場まで行き、雲の様子を見て楽しんでいる。

しかしマンションの最上階の住人にはどうも不審者だと思われたらしく怪訝そうな顔つきで「あの~ここにお住まいなんですか?」といわれてしまったことも・・・。

昨日などはあの雨と風の中「散歩に言ってくる」といって隣町まで歩いて帰ってきた。「面白かった」といって。

今でも気象情報のチェックは欠かさない。
そんな彼の気持ちもわからないわけではない。というのも、私も雷は大好きだ。雷鳴や稲妻、稲光など見ていると不思議とわくわくして気分がすっきりしてくる。やっぱり、この親にしてこの子あり?なのかも。。。

春を告げる花

2006-03-15 23:49:16 | 虫、植物、動物、自然
今日はいいお天気だった。
こんな日にはなんとなく春の匂いがする。芽吹く時の匂いなんだろうか。いい匂い。

さて、私のベランダにはささやかながらミニガーデンがある。最近になって暖かくなったせいか、パンジー、ガーデンシクラメンがたくさん花をつけるようになった。そして、いつの間にかこっそりと(写真の)クリスマスローズも少しくすんだピンクの花をつけていた。

クリスマスローズというからにはクリスマスに咲くものと思っていたが、うちのは毎年3月頃咲く。なんで?とおもっていたら、この花にはクリスマスに咲くヘレボレス・ニガーというものと3月頃に咲くヘレボレス・オリエンタリスというものと2種類あるということだ。うちのは多分オリエンタリスのほう。これは私のお気に入りブログの「Cafe Bless Me」のKaworunさんにおしえていただいた。(Kaworunさ~ん、見てますかぁ~。

毎年約束したように咲いてくれるクリスマスローズ。夏の暑さには弱いが、冬の寒さには強い。今年の冬もよく耐えた。まるで寒い冬が終わったと春を告げているみたい。地味な花なんだけど何か好きなんだな。

その他にベランダには、みやこわすれ、ムスカリ、息子が大事にしている原種の水仙、アジサイ、ゼフィランサス、フサスグリが芽をだしている。特にムスカリは土筆みたいな花芽をつけているからもうすこししたら咲くだろう。あの小さなぶどうみたいな花が咲くのが楽しみだな~。

人生の刺繍という話

2006-03-11 23:49:14 | 
私の好きな本に「高価で尊いー障害とともに生かされる」(ヘルガ・タイス著、いのちのことば社)という本がある。

この本の著者であるヘルガ・タイスさんは、宣教師として日本にこられ、岐阜県一宮市に希望センターというミニ福祉施設を開設された。そして心に悩みを持つ方、障害のゆえに家に閉じこもりがちな方々への援助や病院施設訪問のなかでの様々な出会いからこの本が生まれたそうだ。

この本に出てくる人たちは、生まれつき、病気または事故による重度の身体障害者である。脳性まひ、筋ジストロフィー、肢体不自由にある人々が、キリストの愛を知って、そのままの自分でいいのだと障害を受け入れ、希望を見出していく姿が書かれている本だ。またそれぞれの状況に当てはまるような聖書の言葉もたくさん紹介されている。

私はこの本の中で「人生の刺繍」という話が特に好きである。
少し紹介しよう。こんな話だよ。

どんなきれいな刺繍も裏を見ると模様がわからない。この色がどうして、ここに引っ張ってあるのか、あの色の意図が何のためにそこにあるのかわからない。そのいろいろな糸が無意味に見えてくる。

しかし、それは表から見るといっぺんにわかる。その糸がきれいな模様を作るために必要だったと驚く。

私たちの人生も同じ。ただ、いまは裏からしか見えないだけ。

どうしてこの出来事があったのか、
なぜつらい思いをしなければならなかったのか、
何のためにあの苦しみ、病気や障害が与えられたのか、
多くの場合、今はわからない。

今は裏しかみえないため、なぜという疑問に答えられないことがたくさんある。
しかし、天の御国へ行ったとき、初めて人生の刺繍を表から見るようになり、そのときは、神様のすばらしいご計画や目的を知りただ驚きと喜びのみとなる。

ヘルガ・タイスさんは生まれつき左手がない。思春期に入って劣等感に悩んだり、「負けるものか」と自分の周りに壁を作っていた時期もあったということだ。ちょうどそんな時この話を聞き、これが本当なら自分も積極的に将来を期待して生きていこう、反抗するのをやめて、神様と協力して素敵な一生の刺繍を、他の人の人生にない模様を作ってもらおうと決心したそうである。

彼女はこうも言っているのだ。

「神様は時々私の人生の刺繍を表からチラッとのぞかせてくださる。もし自分に障害がなかったらこの本に出てくる素敵な方々との出会いもなかっただろうと思うと若いころ受け入れがたかったことのために心から感謝するのみ」であると・・・。

そして最後に紹介されている聖書の言葉はこのことにぴったりとあてはまる。

「神のなさることは、すべて時にかなって美しい。神はまた、人の心に永遠への思いを与えられた。しかし、人は、神が行われるみわざを初めから終わりまで見きわめることができない。」(旧約聖書 伝道の書3章11節)

月島界隈

2006-03-09 21:50:10 | お出かけ・旅行記
今日は母と月島へいった。
月島は私の両親が結婚してはじめて住んでいたところだ。私が母のお腹にいたころだったから、私は月島の事はまるで知らない。それでも両親が昔住んでいた町というだけでも感慨深いものである。

先日、母が書道家であった父の昔の作品がでてきたので取りに来てほしいという連絡を受けた。連絡してくれた方は月島の父の書道の先生だった。6年前に父は他界しているので、私と母が取りに行くことになったのである。

有楽町線・月島駅で降りて、出口7番をでると「もんじゃストリート」でおなじみの西仲通りがある。本当にたくさんのもんじゃ焼きのお店が軒を連ねていてほのかにもんじゃの香りがしてきた。

約束の時間より大分早めについたので、もんじゃ焼きでも食べていこうといい、母が地元の人をつかまえて、どこの店がおいしいのか聞いてみた。地元の人は少し困ったような顔になり、「地元の人間はあまり行かないのよねぇ」という。

いつだったか、札幌に住むいとこに「雪祭り、見に行った?」と聞いた時、「地元の人間は行かないのよね。」と同じようなことを言っていたのを思い出した。そんなものなんだな、どこでも。

昼の1時ころだったが、あいているもんじゃの店は少なかった。ほとんどの店は夕方5時頃から開店だそうだ。「たんぽぽ」というかわいらしい名のお店で感じのいいお店のお姉さんにもんじゃ焼きのご指導を賜り、食べた。ソースの焦げる匂いが食欲をそそる。「たんぽぽスペシャル」はおいしかった。

その後、父の師匠のところに作品を取りに伺う。師匠は83歳になるらしい。父の作品を箱から出して見せてくださった。父は雅号(書道家の名前)を何回か変えておりその雅号から20年前の作品であることがわかった。

書は面白いものでその人の性格が出ていたりする。作品は隷書体ですっきりとした強い線で書かれていた。生真面目で頑固な父の性格が現れていた。
さすがは父だ、うまいな。作品を見ながら父が元気でいたころもっと教えてもらえばよかったと思った。

「ここら辺もずいぶんと変わったねぇ」
「お前がおなかにいたころ、聖路加病院で腹帯をしてもらったんだよ。」と母が懐かしそうに言う。

父と母が昔住んでいた晴月橋のちかくは今では晴海アイランドトリトンスクエアになっている。

母が通った聖路加病院は昔からのチャペルがあり誰でも入ることができる、新しくできた聖路加タワーの最上階は展望室になっていて月島、佃島がよくみえる。

佃島の佃煮の老舗「天安」から住吉神社・佃公園あたりは昔の面影があるのだが、その先は高層マンションがたっている。新・旧が同居しているといった感じだ。昔の月島・佃島はどんな感じだったろうか。

ちょっと路地をのぞいたら、結構昔の家があるんだな。狭い路地の向こう側に昭和の時代の若かりしころの両親の姿を垣間見た感じがした。