風は東楡の木通りから

クリスチャンフルート吹きパスピエの愛する音楽、猫たち、薔薇の毎日

アルバの災難

2007-06-26 00:25:22 | 我が愛猫たち
いつもはこんな感じでリラックスムードのアルバたんなんですけどね・・・。

日曜日、さあ、教会に行きましょうという時、事件発生!

「ギャオ、ギャオ、ギャオ~」と狂ったようなアルバの声。
次男がしつこく抱っこしてるのかと思って、

「早く離してあげなさい!」

といったら次男は今にも泣きそうな声で

「僕じゃないよ!アルバが!アルバが大変!」

言ってみたら七転八倒とはこのこと。転げまわってパニック状態。なんだかすごいことになっている。よく見たら血が!

どうやったのか首輪が口に引っかかってさるぐつわ状態になってそれを取ろうと必死にもがいていたのだった。とってやろうにもつめを立てて防御、引っかかれながらも押さえつけてはさみで首輪を切ってやった。

やっと切ってアルバの顔を見たら血だらけ、前足も血だらけ。
アルバが心配だったので礼拝は休みすぐ動物病院へ連れて行った。
動物病院は日曜もやっていて、それも目と鼻の先というような近さ。この時ほどありがたいと思ったことはない。

前足は血だらけだったがなんともなく首輪を取ろうとして自分のつめで口を傷つけてしまったようだ。一応化膿止めの注射を一本打って薬をもらって帰ってきた。
大事にいたらなくてよかったよ、もう。

次男の話によると脱走癖のあるアルバのために迷子札をつけているのだがそれにじゃれ付いているうちに首輪が口にはまってしまったのだった。最近はセーフティ首輪というのがあって力を入れると自然に外れるのがあるのだが、アルバには大きすぎたのであえて小さめの首輪にしていたのだ。これが仇となってしまった。

かわいそうに痛いらしくいつもはやんちゃのアルバはじっとしている。ご飯もあまり食べられなかった。いつもは甘えてくるのに寄り付きもしない、もしかして私のせいって思ってる?

傷が痛々しい。かわいそうだったので、これに懲りて首輪も迷子札もやめた。

早く直ってね。アルバ



次男に勇気をもらう

2007-06-22 17:32:21 | 次男の事
今日は次男の発表会があった。
美術部とはいえ演劇部もかねるちょっと変わった部活だ。

今日の発表会での演目はミュージカル「夢から覚めた夢」劇団四季が公演したものだ。次男は最初と最後しか出ないよといっていたので通行人なのかと思っていたのだが、先日の部活見学の時先生から「とても重要な役ですよ」ときかされた。

夢の配達人の役であった。

夢の配達人は主人公のピコを交通事故で幽霊になったマコと出会わせる。ピコはマコと1日だけの約束でマコがお母さんにちゃんとさよならを言わせるために協力して幽霊となる。ピコは友だち思いの元気な女の子。一時はピコが人間に戻れないかもしれないというピンチになるが最後はハッピーエンド!作品は人を思いやる気持ちがテーマとなっている。最後のフィナーレはうたで夢の配達人がシルクハットをはずし一礼して幕を閉じる。


最初、夢の配達人が出てきた時自分の息子じゃないとおもってしまった。
それほど太く低い大きい声だったからだ。次男は普段はおとなしくぼそぼそしゃべるところがある。その次男?と思うほど大きな声ではっきりと台詞を言っている。

「え~~~~、うそ~。」思わず言ってしまった。

心の中で(あれが次男?すごい!すごい!すごい!)とさけんでしまった。

言い間違えることもなくちゃんと演じていた。

おお~!!!すごい!

練習の期間にいじめとかいろいろと悩む事もあっただろうに。
この暑いのに髪の毛も伸ばしっぱなしで「あたしんち」に出てくる「ゆずぴー」そっくりだ。でもこれは役作りの為で、シルクハットがにあわなくなるといい、こだわりで髪を肩までのばしてたのだ。

今回のミュージカルは歌も話もとてもよく、まだ興奮が冷めやらない。
なんだか次男をうんとほめてやりたい。次男の頑張りに今日は勇気を与えてもらった。

よくやった!次男!ここのところのうっぷんがはれたよ。ありがとう。



不安、落ち込み、なんだかな~なこの頃。

2007-06-20 13:59:12 | Weblog
先週の土曜、長男の第2志望の専門学校のAO入試説明会にいってきた。
本人も行くはずが前日の漢字検定、日本語検定の勉強づかれでダウン。親の私だけでなんか変だったけど説明会を受けたのだった。

親がついてきていた人もいたけど学生と親合わせても10人くらい。
募集人数は2つの科があって各40人。そして、早くも7月にはAO入試。
説明を聞いて思ったけど・・・・我が校が一番初めに自然の専門学校を作った事、だからこそ就職にもつきやすいというような事を強調していた。もちろんきれいごとばかりではなかったがなんだか口調がやたら学校ビジネスとしているようで嫌な印象を受けた。

その後、面談をするのだがその際に長男の障碍について一応話してみた。というのもやっぱり理解者がいるのといないのとではもしパニックになったときにまったく対処のしかたがちがってくるからだ。カミングアウトすることもなかったのだが・・・。

その先生はアスペルガー症候群をしらなかった。
「はぁ。どんなものなんですか?」といわれて説明したがすればするほど何かどつぼにはまっていく感じ。その時彼の中学の時のことが一瞬フラッシュバックした。

説明してもわかってもらえないもどかしさクラスでうまくやっていけなかったことなど「たまにはこちらにもあわせていただかないと・・・」といった中学の先生の顔がよぎったのだ。そしてフリースクールに転校で今に至った日々。

(ああ、このひともわからないんだ。また最初からやりなおしか・・・。)

高校になってぐんと成長し自分自身をコントロールしようとしているし、友だち関係もそれなりによい関係が築けているが・・・それは障碍を理解してくれる先生がいてくれた事、いろんな学生がそれぞれ違ったバックグラウンドできていたから、みんなそれなりに苦しんできたから、それぞれが理解しあえた学校だったのだ。

大学や専門学校、社会に出るということは理解者が限りなく0に近いところに身をおくという事なんだとこの時初めて悟った。
第一志望の大学の准教授はこの障碍を熟知している方だったからそれほど不安は感じなかったが、この専門学校の先生方と話をしていたらなんだか空恐ろしくなるくらい不安を感じた。もしラッキーにも第一志望の大学に合格したとしてもその方が長男の近くに常にいるわけではない。自分自身をマネジメントしなければならないのだ。これから先は自分の足で歩いていかなければならないんだな。親の私ができるのはここまでなのか?

全ては開ける道を信じるしかない。




そして落ち込んだ話。
先日嫌な事を聞いた。

同じマンションの知り合いにスーパーでお買い物の途中であった。
その方の娘の吹奏楽の話から私のフルート講師の話になった。「まだやってるの?」というので私がフルートの講師を鬱になってやめたと言うと「そうかぁ。。。いろいろあるよね。。。」と、さも共感しているような顔だったが。。。

後で知人に聞いた話だがその人がマンション内の人に「ねえ、知ってる?あの人って病気なんだって。」と言いふらしているそうな。以前書いた隣人トラブルの時の人の仲良しさんだからよけいそんなことになったのか! 人間ってわかんないもんだな~。


鬱であることはこうしてブログにも自分でかいているけどちょっとショック。

人が鬱だったり精神的な病気だったりするとそんなに人に触れ回るほどうれしいものなのかね。ダンナにこの事を話すと怒りのやりどころがないからか、なんでそんな事話たんだとか、以前の隣人トラブルの時の電話の一軒もかけないほうがよかったんだとか、私は弱いくせに強がりを言って周りに敵を作るんだとか、人なんて信用するなとか・・・・私が攻められた・・・・・・。もうダンナには相談しない!




なんだかな~、ため息ばかり・・・・。

長男、受験を決意する

2007-06-13 18:51:40 | 発達障害・アスペルガー症候群
「もっと勉強したい」

進学を希望していたのはわかっていたが・・・・・。
専門学校かなと思っていた。

が、彼は大学受験を決意してしまった。

事の始まりは私が高校時代の友人に電話をしたこと。
彼は自然の好きな人で自然系の大学を卒業し、その関係のお仕事に携わっている。私としては他にどんな学校があるのかどんな職業があるのか教えてほしいために連絡を取ったのだった。もちろん長男の抱える障碍のことも話した。

しばらくメールのやり取りをしたら、彼の仕事でお世話になっているという某大学の准教授を紹介された。

そして幸運な事にその方に会うことができた。友人も同席してくださり20年ぶりに会うことができた。

長男は物怖じをしない。だから失礼な事を言わないだろうかとひやひやだったのだが、自然について大好きな森について語りあったり、長男の多大な質問も答えてくださり、最後の方ではなぜか鉄道の話になってしまい鉄オタの長男は喋り捲るし、横で見ている私はひやひやものだった。お2人ともお忙しい方だったのに本当に感謝にたえない。

でもこの2人との出会いを通して彼は将来の夢が決まったようだ。

「僕は森を守る人になりたい」

そしてこの大学にすっかり魅せられてしまったのだ。
「第一志望はこの大学にする。」

「え~!!!」ダンナも私もびっくり!
想定外である。しかも私達には縁のない理系大学!
ま、まじですか?
でも長男にはしっかりと受験スイッチがONになってしまったのだ。

一般入試で受験するには彼の得意な地理があるが、英語に関しては帰国子女とはいえ、耳から入っているので会話がなりたっても文法なんてめちゃくちゃ。目的語とか補語の意味がわからない勉強していても「あ~、わかんない」と頭をかきむしりパニック寸前。

そして国語、苦手、著者の心をよみとることが困難。書字障碍があるので書くことついてはほんとに苦手。国語の変わりに数学が選択できるが、もっとだめ。関数とかグラフはもうXXXXX。

この頃プレッシャーでいらいらしている。
高3、いろいろな事が同時進行しなくてはいけない時。瞬時に考えて行動に移す事が困難な彼の頭の中はいろんなジレンマでいっぱいなんだろう。


「何でこんな障碍があるんだ。この馬鹿頭!」

と怒鳴り散らしながら机に向う長男。そして頭を何回もポカポカたたく。
そう、勉強しても何度書いて覚えようとしても櫛の歯がかけるように覚えたはずのものが抜け落ちていく。

でも乗り越えなきゃならないんだよね・・・。

はっきりいって、大学受験は彼にはとても高いハードルだ。
でもあの時受ければよかったなんて後悔だけはさせたくない。
親の私は応援するだけ。

人生はチャレンジ!
がんばれよ、長男!

花盗人

2007-06-09 00:29:29 | Weblog
は罪にならないとかどっかできいたけど。。。やっぱり泥棒は泥棒でしょう。


先日、母のところに行った。
母からたびたび聞く話、それは花泥棒。

母は花が好きなので小さな家にたくさんの花を植えたり飾ったりしている。
亡き父が残していった花も大切に育てている。
その花や植木をどうも近所にいる人が盗んでいくそうなのだ。
プランターをひっくり返して中に植えてあった草花が根こそぎなくなっていたり、父の好きだった百合の花がもうすぐ咲きそうだと楽しみにしていたところ咲く寸前の花を鋭利な刃物で茎から切って持っていかれてしまった。

そのつど「何か立て看板に(花を盗んでいかないで)とか書けば?」と母に言うのだが、以下にも近所の人を疑っているみたいなのでちょっと嫌だという。それに字が汚いから恥ずかしいと・・・・。

「なに言ってるの?お母さん、私が書いてあげようか?」というと、「いいよ、いいよ」と断る。

私はこういうときとてもストレートだ。
長男が小学生だった頃、自転車の座るところにいつも唾を吐くという嫌がらせがあった。いじめられていた事もあったので紙にこう書いて自転車に張っておいた。

「ここに唾をいつも吐く奴へ。文句があるならOOO号室に来い!」

・・・・こういう私の性格を知っているからなのか、母はかたくなに断った。

そして先日もちょっと変わった色でもうすぐ咲きそうな紫陽花を切られ、買ったばかりのかわいい花で、自転車の陰においておいたのに鉢ごと盗まれたという。
多分しっかりした庭木なども刃物で切っていく事から男の人じゃないかという。そしていつも母の花ばなに目をつけているのだろう。

「まったく憎らしいね。捕まえてやりたいよ。」と母。
「だから、警告みたいなのをかいたほうがいいよ!近所の人も気をつけてくれるかもよ。」
「う~ん。」

「じゃあ、犯罪防止のためのセンサーライトとかダミーカメラとかつけようか?」
「そんな大金取られたわけじゃないからそんな大げさなことしなくてもいいよ。」

「もう・・・・」

そんなやり取りがあった日。母から電話があった。

「お母さん、ちょっと書いてみたのよ。」
「へえ。」
「花を盗んでいかないでね。泥棒さん。これでいいわよねぇ。」

(あまい!あますぎる!お母さん!でもストレートに書きすぎて変に逆恨みされてもな・・・)

「う・・ん。いいんじゃない。取りあえず。」

花を盗んでいかないでね。泥棒さん・・・かぁ。
お母さんらしいな・・・。

でも物騒な世の中だし。。。母は1人暮らし。センサーライトくらいつけてあげるかな。

ポプラの気持ち

2007-06-05 23:40:43 | Weblog
この頃気持ちを静めるために詩集など読んでいる。
立原道造なんかの詩は風を感じて好きだ。
彼はリルケに強い影響を受けたという。

あの詩はリルケの詩だったろうか?

ずっと探していた私の大好きな詩。

ずっと作者がわからなかった。
確か、小学校科中学校の国語の教科書にあったとおもう。

ただ、最後の一文だけ覚えていてそれが実に印象的だった。

「鳥が・・・・高いポプラにとまっている。」確かそんな詩だった。

ポプラの木を見るたびにその詩を思い浮かべた。
そしてこのほどやっとわかった。
ロルカの詩であった。


題名は「水」。




「水」



水よ、おまえはどこへ行く?

水よ、おまえはどこへ行く?

わたしは行きます 笑いながら
川をくだって 海の岸へと。

海よ、おまえはどこへ行く?

川をのぼって わたしは探しているのです
いこいの泉を。

そうしてポプラよ、おまえは何をしてるの?
わたしは何も言いたくない。

わたしは・・・・・・震えているだけです!

川にむかって 海に向かって
何をわたしは望んでいるのか、いないのか?

(鳥が四羽 あてもなく 高いポプラに とまっている。)

                            

     
                    ロルカ 


ポプラの気持ち。今の私の気持ち。。。。              

日曜日、教会で

2007-06-04 13:07:54 | キリスト教(行事、他)
土曜日泣きすぎたので日曜日の朝は目の周りがはれぼったくってまるでかえるの目のようだった。

「今日は教会にいきたくない・・・。」

ぼそっとそういうとダンナは「今日、ママは感謝祈祷の奉仕が入っているんだよ。受付の人が変わりにやることになるじゃないか。いくら病気だからって人に迷惑かけちゃだめだ!それだったら前もって言わなくちゃ。」

「・・・・・・」(正論だけど。。。。こんな状態になることを前もって予想なんてできないよ!)

結局つらいまま教会にいった。でも他の人と話をしたくないので礼拝の時間ぎりぎりに行った。それに昨日のこともあってダンナと一緒に行くのは嫌だった。

今日の礼拝は感謝祈祷(祈り)の奉仕の後に礼拝部の部会もある。
礼拝が終わったらすぐ帰ろうと思ったのに。どうしよう。話せるかな。

感謝の祈りはまるでできないと思っていたけれど不思議に言葉に出てきた。自分の今の気持ちとあわせて導いてくださいと祈り今日の礼拝に出られたこと日ごろの恵みに感謝した。


さあ、礼拝後、早く帰ってしまおうと思った時、ある姉妹にあった。
この方は白髪の熟年の上品なご婦人ででとてもやさしい感じを受ける。身内にやはり鬱の方がいるので私が鬱状態と知った時は心配してすぐに電話をくださった。音楽好きの私のためにバイオリニストの天満敦子さんのCDを録音してくださった。「何も考えずに音楽でも聴いてのんびりしてね。」といって。

「まあ、髪の毛切ってかわいくなったじゃない。どう?調子は?」
いつくしむように私の手といい、肩といい、背中といい、やさしくさすりながら、話しかけてくれる。もうそれだけで涙が出てしまった。あったかい彼女の手がまるで優しさを体中に伝えているみたいで。「今日は・・・あまり・・うまく話せません・・・。」これだけやっといえた。

「わかるわよ。その日によって気分が乱れるのよね。家の者も同じなの。泣いてばっかりいるの。無理しちゃだめよ。ちゃんとたべてる?」

ああ、この人はわかってくれるんだと思ったら涙があふれてきた。

「あなたにはいいご主人と子供さんたちがいるじゃないの。」
「主人は理解なんかしてくれません。」昨日のことを思い出して、もう半分、子どもみたいに泣いてしまった。
そういうと彼女は「ううん。そんな事ないのよ。1人じゃないだけいいのよ。」

確かに子ども達がいると自分を幾分かコントロールしている時がある。家族の力でひどい状態にならないですんでいるのかもしれない。

彼女に励まされて少し気が落ち着き、部会にも参加することができた。教会の帰りは長男と一緒に帰った。

後はただ静かに過ごしたかった。主人が帰ってきても話す気にならずただ疲れて寝ていた。アルバがとことこときて私のところで一緒に寄り添って寝てくれた。私の気分が沈んでいる時アルバは必ずやって来る。不思議な猫だ。

夜ご飯は主人が用意してくれた。
長男が主人に向って忠告している。
「こういう時、ママにがんばれっていっちゃだめだよ。」

やっぱり家族がいてよかった。。。

プチ家出。

2007-06-04 01:05:21 | Weblog
もう今日はだめ。時々気持ちがしずんでコントロールできなくなるときがある。

そういう時は薬を飲んで寝ているとかわざと外をウォーキングしたりするとかしているが・・・

いまだに夕食を何をつくったらいいかわからなくなる。買い物をしていると泣きたくなってくる。

心配ごとの次男のいじめ問題は次男が先生の前で本人にはっきりと「辞めてくれ」と大きな声で伝えた事で一件落着。でも未だに気持ち悪い「吐きそう)という。その割りに吐いていない。甘えなんだろうか。愛情が足りないのだろうか。


からだがだるく、なんだかつかれる。一日中寝ていたいがそうもいかない。
土曜日は次男の運動会。午前中はだんなと一緒に見に行く。午後からはダンナと長男だけ「燈台」というアフガニスタン支援をしている団体の報告会を見に行ってしまった。

私は午後の競技を見届け次男の帰りを待った。やがて大嫌いな体育祭が終わりほっとした表情で次男は帰ってきた。「OO,がんばってたね。ちゃんとみていたからね。」「うん。」おやつをたべてしばらくゲーム、漫画を読む。そのうち中間テストの話へ移っていった。そういえば帰してもらったテスト見せてもらってない。別に怒らないから見せてくれるように頼んだ。そして勉強方法が間違っているならアドヴァイスしようと思った。

次男はマイペース。というか本当に勉強しない。塾に行って家で勉強は大変かもしれないが私の頃と比べてもちょこっとやっておしまい。「もう少し時間を決めてやろうよ。それじゃあ足りないと思うよ。」といったとたん、しくしくと泣き出してしまった。後は何を言ってもだめ次男は泣きながらふてくされて寝てしまった。

思わずそれでイライラした私は次男に何も言わず家を出てぶらぶらと当てもなく歩き続けた。一生懸命やったのに余計な一言だったろうか。笑顔が少なくなったのは私のせいなのではないだろうか。体調も私の子育てが下手だったから?!不安がどんどんふえていく。

ちょっとかわいそうだったのでお菓子と漫画の描き方の本(次男の夢は漫画家)を買っていって帰った。しかし当の本人はもうけろりとしている。「さっきはママ言い過ぎたね。仲直りしよう。」といって次男をだきしめた。

しばらくしてだんなと長男が帰ってきた。電話でちょっと調子が悪いといっておいていたのでだんなは心配して帰ってきた。だんなは先日の隣人トラブルの方とあってしまったとか次男が競技でヘマをしてわたしがおちこんでいるのだとおもっていたという。

「どうしたの?」としつこく聞くので気ままでの事を全部話した。不安だった事。次男の性格は私のせいなのかもしれないということ。もうそうしたら涙が止まらなくなった。ワンワン泣いた。いつもは子どもの前では涙は見せまいとしてがんばっているけれど、今回はなにかぷちんと切れてしまった。ダンナには不安だった気持ちわかってもらいたかった。何もかも自信がないことをわかってもらいたかった。

しかし、ダンナは

「いつまでそんな事で泣いてるんだ!」

大声でどなられた。もう涙は止まらない。ただわかってもらいたいだけだったのに。子どもの事は「そんな事ではなく」私にとっては重要な事なのに。

ダンナがお風呂に入っている間夕飯の支度。もう気分はめちゃくちゃだ。どうにか気持ちを静めなきゃ。ふと教会に行こうと思った。教会の鍵を持って家を出る前に長男に「ママ、ちょっと外にいって気を静めてから帰るからね。」といった。こういわなければ長男はパニックになる。(前にガラスをわったことがある・・)

夜の八時半。歩いて隣町の教会につく。

ピアノを弾いていれば気が静められるかも・・・。でも気持ちは乱れるばかりでだんなの怒鳴り声が響く。教会でたった一人神様に向っていのる。

何のためにダンナと結婚したのか。
何のために次男が不安定なのか。
何のために長男が障碍があるのか。
こんな何の力も知恵もないもないのになぜ私は1人で子育てをしなければならないのですか。
重荷です。
主よ、助けてください。助けてください。


ピアノをひいては泣き、祈る。その繰り返しだった。

9時半頃ダンナから電話がはいる。

「今どこにいるの?お外にいるの?早く帰ってきなさい。」あの怒鳴り声を出した人だろうかと思うくらい機嫌のいい声。その声聞いたらまた気持ちが高ぶって、

「今まで何一つ子育てに参加したことないくせに!知ったようなこといわないでよ!」

そう、いいダンナなのだが唯一つ気に入らない事、子育てに関しては消極的。
長男がトラブル起こした時も矢面に立たされるのは私。
未だに真剣に長男の障碍に関する本なんて読んだことがない。親の会にも参加しない。長男とも次男とも遊んだことってあるだろうか?

そんな事でケンカをしたことは何回もある。でも平行線のままだ。
次の朝には、なあなあになってしまうのだ。

「XOXOXOXOXO!!]私が叫ぶ!
「何言ってるかわからない。歩きで行ったの?どうしようかなビール飲んじゃったから迎えにいけないよ。あるいてこうか。」

「いいよ!もう帰らない!」

「みんな心配してるよ。タクシーで帰ってきなさいね。」ダンナは完全に酔っぱっている。歩いてだって迎えに来る気はないのだ。

しばらくそんなやり取りをして電話口で長男が何か叫んでいるのが聞こえた。でも私と電話で話した長男は「しばらく静かにして気持ちが治まったら帰ってきてね。」と・・・。「帰んなきゃ・・・」

10時頃教会をでた。田舎町なので畑が多く夜道は暗い、ちょっと怖い。それにTシャツ一枚は肌寒い。自転車でくればよかったと後悔した。

帰ったらむしょうに疲れて何も食べず、薬だけ飲んで寝た。睡眠薬+安定剤ですぐに眠ってしまった。

できたら迎えに来てほしかったな。。。。日曜の朝、ダンナは何事もなかったようにきっとけろっとしているんだろうな。。。