風は東楡の木通りから

クリスチャンフルート吹きパスピエの愛する音楽、猫たち、薔薇の毎日

夫婦旅行⑤ー長崎・大浦天主堂(3/5)

2019-05-20 01:18:00 | お出かけ・旅行記
広島からいよいよ長崎へ来ましたよ。

 

途中、博多から長崎に行くのに乗車した特急カモメ。

初めての電車に乗るのはこの歳になってもワクワクするものだね。

昼食はサッカーの吉田麻也選手が命名・デザインプロデュースをしたというLEKKERというお店でトルコライスを食べた。オランダ語で美味しいという意味なんだって。

 

やっと来た!、大浦天主堂!


正式名は日本二十六聖殉教者天主堂という。この地で殉教した日本二十六聖人に捧げられた教会堂で、殉教地である長崎市西坂に向けて建てられている。

 

史跡内に旧羅典神学校と旧長崎大司教館があり、大浦天主堂キリシタン博物館になっている。私はここで改めてキリシタン達の過酷な、壮絶な歴史を知った。

 


フランス人宣教師プティ・ジャン神父が信徒を発見した場面のレリーフ。浦上から来た潜伏キリシタンたち15名が訪ねてきた。彼らは密かに迫害に耐えながら何代も信仰を守り続けてきた潜伏キリシタンである事を告白する。

 

礼拝堂に初めて入り聖マリアの像を見たとき彼らの喜びはいかほどだったであろうか。禁教令から250年たっても教え導く宣教師や神父がいなくても彼らは何代にもわたって信仰を守り通してきた。本当にすごい事だと思う。

 

この信徒発見から各地で潜伏キリシタンたちが信仰をあらわにしたことで浦上崩れと呼ばれる4度にわたっての弾圧事件や五島列島でも五島崩れと呼ばれる弾圧事件が起こった。知れば知るほど酷いもので本当にもう心が苦しくなる。

 

大浦天主堂を後にし、グラバー園へ。


グラバー園にある旧オルト住宅。他にも敷地内にリンガー邸などの洋館がある。


残念ながら大規模な工事中。グラバー邸見たかった…。


グラバー園から引き返し大浦天主堂のすぐ近くにある祈りの丘絵本美術館。可愛らしいでしょう?

 

ママたちはどこかで聞いた事ないかな?よく小児科のお医者のところにパンフレットが置いてあるんだ。世界の絵本や童話、挿絵原画の展覧会などもやっている。

 

次は五島列島へ続く。

 

夫婦旅行④ー広島平和祈念公園(3/4)

2019-05-06 12:05:28 | お出かけ・旅行記
宮島を後にして路面電車に乗って平和祈念公園へ。

広島の路面電車、都電荒川線みたいだな。

 

実を言うとこの地には初めて来た。よく修学旅行で訪れる人は多いと思うけど、私の卒業した中学、高校とも修学旅行で平和祈念公園に行くことはなかったのだ。

 

初めて近くで見る原爆ドーム。


静かだ。暖かな日差し、風、鳥の鳴き声。そう言う中にこの原爆ドーム。とても奇異な感じがする


今も残る瓦礫。その間で草花が生きる。とても平和なのにそれがなぜか余計に悲しい。



原爆ドームの元の名称は広島県産業奨励館。この写真は原爆ドームの隣にあった。こんなに立派な建物だったんだ。爆心地はこのドームのすぐ近く、200メートルしか離れていなかった。

 

Wikipediaによるとこの核攻撃により当時の広島市の人口35万人(推定)のうち9万 - 16万6千人が被爆から2 - 4か月以内に死亡し、原爆投下後の入所被爆者も含め56万人が被爆したとされる。

 

そしてこの特殊爆弾の爆発効果を観測し記録する目的だったと言う。原爆投下直後、軍部によって始められた調査は、放射能によって被曝者の体にどのような症状が出るのか、調べた記録(人体実験も含めて)を日本はそのすべてを英語に翻訳し、アメリカへ渡されたという。

 

エノラゲイ。原爆を搭載した戦闘機をスミソニアン博物館で見たことがある。原爆資料館で原爆が落とされ街が一瞬にして焼き尽くされる映像を見た時、あの時見たエノラゲイと惨状がリンクした。もちろんそこに原爆被害、その悲惨さなどは一切触れていない。

 

アメリカ人の60%の人は原爆投下によって戦争を終わらせることができたと未だに肯定的に捉えている。だから原爆投下のキノコ雲の切手まで発売された。この切手には原爆投下が戦争の終結を早めたと言う文が入っている。

 

また、国立航空宇宙博物館でエノラゲイと広島・長崎の原爆資料と並べて公開する企画があったのに退役軍人などの猛反対、その強い抗議の圧力により、この企画は中止、のちに館長は騒動の責任を取って辞任した。

 

戦争は恐ろしい。残酷である。人間って敵とみなしたら平気で殺してしまうのだろうか。誰もがそうなる残虐性を秘めているのかもしれない。

 

平和祈念公園の原爆死没者慰霊碑にこんな文を記してある。

 

「安らかに眠って下さい 過ちは 繰返しませぬから」

 

これは私達一人一人が言うべき言葉じゃないだろうか。

 

 

No more Hiroshima!

No more Nagasaki!

 

 

 

 

夫婦旅行③ー宮島(3/4)

2019-05-06 00:59:37 | お出かけ・旅行記
尾道から宮島へ。

 

宮島といったら厳島神社。歴史好きな旦那の強い希望であった。

 

私も楽しみだった。いつだったか友達のTちゃんが宮島旅行のことを話していた。「とにかく宮島は良かった!宮島にいる鹿もなんだかのんびりしてるよ。穴子飯がすごく美味しかった!「うえの」っていうお店の穴子飯だよ。」と言っていたので。😆

 

次の日、朝早く宮島行きのフェリーに乗る。






朱色が美しい。

こんな大きな美しい神社を海の中に建ててしまうなんて!

 

厳島(通称・宮島)自体が御神体で御神体の中に神社は建てられないということで海上社殿になったという。

 

「厳島の宮を造営すれば位階を極めるだろう」との夢のお告げにより、清盛は寝殿造の宮を建てたのだそうだ。

 


宮島の鹿。

 

同じ鹿でも奈良公園の鹿は鹿せんべいを貪欲にねだりに来る。もちろん可愛いんだけどがっついているというかスカートまでかじられたことがあった。

宮島の鹿は違ってのんびりしている。

 

私の目の前を止まることなく、鹿さんトリオはしゃなりしゃなりと通り過ぎていった。だからお尻からしか撮れなかったのよ。

 


厳島神社ちかくの立派な五重塔。こちらも朱色が美しい。



五重塔に隣接している豊国神社、通称千畳閣。高台にあるので眺めが良い。また、風が通って気持ちが良かった。

 

近くの土産物屋が軒を並べていて見るのは楽しい。もみじ饅頭のお店がたくさんあった。中の餡も味が色々。食べたかったけどお昼の穴子飯のために胃袋を開けておくのだ。😄

 

フェリーで宮島を後にし、あなご飯を食べに行く。

周りのお店はたくさん穴子飯の看板を掲げているけど、やっぱり老舗の「うえの」でたべることに!

 

美味し〜い!とっても柔らかくて、香ばしくて。(Tちゃん、本当に美味いよと心の中で叫んでいた!)

来てよかったな。

 

さあ、これから平和記念公園!

 

続く。

 

 

 

夫婦旅行②ー尾道(3/3)

2019-05-03 08:27:28 | お出かけ・旅行記
姫路城をみた後、その日のうちに尾道へ。

 

宿泊場所は倉庫を改造して作られた自転車ごと泊まれるCYCLE HOTEL ONOMICHI U2。尾道駅から近い。

 

中はホテルとカフェやレストラン、尾道の名産、自転車グッズなどの店や世界一のサイクルプロショップ「GIANT」が入っている。レンタサイクルもしている。


なんで尾道かっていうと、大林宣彦監督の尾道3部作がすきだったから。特に「転校生」、「時をかける少女」の舞台が観てみたかったんだよね。

 

一泊して次の日はあいにくの雨。この日は3月3日の日曜日。近くの教会で礼拝を守ろう。

 

ホテルを早くですぎたので最初に御袖天満宮に行ってみた。


 


ここは、「転校生」のロケ地。尾美としのりと小林聡美が階段から転げ落ちて入れ替わるシーンで使われた御袖天満宮。

 

礼拝時間近づいたので日本基督教団の尾道久保教会へ。初めて行く教会でもどこの教会も自分の家のようでホッとする。神の家族としての教会はそんな温かさがある。

 

ともに賛美歌を歌い、ともに神様からのメッセージを聞く。不思議にこの日のメッセージは今置かれている私達の教会の状況と似ていて、それに対して励まされているようなメッセージだった。もちろん牧師先生はそんなことは知らないのだけど。

 

神様、ありがとう。そして温かく迎い入れてくださった尾道久保教会の牧師先生、教会員の方々に感謝だ。

 

 午後は尾道ラーメン食べて、いよいよ尾道散策。

こちらは尾道らしい風景。細い道、坂道、風情があっていいね。

 


 

 



尾道は坂道が多い。本当に多い。ここで問題が…。

私の履いていたジーンズ👖なんだけど。ぴったりしたものを買ったつもりだった。最初はね、ぴったりでとても快適だった。歩いているうちになんか緩んできて…どんどん下がってゆく…。😰ちょっと進むごとにジーンズをキュキュっとあげてまた緩んであげての繰り返えし。

 

この日は寒かったのでお尻まですっぽりのロングセーターを着ていて本当に良かった。そうじゃなかったら、しょっちゅう半ケツ状態だったに違いなかった….。😱お尻見えないで良かった…。😓

 

尾道文学館にも寄ってみた。



文学好きな人なら面白いと思う。林芙美子、志賀直哉などは尾道ゆかりの文豪。文学館から港が見える。なかなかの良い眺め。


文学館の優しいおじさんが今日はおひなさまの日だからと手作りの折鶴をくれた。こういうのなんだか嬉しいな。

 

 

尾道は猫の細道なんて名付けられるほど猫が多くて猫好きの私には嬉しい。



 アルバちゃんみたい。


うちのリリコはんに体型が似ている。ポテポテと歩いてました。



猫の細道付近。尾道散策は坂が多いので体力を使う。喉が乾いたので梟の館というカフェで一休み。オーナーさんが梟がお好きらしい。店のいたるところに梟の置物がたくさんある。もちろんコーヒーカップも梟柄。建物が一見廃屋といった感じ(ごめんなさい🙏💦💦)でも趣があって素敵。写真撮っておけば良かったなぁ。

 

帰りは「時をかける少女」のロケ地。

 


主人公の吉山和子がタイムスリップした時に(七五三のお祝いのために両親と来ていた)幼い自分の姿を見かけるシーンで出てきた。艮(うしとら)神社。千光寺のロープウェイ乗り場がすぐそばにある。


立派なクスノキ。樹齢は900年くらいなんだとか。


手水場の彫り物が亀とは珍しい。龍とかならよく見かけるんだけど。

 

尾道の印象。雨、坂、猫、教会の温かさ。そしてベルト。これはジーンズ下がっちゃって大変だったので尾道福屋で買ったから。😅

さあ、お次は宮島へゴー!

 

久しぶりの夫婦旅行①ー姫路城(3/2)

2019-05-02 13:39:00 | お出かけ・旅行記
長いゴールデンウイーク、酷い風邪をひいてどこも行けないので2ヶ月前に行った旅行記でも記そうかな。

 

3年前、旦那は初期の胃がんを手術した。20キロ以上も痩せて、不安を抱えながら、それ以来定年後の旅行を楽しみにこの時まで頑張って働いてきたの。結構ブラック企業でさぁ。大変だったと思う。私たちを養うために一生懸命働いてくれた。ありがとう。

 

ということで、もう2ヶ月近くも前のことだけど…3月の初めから7泊8日の旅行に行ってきました。

 

私も旦那も体の調子がイマイチなので海外よりは日本国内がいいということで姫路、尾道、広島、長崎、五島列島の旅にいってきたんだ。

 

旦那一押しの姫路城。日本初の世界文化遺産になった所。別名、白鷺城。本当に白くて綺麗。

美しさもだけど、このお城、攻防においても優れた城なのよ。中は迷路のよう。天守閣になかなか中に入れないようになっている。中にも石落とし、武者隠しなど色々仕掛けがあって面白い。

江戸時代初期に建てられた城に入ることができてしかも触れるのは日本くらいじゃないかしら?アメリカの歴史建造物なんてちょっとしたところも、とにかく「触るな」だったから。

 


 

天守閣から西の丸御殿、百間廊下を臨む。

ここは大阪城落城後、本多忠刻に輿入れした千姫が暮らしていたところですって。


 そういえば、この城の敷地内にあの皿を割って殺され、幽霊となって毎夜皿の数を数える「お菊の井戸」があった。

 

その時ふと思った。あれ?江戸の番町皿屋敷じゃなかったの? 実はこの類の話は日本各地にあり、その中でも姫路を舞台にした播州皿屋敷と江戸を舞台にしたお江戸番町皿屋敷の2つが有名なんですって。

 

私は落語の皿屋敷が一番好きだわ。

 

さあ、旅行は姫路を後にして尾道へ続く。

 

令和もよろしく

2019-05-02 13:37:00 | Weblog
自分が生きてるうちに元号が2回も変わるなんて!まあ、そこそこ年取ってるので…あり得る話よね。😜
 
ということで平成を振り返ってみる。
 
*元年に結婚
*長男、次男を授かる
*アメリカで駐在員生活
*クリスチャンになる
*9・11
*両親の死(母はクリスチャンになった)
*ユーオーディアアカデミーに入学&卒業
*3・11
*銀婚式
*夫のガン、手術、リハビリ
*自身の体の不調いろいろ
 
 
育児やアメリカでの生活は泣きたくなることも、その他大変なこともあったけど、なんと中身の濃い年だったのか。
 
今生かされてることを感謝して自分にできることをしていこう。
 
令和もよろしく。