風は東楡の木通りから

クリスチャンフルート吹きパスピエの愛する音楽、猫たち、薔薇の毎日

芸工展・街歩き

2012-10-26 07:23:04 | お出かけ・旅行記
先日の土曜日、谷根千界隈で開催されていた芸工展に行ってきたよ。

芸工展の情報は次男から。奴は大学でデザインを勉強しているのだけど、そこの講師から芸工展があることを教えてもらったらしい。

「お母さん、谷中で芸工展やってるんだって。」

何?谷中で芸工展?そう言えば谷根千の雑誌雑誌に‘秋の風物詩’として芸工展の文字があったな。
お気に入りの場所、谷根千で町中が展覧会!いくしかないでしょ!

ということで次男を連れて行った。

芸工展は「日常の当り前に感じていた町の表現を芸術と同じように大切なもの」ととらえてもう20回も開催されているんだって!谷根千好きを豪語している割に知らなかったなんて!地域も幅広く谷根千のほかに上野桜木、池之端界隈もふくまれる。参加店は120!とても一日で回れないよ!今回は「特にこれを見たい」というところに絞ったぞ。

スタートは上野桜木から。(いつもの散策ルートだけど)

上野の森、奏楽堂、から東京芸大を抜けるとそこは上野桜木ここらは古い建物や古民家、新しい、家やマンションが混在している。

その路地裏に「時代空間ねこじゃらし」がある。ここは本当に素敵な古民家だった!(住みたい!)一階はネコグッズ、二階はギャラリーで、ともくにゆいさんの「ネコとあなとおばけのへや」が表現されてあった。まるっこい猫のオブジェがかわいかった。一階で猫の肉球トントン(肩たたき)を買ったよ。


写真の猫は我が家のマロンです。

前から一度入ってみたかったとっても古い古民家のカヤバ珈琲でランチ。2階に行ったんだけど、普通の家の畳の間、なんだか人の家でご飯を食べている感じ、なんだか不思議。



そのあと、「森商店」でこだわりのオブジェ、陶器などの展示物を見て、「旧吉田屋酒店」(写真)で情報冊子をゲット!
カヤバ珈琲隣のたいとう歴史都市研究会で歴史的建造物の調査報告などを見た。

この後はいつも通り、谷中に来ると必ず立ち寄る「可憐堂ねんねこ家」へ。

っとその前に、ちょっと気になっていたところがあったのだ。

谷中の「繪処アランウエスト」と言う画廊兼アトリエがある。アメリカ人のアラン・ウエストさんが画廊主なのだけど、古い家に屏風絵や掛け軸などがいつも展示されているのだ。ときどき作業中のアランさんを横目にいつも通りすぎているのだが、ガラス戸が開けられていて、ほかにお客さんが来ていたので思い切って、「見てもいいですかぁ~」というと「いいですよ。どうぞ、どうぞ。何か質問とかあったら遠慮なくいってくださいね。」ととっても流暢な日本語で答えてくださった。作品はどれも、う~ん、美しい。色あいも素敵。これがこんな風に描かれるんだ。日本人とは違う視点が面白い。

さて、「可憐堂ねんねこ家」。

ここも古民家がお店。
ここはいつも猫グッズを求めるお客がごった返している。いるんだけど・・・、あれ?人がぽつぽつ。お店はしまってるの?ねんねこ屋は猫の生活に合わせて休業することはあるけど、なんかおかしい。お、営業中の看板はでている。それなのになんでみんなお店に入っていかないの?もういいよ、行こうよという次男を置いて、戸をあけてみた。

「あの~、お休みじゃないんですよね。」というと、
「はい、あ、カフェをご利用ですか?」と店員。
「いえ、猫グッズがほしいんですけど・・・。」
「あ・・じゃ、どうぞ。」中に通してもらったものの、なんだか変な感じ。お店の雰囲気が前よりすっきり。店中が猫雑貨!という感じがない。(あれが好きだったんだけど)。

お店の人に聞いてみるとどうも今年から全面的にカフェになる予定だとか。あ~あ、残念。お店の人には悪いけど、たくさんの人が店の中、外にいて、猫グッズを見ていて、奥の間ではお茶している人、カレー食べてる人がいて、その中を猫が自由に出入りしている、時々、知らない人通しでも猫の会話があったりして、店員さんと看板ネコの話をしたりしての雑然としたそれでいて楽しい、幸せな空間だったのに。なんだか寂しくなった。私的には前のほうがよかったな。

我が家の新入りネコ、リリコとベルに似ている猫プレートを買い、


ねんねこ家のサバ白の猫ちゃんとふれあい(特に次男、奴は猫にとにかく好かれる。次男のほうばかり、すりすり、すりすり。あ~、うらやましい!)


そのあと、ちょっと先にある無・遊舎 音羽屋さんでとっても小さい猫の置物やガラスのお雛様、トンボ玉を見せていただいた。

お次はコーツトカフェ+ショップ。こんなお店があるなんてしらなかった!おなかもいっぱいだったし図々しかったんだけど、本当に店先の展示を見るだけだった。(ご主人、ごめんなさいね。今度はちゃんとここで食べるね。珍しい70~80年代あたりの小さなホームロボットの数々。)優しいご主人がロボットを動かしてくださった。テープレコーダーのロボットだったけど、ちゃんと手が動いて物をつかむような動きもする、おもしろ~い!


もう少し歩くともうこの辺は根津になる。喫茶、ギャラリー「りんごや」では小さな素敵な絵画、銅版画を堪能。(ここはパトロール猫のガーネットちゃんが現れるところなんだけど、今回も会えなかった!)

さあここから千駄木へ。長いので、いつもどおり、続く・・・。

新緑の多聞院

2012-05-16 13:45:20 | お出かけ・旅行記
5月の休みの一日目は谷根千めぐりだったけど、せっかくの連休にどこか行きたい、でも人ごみは嫌い、近くがいい、という私のわがままな思いをダンナに聞いてもらって、本当に近くの多聞院に2回にわたっていってきました。

この近くに多福寺というお寺さんがあって、長男が小さいころは子供会でカブトムシさがしやらをさせてもらい、初めてニイニイゼミの抜け殻を見つけ、また、そこで大きなきのこをみつけたり、大きくなって環境の専門学校に行った時も課題の植物標本作りここの森の植物を採集させていただきました。その頃長男は鉄塔にこだわりを持っていたんですが、ここにも鉄塔があるんですね。で、長男にはとても特別なところなんです。

そんなわけでこの辺りは好きで割とよく来るところなんですが、すぐ近くにあるこの「多聞院」というところに行ったことがない。ダンナが調べたところ、お花がきれいで有名らしい。
じゃあ行ってみようと、いつもの通り行き当たりばったりなデートプランが誕生したわけです。

多聞院のお庭はクマガイソウとボタンで有名なんですってよ。今はちょうどボタンの季節じゃないか!




こんな美しいボタンが!でもね…、このくらいで、お花、あんまり咲いてなかった・・・・。


しかし!新緑はきれいでしたよ。
 

緑の中はきもちがいい!それにクリスチャンの私たちですが、神社仏閣は行きますよ。もちろん信じているのはキリストなので拝むことはしません。でもこういう古い仏閣に愛着を感じたり、懐かし感じがするのは私たちが日本人だからかな。ダンナは大学の時、名所古跡研究会というサークルにいたくらい好きみたいですし。。。
私は手を洗うところにあるこの龍がお気に入りです。東洋の龍はかっこいいね!
空の青い色が水に映えてきていでしょう?




そして多聞院へ。ここは狛犬ではなく狛トラなんですよ!おもしろいなぁ。 
   

当時の人は多分、本物のトラなんて見たことがなかったからモデルは「にゃんこ」だったんではないでしょうか。だってうちの虎ネコのマロ太さんと見比べてください。ね、似てるでしょ?

ここでは小さい虎の土鈴が売っていて、それを憑代代わりにするのでしょうか?身代わり虎と言ってこの虎に災いとか病気を託して納めるんだそうです。境内や狛虎のところにたくさんなんならべられておさめられていました。私たちもキリストを知る前は神社・仏閣で手を合わせ、願い事を託していましたが、今は祈りによって神様にゆだねて生きる身となりました。なんだかとても不思議な気がします。

新緑の森はとてもすてきだけれど、この看板は素敵!一押しです!



「だんごむし、みみずが一生懸命堆肥を作っています。ごみをすてないで。」いい看板でしょ? 

なんだか癒されます。作り手の自然に対する優しさがわかりますよね。

隣には神明社があり、お芋の神様として有名なんだそうです。


きれいなこの森をみせたくて、それから1週間後、森好きな長男と緑豊かな群馬で育った母をつれていきました。
母は早速虎の土鈴をお守りがわりに買って新緑の森とボタンの花を楽しんでいました。

長男はマツノザイセンチュウですっかり枯れてしまった境内の赤松を見て嘆いていましたよ。それからこのマツノザイセンチュウについてのうんちくを聞かされる羽目に。。。誰かこの子のこの知識をいかしてくれないかしら・・・。

この地域は今は緑は残っているけど、確実に森や林が消え、住宅地や駐車場に変わっているなぁ。
どこの緑も壊してほしくないなぁ。。。



 

谷根千めぐり3 根津・つつじ祭り

2012-05-06 00:04:01 | お出かけ・旅行記
前記事の続きだよ~。

さて、ねんねこ屋を後にし、根津方面へ。

根津のパトロール猫、ガーネットちゃんが出没するあたりのギャラリー「りんごや」をうろうろし、リサイクルショップを見ていると、そこに近所のおばさんがきて店主と「つつじがきれいで・・・・」と話しているのを小耳にはさみました。そういえば根津神社はつつじが綺麗だときいたことがあります。

何かのパンフレットにもつつじ祭りがあると。

んじゃ、つつじ祭りを見に行こうよ。

根津住宅街はちょっとダンナの育った北千住に似ています。そんな路地をあるくダンナの後姿。



ここは日本基督教団根津教会、文化庁登録有形文化財に指定されてます。大正8年に建てられた立派な礼拝堂。もちろん日曜日は礼拝やってますよ。講談会とか落語会、コンサートなどもときどきやってるみたいです。いいな~、いってみたい。。



根津教会を通り過ぎて割と近いところに根津神社がありました。

満開というわけではありませんでしたが、色とりどりのつつじが咲いていてきれい!



つつじ苑は山のようにこんもりしていて、遊歩道があります。入口の詰所みたいなところで入苑料1人200円を払います
しばし、きれいなつつじをご堪能くだされ!

  



雨が降った後だったから葉の緑や花の色がよけいにきれいに見えました。


さあ、お花を堪能した後はいつものコース・ダンナのすきな団子坂にある菊見せんべい(おいしいよ!)を買ってよみせ通りをとおって谷中銀座へ。

谷中銀座は昔ながらのお惣菜屋さんがいいね。安い、おいしそう~!近所だったら毎日食卓にならびそう。



この商店街は昔のお店と新しいお店が混在していて、面白いですよ。ネコのしっぽをかたどったドーナツだとか、
夕焼けだんだん近くにある「邪悪なハンコ屋しにものぐるい」というハンコ屋、
「たたかう伊藤製作所」というTシャツ屋、
猫の小物ばかり打っている店の「ねこあくしょん」とか。
イラン・トルコ・ウズベキスタン料理店「ZAKURO」、ここでいつもナツメヤシを買うのよね。

写真はねこあくしょんさん。お店のお姉さんがとても親切でいいかんじ。

ということで今回も楽しい谷根千めぐりでした。


谷根千めぐり EXPO,大名時計博物館、ねんねこ屋

2012-05-04 13:24:54 | お出かけ・旅行記
全記事の続き。

国際子ども図書館を堪能してお食事の後は、いつも絶対行く「EXPO」。
ここは東京万博関連のマニアグッズとか、骨董、リサイクル品などいろいろある。骨董市よりも品ぞろえがいいし、掘り出し物が見つかるよ。

ただいっぱいありすぎて店内を動くと品物が落ちてきそうで怖い。それだけたくさんの品物がぎっしり店内にあるの。それそこに雑然と置かれているのでこういう中から好きなものが見つかるところが面白い。ただ見て回るだけでも満足してしまうんだよね。

置物なんかも依然、すごくいいなあと思った猫の置物(作家もの)があって再度訪れたらもう売れてしまった後だった。こういう店の品物は一点ものだからやっぱりいいなと思ったら買うべし。でもねぇ、その猫の置物、あとで値段聞いて一桁間違えていたのでやっぱり買わなくてよかったよ。そういう値段のいいものも置いてますよ。

EXPOを後にして、谷中の寺町を縫うように歩き大名時計博物館へ。
前々からどんなところか興味があったところ。

立派な古い門を過ぎるとレンガ造りの蔵があり、うっそうとした庭に出る。古くて小さな建物へ、そこが展示室でした。

大きな大名時計の横に黒地の看板に白い字で説明書きがあり、手書きかな?なんだかすごく手作り感あふれる展示室でした。アメリカのロズウェルで見たUFO博物館に通じるものがあった・・・。

展示物は江戸時代の大名時計で掛け時計、櫓時計、台時計、尺時計、枕時計、印籠時計 御籠時計、置き時計、和前時計、香盤時計など。

こういうものがまだ残ってるところがすごい!江戸時代に大名お抱え御時計師たちの手作りというから貴重です。この時計の博物館は陶芸家の上口愚朗が収集し、勝山藩下屋敷の後に設立し、愚朗亡き後も家族が受け継ぎ親子2代にわたって設立したそうです。

ヨーロッパの定時法(24時間)と違い、大名時計は不定時法で、夜明けから日暮れ、日暮れから夜明けまでのそれぞれ6等分にした時刻で表示されているそうです。


展示物の中には上口愚朗の陶芸作品もあり、その作品に棟方志功の絵付がされていて、近くに志功が描いた絵があり、2人の仲がよかったことがうかがえて、面白かったです。


さてお次は大名時計博物館の裏で三浦坂にある可憐堂ねんねこ屋!とすごく、すご~く期待していったのに・・・・休みだった・・・。
せっかくだから通りと、お店の雰囲気だけでも。。。





元祖猫カフェだけにいろいろな猫グッズがそろう。また店の中で猫の顔になったカレーライスとか猫のお菓子つきのお茶セットなどで楽しめるところ。猫ものが店内所狭しと並べられているが非売品も多い。このお店で買っている猫はどの子も大きかったな。4匹?5匹?ときどき看板猫として相手をしてくれるよ。

つづく・・・・・・









谷根千めぐり1 上野・国際子ども図書館へ

2012-05-04 02:13:59 | お出かけ・旅行記
5月1日、またまた谷根千めぐりをしてきましたよ。

以前にも書きましたが、谷根千とは谷中、根津、千駄木界隈のこと。
私とダンナはこの界隈が大好きで恒例のデートコースなのです。

今回のコース。

上野駅ーーー上野の骨董市 -ーー その時見たくなった展覧会(何か気になる展覧会があったらそれっを見るっていうアバウトな企画)ーーーEXPO(ダンナと私のお気に入りの店)---大名時計博物館ーーー可憐堂ねんねこ屋ーーー根津神社ーーーきくみ煎餅ーーー谷中商店街ーーー夕焼けだんだんーーー日暮里駅。

出発はいつも上野から。
というのも5月の今頃は不忍の池の周りで骨董市をやってるからなんですよ。

でもこの日は骨董市初日だったからか、雨が降りそうだったからかいつもよりお店がすくない。
品物もオークションで出品されているような小物やトンボ玉なんかが多かったな。
私はガラス関係が見たかったんだけど、あまりいいものはなかった。
ちょっとがっかり。

上野公園を通って行く途中、展覧会の広告を見てちょっと興味をひかれたものが!

それは日本の子どもの文学ー国際子ども図書館所蔵資料で見る歩みーという広告。
そこには「赤い」鳥や「少年倶楽部」の表紙が描かれていた。昔イラストレーターになりたいと思っていたから、こういう冊子のイラストにはとても興味がある。それに国際子ども図書館に入ったことがない。これはおもしろそう!



ここが国際子ども図書館です。国立国会図書館に属しているのだそうでもともとは帝国図書館だった建物を再生利用したんですって。

道理で立派な建物だわ。中に入るとそれはそれは素晴らしい階段、窓、扉、シャンデリア、壁は真っ白で窓枠や、階段の手すりはこげ茶色、
明治のころの雰囲気を漂わせてましたね。

中は写真撮れないところが多いので載せられません。興味のある方はどうぞいってみてください。

さて、この展覧会の内容、おもしろかったです。

日本の本格的な子ども文学ができたのは明治24年、博文館から刊行された巌谷小波の「こがね丸」から。明治期は子供は富国強兵の人材のように考えられていたのが大正デモクラシーに影響を受け、子供は純粋無垢という見方に変わっていき「赤い鳥」が創刊されました。そこからこの展覧会のはじまり。

展示室は3階。こじんまりと見やすく子どもの本が展示されていました。
赤い鳥、金の船、童話などの表紙のイラストは幼いころ母が描いてくれた絵のようで懐かしさがありました。これらの童心文学には芥川龍之介、有島武朗・宇野浩二、小川未明、坪田譲二、北原白秋、西条八十、野口雨情が活躍していたんですって。

そして昭和(戦前)「日本児童文学」「小学生全集」「少年倶楽部」と「少女倶楽部」は大正から創刊されこのころに一気に部数を伸ばしています。子どもの本の大衆化の時代。
この頃活躍したのは、吉川英治、高垣眸、佐藤紅緑、佐々木邦夫、大佛次郎、山中峯太郎、江戸川乱歩、島田啓三、田川水泡、吉屋信子、宮沢賢治、浜田広介、千葉省三、吉川英治が児童文学にも貢献していたのはしらなかったな。全員の作家の名前はわからないけど、野良黒の田川水泡とか江戸川乱歩、浜田広介は懐かしい。坪井栄の「二十四の瞳」もこのころ。

やがて戦争がはじまり言論統制が敷かれますが、その中でも一時的に芸術的な児童文学が復興した時期があったそうです。
そんなころに書かれたのが新美南吉の「おじいさんのランプ」椋鳩十の「動物ども」

そして子どもを戦争へ追い込んだ時期を超えて、現代児童文学の時代へと展示物がかわっていきます。

そこにあるのはダンナも私も見たこと、読んだことのある本ばかり、その中で「あれっ」と思ったのは佐藤暁の「誰も知らない小さな国」。たしかコロボックルの話で小学生のころ夢中になって読んだことがあった長編ファンタジー。でも作者は「さとうさとる」だったような。注意書きを見ると、「のち、さとると表記」としてあって、やっぱりとうれしくなりました。

このお話は戦争体験が下敷きになっていたとは知りませんでした。経験した戦争、戦争を引き起こす社会を描いていたのだそうです。

それから、松谷みよ子、モモちゃんシリーズは読みましたねぇ。小学校高学年で読んだ今西祐行の「肥後の石工」、そのほか子どもに読み聞かせた本とか、「いやいやえん」「ぐりとぐら」の作者中川李枝子、絵の大村百合子さんは姉妹ということはここで初めて知りました。

子どもたちが大好きだった舟崎克彦の「ぽっぺん先生と帰らずの沼」そうそう、那須正幹の「それいけズッコケ三人組」とか懐かしい本がいくつも展示されていましたよ。


ほかにも絵本ギャラリーがあって、絵本の発祥から、20世紀までの発展の流れや内外の貴重な絵本の画像がデジタル画像で見られるようになっている部屋もあります。

一階は子供たちが自由に本が読めるスペース。特に帝国図書館時代に貴賓室だった部屋は世界各国の絵本が見られる部屋「世界を知る部屋」になっていておすすめです。

ダンナも私もこの空間がすっかり気に入ってしまい近所だったら毎日でも通うのになんて話したりしたほどです。

カフェテリアもあり、子供連れの方にはいいかも。でも食事の量は大人には少ない量かも。



三軒茶屋deデート

2011-11-07 10:46:38 | お出かけ・旅行記
土曜日は三軒茶屋ナザレン教会の地下で賛美歌講座でした。クリスマスの賛美歌について勉強しましたよ。この話はまた今度ね。

さてさて、この日は賛美歌講座の後は場所をチャペルにうつっての弦楽四重奏のコンサート。ダンナは弦楽四重奏に興味があるというので日本橋に続いてこの日もデートとなりました。帰りに美味しいものでも食べようということで。

弦楽四重奏コンサートはユーオーディア主催で東日本震災のためのチャリティーコンサートだったのです。

コンサートで生の弦楽四重奏演奏を聴くのは初めてでした。

曲目

愛の挨拶/エルガー
歌の翼に/メンデルスゾーン
いとも尊き/賛美歌
弦楽四重奏のための4つの小品Op.81より「アンダンテ」「カプリッチョ」/メンデルスゾーン

ー休憩ー

主よ人の望みよ喜びよ/バッハ
ふるさと/岡野貞一
弦楽四重奏Op.76-3「皇帝」/ハイドン

弦の響きは人間の声見たいでいいなと思います。
前から2番目の席でしたのでチェロの低音の響きが足まで伝わってきましたよ。
なんだかとても安らかな気分になりました。(弦を奏でるときに癒されたセロ弾きのゴーシュに出てきたネズミの気分になりました。弦楽四重奏に癒されている私。。。

4つ弦楽器が会話してるように掛け合うとか4つの弦楽器が一斉に同じリズムを刻むときなど聴いているとすごく気分が高揚するものですね。私のように息を吹き込んで奏でる楽器とは違ったきれいな音色ですばらしかったです。


コンサートの後、どこで夕飯を食べようかと散々迷い歩く2人。

三軒茶屋は面白いところなんですよ。駅から世田谷通り沿いにあるエコー商店街なんか面白いお店がたくさんあるし、この古い映画館みたいに昭和の雰囲気がたくさん残っています。ホルモン焼き屋さん多いな。


結局、駅の近くにある「ワン・ツー・チー、万豚記」という中華料理屋さんいいきました。
店の雰囲気はちょっとおもしろいですよ。カウンター席がずっと続いていてテーブル席のほうが少ない。バーみたい。


お店はこんな感じ。



お腹がすいていたのでビック餃子8つ、海鮮炒飯、卵とトマトときくらげの炒め物を頼みました。
このビック餃子がおいしいんです。普通の餃子の2.5倍くらいあるかなぁ。中から汁がじゅわーってでてきて、熱々のをハフハフ言いながらをほおばりました。
ダンナはビールものんでご満悦でした。

他にもキャロットタワーのすぐ近くにに「食うてかへんかーすずらん通り」の看板の掲げてある飲み屋さんの連なる小道もあります。かなりコアな感じの飲み屋街です。面白そう!今度はここにしようかな?











世田谷のボロ市に行ってきたよ!

2010-12-15 23:49:40 | お出かけ・旅行記
12月15日、一度いってみたいとおもっていたんだ~!

いってきましたよ・・・うふふ・・・世田谷のボロ市に!!!

青空市とか骨董市とか大好きなんだ。それも今日はいい天気になっちゃって!!やったね!

世田谷のボロ市は東京都指定の無形民俗文化財になっているそうだ。
その歴史はとても古い。なんと、戦国時代、430年前にさかのぼる。

当時関東地方をおさめていた小田原城主北条氏政が世田谷新宿に楽市を開いたのが始まりなんだって。

なんちって…私は歴女じゃないので世田谷ボロ市保存会でもらったパンフレットにかいてありました。


ささ、ボロ市レポートの始まり~。

まず、世田谷線三軒茶屋駅に行って驚いたのは改札から外へずらっとつながる長蛇の列!
ちょっと待て!世田谷線はフルートのレッスンからアカデミーの授業に行く時使うけどこんなに込んでるのは見たことがない。
車内もぎゅうぎゅう!(パニック発作が起こったらどうしようかとちょっと心配になった・・・。)

そうです、これらの乗客はみんなボロ市にいくのです!

世田谷駅で下車。いざボロ市通りへ。  

ひゃあ~!!!すごいにぎわいですよ。これは!本当にお祭りみたい。
通りの両側にぎっしりと店が立ち並ぶ。
遠足の子供たちとか、観光客とかもいたよ。


店の種類は、各地の農産、名産物、日用雑貨品、古着、着物、帯、アクセサリー、骨董屋、おいしい食べ物の屋台、大工道具、正月用品、植木、また、地元小学校のPTA,福祉作業所のお菓子、難病を抱えた子供の支援団体や森林保護支援団体といったところまで多岐にわたる。

今回のお目当ては…やっぱり骨董!(といってもそんなに高価なものではない。)
私が好きなのはちょっと一昔前のプレスガラス。また、昭和時代の置物。
骨董屋はたくさんありましたね~。でも高いな。
骨董品の値段は分からないね、人によって価値が違うから。そして値段もついてないのが多い!(こういうのは絶対店主は高く言うんだよ)聞いてその場で価格考えて言うんだから。

1、000円というのは払いやすい金額なのかもしれない。どこの店も「1、000円!」の声が飛び交う。

ちょうど、昭和中期のクリスマスの聖家族の置物があった。状態はところどころ剥げていて良いとは言えない。骨董屋で売らなくてもリサイクルショップなどでももしかしたら見られるかもしれないようなもの。私的には500円~1,000円の間、まあ800円が妥当。オヤジさんに聞くと1,000円という。う~ん。ボロ市めぐりは始まったばかりだし、後で戻ってきてもしもあったら買おう。そう思ってその店を後にした。でも本当にほしいと思ったら一点もの、出会い物だから買ったほうがいいんだよね。

しばらく行くと駐車場にもマットをひいて商売している人たちが、品物はリサイクル雑貨品。そこにちょっとすてきなキャンドルホルダーが!
1,000円で買っちゃいました。

ほらこれです。良いでしょ。

そして上町方面へ。
そして私にはダンナに託されたあるミッションがあったのだ!
それは中里青果店の田舎風沢庵(ぬか漬けの沢庵)を買ってくること!!

私も沢庵は好き。ダンナはものすごく好き!しかもべったら漬けみたいな甘い沢庵はだめなの!
アメリカ赴任中もオーガニックの店でぬか漬けになったDAIKON RADISH、しかも100g、600円くらいのを泣き泣き買ってかみしめて食べた思い出がある。

着物や古着、のお店のきれいな和物の美しさに見とれながら、骨董品を観賞しながら、歩いて行くと、ありました!中里青果店!
ものすごい人だかり!やっとかき分けて「ぬか漬けの沢庵ください!」といってら「すみませ~ん。もう売り切れました~。」とのこと。
残念!
それもそのはず、先日の「アド街っく天国」で取り上げられてたから。私たちもそれを見て食べたくなったし・・。メディアはすごいね!

中里青果店へは今度ダンナと本当のお店にいってみよう。

その後、代官屋敷のとなりにあった烏山福祉作業所でお菓子を、屋台で中国風お焼きのシャオピンをお土産に買った。私は昼食の代わりにシャオピンを食べながら歩いた。餃子の具をおもちでくるんだみたいな食べ物。熱々でおいひぃ~。

風が冷たくなってきたのでもう帰ろうと最初の骨董屋に戻ってみると、まだあるある、あの置物。
やっぱり買おう!
「おじさん、これやっぱり買うね。」
「2,000円ね」

「おじさん、さっき1,000円っていったじゃない!」
「いってないよ。」とうそぶく骨董屋のオヤジ。

だから信用できないんだよ。こういうことってあるんだよ。以前言った骨董・リサイクル店のオヤジがそう。2,000円といっていたガラスの水差しが2週間後300円になっていたことも。

「んじゃ、いらない。」

ボロ市の締めくくりがこれじゃ後味悪っ!
ああ、そういえば飲み物も落ち着いてのんでなかったことに気づくと、珈琲の屋台が目の前にあってよい香りを漂わせていた。
うれしいことにヘーゼル・ナッツ味のラテがある!
さわやかなお兄さん2人が好みの甘さをきいてくれた。「甘さが足りなかったら行ってください。後でたすこともできますから。」
何とも細やかな接客。私が一口飲むのをみて、
「どうですか?」
もちろんGoodでございますわよ!

彼らの満足そうな顔にこちらもうれしくなった。

こうして帰途についたのでした。オヤジのことはともかく初めてのボロ市デビューはどきどき、わくわくの楽しいものでした!

深大寺界隈

2010-08-18 21:48:36 | お出かけ・旅行記
落ち込んでいたところへ旦那とデートすることになって深大寺にいってきた。

ダンナは蕎麦好きである。
よくネットで口コミでうまい蕎麦屋を探しては食べにつれていってくれる。

私もダンナほどではないがおそばは好きなので、深大寺そばが食べてみたいというのもあり、またこのところの「ゲゲゲの女房」の人気で深大寺が注目されている事も手伝って深大寺に行ったのだ。

さすが、深大寺そばいうだけあって、深大寺周辺に蕎麦屋が20軒くらい軒を並べていたよ。

私たちは「湧水」という蕎麦屋へ。
おいしかったですね~。十割蕎麦なので歯ごたえがあるし、蕎麦の香りもちゃんとする。一緒に頼んだ天麩羅の盛り合わせもおいしかった。

近くにこんな綺麗な水車がある。



そこから深大寺へGo!

まず目につくのは鬼太郎茶屋。壁に目玉のおやじとかねずみ男とか描いてあるよ。
    

お店の中は鬼太郎グッズがたくさん。その中にうちわがあって目玉おやじのキャラクターに水木しげるさんの字で「ゆっくりくらしなさい。」と書いてあり、なんだか水木茂さんの性格がでてていいなと思った。

外側にはぬりかべなど、鬼太郎の仲間の妖怪の置物があって記念写真を撮っている人がたくさんいたよ。


また深大寺の門前にはたくさんのお店があってお店に下がっている陶器の風鈴屋ガラスの風鈴が風で一斉に揺れてじつに涼しげな音を響かせていた。

    

綺麗な水の水路があり白い丸い実のようなかわいい花が咲いていたよ。どなたか、この花、なんの花だかしってる?




深大寺は散歩をするにはこじんまりしていてとてもいいところ。

本当は神代植物園も見たかったんだ~。それは今度のお楽しみにしておこう。


続レトロタウン(江戸東京博物館、江戸東京たてもの園)最後に素敵な写真付き

2010-05-06 22:16:44 | お出かけ・旅行記
両国の江戸東京博物館と小金井公園にある江戸東京たてもの園はともに東京都歴史文化財団の管理・運営施設なんだって。

以前、江戸東京博物館に行った時ものすごく面白くて4時間も館内にいたのだけどまったく飽きなかったよ。時代小説や落語に出てくるような風景がジオラマになって再現されている。また、江戸時代から戦後の日本の事までわかるようにできているので、たんに歴史好きな人に限らず、歴史を学び始めたお子さんにもわかりやすい。体験コーナーもあるし、外国人の人も結構見に来ていたよ。「東海道四谷怪談」のからくり模型の実演も興味深かった。


こんな建物がたくさん展示されてあるのさ。

三越の前身、三井越後屋。普段はのれんがかかって店の中は見えないのだけど、ラッキーなことにこの時はあいていたのだ。

歌舞伎・中村座。

写真はとってもOKのところとダメなところもある。ああ、ちゃんとカメラを持ってくるんだったと後悔した。いろいろとったけど暗さの関係であまりいい写真がとれなかった。
ここで楽しかったので今度は姉妹施設の江戸東京たてもの園にいこうということに。

いざ、小金井公園にGO
ここでもカメラを忘れた私。おバカさん。でも携帯って便利だよね。


ここは実際の古い家を寄贈され、移設されているので実際に入ってみることができる。

古い家の香りが好き。なんでだろう。懐かしいと感じるのはやっぱり日本人だから?今回は次男もおともに。「お手を触れないでください」の表示に次男は私をみる。「お母さん、触っちゃだめだよ。」監視されている私。ときどきさわっちゃったりするので・・・・えへへ。。


ここは、天明家だったかな。古い家がたくさんあるのでどれがどれだかわからなくなってしまった。
こういう窓辺というか光が入ってくるところに魅かれる。障子のデザインとかは昔のほうが凝ってるね。
大川邸の中の書斎。何となくこの雰囲気が好き。

高橋是清邸とかもあったんだけど2階の窓を見たら昔のガラスだったからか厚みが一定じゃないのでレンズのように歪んで見えるものもあった。風が当たって窓ガラスの一枚一枚がガタガタなっていたのが風情があってよかったなぁ。

ダンナは女中部屋を見つけてあまりの狭さと環境の悪さにかわいそうがっていた。ホント、ほとんどが3畳。中には2畳(西川邸、けちだな。)なんてところもあって私もびっくりしてしまった。2畳に実際にねてみたけどぎりぎりだよね。。。息がつまりそう・・。

こちらは下町中通りのお店の中。黒電話が懐かしいでしょ。
武居三省堂の中。文具屋さんだよ。表からみるとこんな感じ

小寺醤油店の中。古いレジスターに目がとまった。他にもこんな下町の路地みたいところもあった。これは丸二商店・荒物屋さんです。緑に見えるのは銅板辺を組み合わせているため。これと似たタイプの家が東上野にもまだあったよ。

また、昭和4年に千住元町にあった「子宝湯」というお風呂屋さんが移設されていた。立派な大型の唐破風造り。私の小さなころにもやっぱりこんなお風呂屋さんがあった。小学校2年くらいまでお風呂のないアパート暮らしだったから懐かしかったよ。

最後に素敵な一枚を。



常盤台写真場で撮ったレトロ写真。ダンナは初め恥ずかしがって乗り気じゃなかったんですがね。今ではすっかりこの写真をお気に入りです。私は・・・・ダイエットしなくちゃと心新たに決めたのでした・・・・。

ここまで読んでくれた方、ありがとうでした!




レトロタウン(上野、浅草、川越)ピンぼけ写真付き

2010-05-05 22:54:10 | お出かけ・旅行記
この頃ダンナと一緒にレトロタウンめぐりをしている。

上野の不忍池のほとりの骨董市にいったことある?
今年も5月1日から15日まで開催される。プレスガラス、ウランガラス、また、何か可愛い小物がないかみていたのだけど・・・・なかった・・。それにちょっとしたものが高い!え!こんなものが!というものが1万円以上していたり・・・。やつら絶対ぼったくってるな。

その中でちょっといいモノを見つけたよ。それはこれから記事に写真を使うのでお楽しみに。

普段なら奏楽堂、芸大を通って、桜木町、谷中をめぐるのだけど今回は浅草へ。

お次は浅草。ダンナのホームタウンは北千住、この辺はダンナのテリトリーらしい。浅草は雷門からの仲見世通りが有名だけど、その横を走っている道はどれも趣があって私はこちらが好き。その横道にあった和風小物の店でかわいい猫さんを見つけたよ。これです。ほっかむりした猫さんと折り紙の兜をかぶった猫さんがかわいいでしょ。

しかし、すごいひとだったな。「大黒屋」の天丼を食べたかったけどものすごい行列だった。

子供達には「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の両さんと大原部長と中川と玲子のキャラクターの缶に入ったもんじゃ焼煎餅をかった。

浅草ロックのあたりは競馬のおじちゃんたちばかりだった。あまりきれいとは言えないけど、ダンナにいわせるとまだきれいになったほうなんだって。

浅草公会堂の前には芸能人の手形がたくさんある。ビートたけしの手形に手を合わせたら…ぴったりだった。その他、大川橋蔵とか、どうも私は男の人の手と同じくらい大きな手をしてるみたい。女優さんの手形は小さすぎて…。あうのは男の手形ばかり・・・。

お次は川越。

川越のシンボルといえば「時の鐘」。

帰国したばかりの頃、川越の蔵造りの街並みに子どもたちはびっくりしてたっけ。写真は大正浪漫通り。季節がら鯉のぼりがたくさん飾ってあった。風にたなびく鯉のぼりを見ているのはきもちがいいね。この近くに鰻屋「小川菊」がある。お店の人の感じもとてもいいし、おいしかったな。ああ、そういえば、この近くに願いがかなう「不思議」な看板犬のいるお店があって人が集まってた。私は神様は信じるけどそういうのは信じないから何となくその犬にストレスがかかるんじゃないかと心配になってしまったよ。

そうそう、蔵造り資料館は面白い。お勧め。
写真は2階の窓辺。手すりの部分が何とも素敵。
川越はすっかり観光地化されたけど、やっぱり面白い街だ。



写真は携帯で撮ったのであんまりできはよろしくないが、
まだまだレトロタウンレポートは続くのでしばし、お付き合いください。