徒然なるままに 平和と音楽を求めて

平和憲法のもと日本は戦争しない国として、いろんな国の国民から賞賛されてきた。この日本が戦争する国に変質しようとしている。

「あえて、小さなオペラ『魔笛』2018」を見て

2018-08-27 | 音楽 クラシック

第九の練習指導の先生が出演するというので、両国に出かけた
シアターカイという小さな劇場の前方桟敷席には子どもたちが親と一緒に。
確かに、子どもが楽しめるオペラだ。歌は言語だが、セリフは日本語で、誰にでもわかるようなセリフにして。「ピアノ売って頂戴」とまで。
途中で、子どもたちが舞台に、この子たちも出演メンバー。
歌は、素晴らしい声量で聞きほれた。楽しさとかわいらしさと、素敵なオペラでした。

あえて、小さなオペラ『魔笛』2018

2018年8月26日(日)
作曲:モーツァルト
編曲:天沼裕子(ドイツ・ヴュルツブルグ音楽大学オペラ科主任教授)
演出:西村洋一
音楽監督:大井哲也
台本:入市翔
照明:森下泰

キャスト
 大井哲也(ザラストロ・パパゲーノ)
 布施雅也(タミーノ)
 山口和子(パミーナ)
 渡邉恵津子(夜の女王・パパゲーナ)
演奏:アンサンブルΧ
 松本隆彦(ピアノ)
 赤木香菜子(フルート・26日)
 喜多無為(ファゴット)


「沖縄スパイ戦史」

2018-08-20 | 映画

映画「沖縄スパイ戦史」

 「ポレポレ東中野」で上映されている「沖縄スパイ戦史」。第二次世界大戦末期に米軍が上陸し、20万人以上が亡くなった沖縄戦とは別に、陸軍中野学校から派遣された将校たちによる少年を組織したゲリラ戦、スパイ戦の実態を明らかにしている。 

 沖縄南端の波照間島に一人の将校が教員として赴任した。最初はやさしい教師として、最後は銃剣を振りかざして、マラリアの島として有名な西表島に住民を強制移住。「住民が敵の捕虜になったら、手先になる」という理由。だが、実態は島の各家でたくさん飼育していた牛や馬を食料として沖縄各地の軍隊に持って行くためだった。軍は島に燻製工場を作って、毎日加工、船で運び出していた。

 マラリア地獄、そして住民をスパイとしてリストを作って、罪のない村人を殺害していった。

 軍隊は住民を守らない。このことは戦前の軍機保護法にあるだけでない。「自衛隊法」に、自衛隊が必要な物資の使用、住民を土木作業などに使用できることを規定している。

「野外令」というとんでもない陸上自衛隊の教範があることを初めて知った。離島における自衛隊の行動規範というが、この映画を彷彿させるものだ。

 「戦前の軍の行動にメスを入れない限り、沖縄の地獄は再来する」と映画は警告する。

   「沖縄スパイ戦史」 監督 三上智恵・大矢英代 

http://www.spy-senshi.com/


「沖縄密約をあばく」を読む

2018-08-16 | 読書

「沖縄密約をあばく 記録 沖縄密約情報公開訴訟」

 1971年に日本とアメリカの政府間で沖縄返還協定が調印され、1972年5月15日に沖縄が本土に復帰した。

 変換をめぐる日米間の交渉で、核兵器をいつでも持ち込めるという密約が存在していたことが後に明らかになった。密約を結んだ当の佐藤栄作首相が「非核三原則」を確立した功績でノーベル平和賞を受賞しいたが、のちの選考委から「最大の失敗だった」と述懐されたという。

 別の密約がある。米軍基地の復元補償費400万ドルを「アメリカが支払うように見せかけて、実は日本が負担する」という密約があった。毎日新聞の西山記者が入手し、社会党の横路議員が国会に提出した電文に関し、西山記者が国家公務員法違反で逮捕された事件で有名になった。

 同じ時期、アメリカではニューヨーク・タイムズ紙がベトナム戦争に関する政府の機密文書を内部協力者の協力ですっぱ抜いたことで、政府が裁判所に掲載中止を求めたが、アメリカの最高裁は、「政府の秘密は、政治の誤りを永続化させる」とメディア側に勝利の判決を出した。

その後、次々と密約文書が明らかになった。400万ドルの密約文書交換の当事者でイニシャルサインをした吉野文六氏は西山事件での法廷に立ったときは「存在しない」と証言したが、「死ぬ前に本当のことを言おう」と北海道新聞に存在を明らかにした。

 密約文書を「存在しない」とする政府に対し、2009年に「沖縄密約の情報公開請求訴訟」を25人の原告団と30人の弁護団によって提起された。

 東京地裁の杉原則彦裁判長がすごかった。「交渉相手のアメリカ側に公文書があるのだから、当然日本側にも、それに対応した文書があるはずとの原告の主張は十分に理解できる。これらの文書がないというのであれば、なぜないのかについて被告は合理的に説明してほしい。また、原告らの主張する密約がないというのであれば、アメリカ側の文書はどういうものと理解すればよいのか、十分に説明してほしい」と国に求めた。一審判決は「密約文書を開示するよう」命じた。

ところが最高裁は....。


三ツ橋敬子と柴田智子と東京ニューシティでバーンスタイン生誕100周年

2018-08-06 | 音楽 クラシック

バーンスタイン生誕100年記念と銘打った演奏会、ソプラノの柴田智子さんの企画・音楽構成、三ツ橋敬子さんの指揮と語り。生誕120年となるガーシュインの曲を最初に、バーンスタインの曲、ミュージカルを解説しながら、指揮をする三ツ橋敬子さん。

柴田智子さんとテノールの大田翔さん、バリトンの大山大輔さんとヴォーカルのみなさん、素敵な演奏会でした。

日時 8月5日 午後7時開演 会場 東京芸術劇場
●ガーシュウィン
/「ポーギーとベス」より
“キャットフィッシュ・ロウ” “サマータイム” “ベス、おまえは俺のものだ”
●バーンスタイン
/「オン・ザ・タウン」より “3つのダンス・エピソード”
/「ミサ」より “シンプル・ソング”
/「ソング・フェスト」より“ブルゴスの女”
/「キャンディード」より “序曲” “庭を作ろう”
/「ワンダフル・タウン」より“オハイオ”
/「ピーターパン」より “ドリーム・ウィズ・ミー”
/「シンフォニック・ダンス」(ウエストサイド・ストーリーより)
1.プロローグ 2.サムウェア 3.スケルツォ 4.マンボ 5.チャチャ 6.出会いの場面 7.ランブル 8.フィナーレ
/「ウェストサイド・ストーリー」より “マリア” “アメリカ”

出演

指揮:三ツ橋敬子
ソプラノ:柴田智子
テノール:大田翔
バリトン:大山大輔
ソプラノ:浅川荘子
ヴォーカル:飯塚あゆみ
      白鳥光夏
      中村桜子
      豊川いず美
      中野太一

 


東京ニューシティ第119回定期演奏会

2018-08-05 | 音楽 クラシック

東京ニューシティ第119回定期演奏会
 生誕100年記念「バーンスタイン・アメリカン・シアターミュージック」

2018年8月5日(日)14時
東京藝術劇場大ホール

第一部
ガーシュイン
 歌劇「ボーギーとベス」より
  キャットフィッシュ・ロウ
  サマータイム
  ベス、おまえは俺のものだ
バーンスタイン
 「オン・ザ・タウン」より
  交響組曲「三つのダンス・エピソード」
 「ミサ」より
  簡素な歌
 「ソング・フェスト」より
  君の言葉に答えよう
  ブルゴスの女
第二部
バーンスタイン
 「キャンディード」より
  序曲
 「ワンダフル・タウン」より
  オハイオ
 「ピーターパン」より
  ドリーム・ウィズ・ミー
 「ウエストサイド・ストーリー」より
  交響組曲「シンフォニック・ダンス」
  バルコニーシーン
  サムホウエア
  アメリカ
 音楽劇「キャンディード」より
  私たちの庭を作ろう 
  

指揮:  三ツ橋敬子、
sp:柴田智子
Tr:大田 翔
Br:大山大輔

2階B列21番


「ダムが国を滅ぼす」に同感

2018-08-05 | 読書

愛媛県の大洲市(おおずし)の肱川(ひじかわ)、鹿野川ダムと、さらに上流の支流には野村ダムからの大量放流で、3000世帯以上の家が冠水した災害。

放流が原因というだけでなく、そもそも、これらのダムは必要なかったのではないかという声が出始めている。

「ダムが国を滅ぼす」(扶桑社・著者・京都大学名誉教授・淀川水系流域委員会元委員長の今本博健氏と「週刊SPA!」ダム取材班)を、読んでいたところだった。

ダムは自然の体系を壊してしまうと指摘、二風谷ダム、八ッ場ダムを始め全国のダムを検証しています。


自然豊かな野川

小金井市東町の南側を流れる野川。 国分寺崖線のはけの道に沿って。