徒然なるままに 平和と音楽を求めて

平和憲法のもと日本は戦争しない国として、いろんな国の国民から賞賛されてきた。この日本が戦争する国に変質しようとしている。

渋谷駅に「明日の神話」を

2009-03-25 | 政治
渋谷駅の大壁画:岡本太郎氏の「明日の神話」、さすが大きい。メキシコで奇跡的に発見されたこの壁画。
原爆の炸裂する瞬間を描いた、岡本太郎氏の最大、最高の傑作と言われている。
原爆が炸裂した瞬間に、人間の怒りが爆発するという。
原爆に対してたたかう国民、世界の人々のエネルギーをも表現しているようだ。
岡本太郎記念館長の岡本敏子氏が、この絵について語っている。

 

映画「ラ・ボエーム」を見る

2009-03-17 | 音楽 クラシック
 新宿高島屋12階のテアトルタイムズスクエアで、映画「ラ・ボエーム」を見る。最近、オペラの映画がたくさん上映されている。舞台上とは違った劇的な要素が一層広がっている。
 プッチーニの作、今から100年以上前の作品。パリの安アパートで共同生活をしている、詩人、画家、音楽家,の卵が暮しているというおよそオペラとは縁遠いストーリーが、今なお世界で歌われているのは、何といっても、歌と音楽、それと人間愛の物語か。

ミミの歌う「私はミミと呼ばれているの。なぜ、そう呼ばれるかわからないが。本当の名は、ルチーア」と楽しく歌う。
雪の中の二重唱、四重唱。最後のミミのうた。
 オペラの映画化もドラマチックで感激。
監督:ロバート・ドーンヘルム、ベルトラン・ド・ビリー(指揮)、バイエルン放送合唱団、
バイエルン放送交響楽団、アンナ・ネトレプコ:ミミ(ソプラノ)、ローランド・ビリャソン:ロドルフォ(テノール)、二コル・キャベル:ムゼッタ(ソプラノ)、ジョージ・フォン・ベルゲン:マルチェッロ 画家(バリトン)、イオアン・ホーランダー:アルチンドーロ 枢密顧問官(バス)


上尾信也氏の「音楽のヨーロッパ史」を読んで

2009-03-10 | 読書
上尾信也氏の「音楽のヨーロッパ史」(講談社現代新書)を読んだ。
古代エジプト、古代オリエント、ユダヤの地で、奏でられた神への祈りの歌、古代ギリシャ、ローマで現代にもつながる楽器の数々。
中世キリスト教を論じる際に必ず引用される「天使の奏楽」の絵画に、トランペット、リュート、ハープなどなじみ深い楽器を持った天使が描かれている絵からキリスト教世界の音楽を書き始めている。キリスト教音楽へのイスラム世界の音楽の影響。
この本の圧巻は宗教改革と音楽か。宗教改革はキリスト教音楽だけでなく、音楽を庶民化させたという意味でも大きいようだ。ちょうど印刷技術の発明が、ビラと音楽を普及させた。「宗教改革時代の印刷物は、16-32ページほどの安いパンフレットや、図版中心の一枚刷りのビラの形をとっていた。16世紀初めの30年間にドイツ語圏で出版されたパンフレットは約1万の版を数え、それぞれ1000部近く印刷されていたため、ほぼ1000万部も流布していた計算になる」と記している。すごい量である。
 これが、説教師によって語られ、教会で歌われ、祭りで歌われ、民衆に訴えられた。ルター自身もたくさんの賛美歌を作って布教している。
逆にカトリック側からの宣伝も面白い。ルターを悪魔に見立てた「かの絵画は興味深い。
 市民革命、国家と音楽を、<ラ・マルセイエーズ。から書き始めている。
  たて、祖国の子ら、今こそ、光栄の日は来たぞ!
  われらに向かって暴虐の血なまぐさい旗がひるがえる!
  きこえるか、野に山に、あの暴兵どもの吠えるのが?
イギリス国家<ゴッド・セイヴ・ザ・キング>は、「支配者の安寧を臣民がこぞって祈願するありふれた歌詞」、1745年にロンドンの劇場で演奏され、熱狂的に迎えられたという。国王ジョージ2世への反乱への脅威に愛国心が燃えたという。
 「だが、」という。<ゴッド・セイヴ・ザ・キング>は、「映画の最後にももはや演奏されず、学校での使用も自由に任されている。教育学者がイギリスの伝統ととくに国歌の起源を守ろうと学校で国歌を奨励する一方で、政府は管y壮や規定を作らないと幾度も見解を示している。」と。これはなんと日本と逆の道を歩いている。
 一方、戦争に不可欠で、軍隊に進撃ラッパを鳴らした音楽は、世界大戦とともに一変したと。19世紀のヨーロッパの戦争で、あのヨハン・シュトラウス親子の行進曲、<ラデツキー行進曲>は、父ヨハンが、皇帝軍に勝利をもたらしたラデツキー将軍を讃える。息子ヨハンも、皇帝フランツ・ヨーゼフ行進曲>、同時に息子ヨハンは、革命に共感し、<自由とバリケードの歌><革命行進曲>を作曲する。
 第一次世界大戦では、戦争音楽手を染めなかった人たちとして、R.シュトラウス、バルトーク、アルバン・ベルク、ブゾーニ、ラフマニノフ、エリック・サティ、シベリウス、ストラヴィンスキーをあげる。
そして、大戦後、「悲劇と哀悼が戦争音楽の重要な主題」となったと。ベンジャミン・ブリテンの<戦争レクイエム>を挙げている。
著者は最後に、「音楽によって無自覚に感情や感覚を支配されるのではなく、音楽を奏し聴く個人個人が音楽を自律的に支配することこそ、音楽の力を自らの内にしたことになる。」と結んでいる。
 このように、音楽を作曲家の歴史ではなく、社会の歴史のなかで見ることで、より音楽への理解が深まりそうである。



小金井市のごみ 国分寺市からも4月以降の支援拒否に

2009-03-08 | 小金井市
 3月7日の朝日新聞に「小金井市のごみ 国分寺市『支援せず』来月以降 覚書は白紙に」と報じられた。
 すでに、西多摩衛生組合(羽村、青梅、福生、瑞穂)、柳泉園組合(東久留米、清瀬、西東京)から受け入れの延長を断られているが、あらたに国分寺市から、小金井市は、2月末までに新処理場建設予定地を決定するとの両市の覚書を履行しなったことを理由に、4月以降の受け入れ拒否が報告された。
 小金井市長は、説明会で、4月以降については、「市民に迷惑かけない」「努力する」というだけで、具体策はいっさい表明されなかった。
 市長がはっきりしているのは、二枚橋を処理場とするということだけ。この場所は不適地であるだけでなく、この土地を所有している府中市、調布市の承認を得られないという、とんでもない場所。
 結局、市長は建設地を決定できず、東京都に丸投げしようとしているが、迷惑するのは市民。
 おりから、市議会議員選挙。この結果が今後の処理場建設にどう影響するか。

新宿文化センター開館30周年記念演奏会の「カルミナ・ブラーナ」に

2009-03-07 | 音楽 クラシック
いいですね、このカルミナ・ブラーナ、何度か聞いたが、バリトンの酔っ払い坊主の歌、テノールのとぼけた歌、ソプラノの素敵な声と大合唱団の合唱。1000年前のドイツ、キリスト教の世の中で、こういう詩がつくられていたとは。
しかも20世紀に、これに曲をつけるとは。
演奏は、シューベルト作曲「交響曲第8番ロ短調<未完成>」とカール・オルフ作曲「カルミナ・ブラーナ」
指揮:飯森範親 東京交響楽団
独唱 ソプラノ:國光ともこ、テノール:萩原 潤、バリトン:蔵田雅之,
総勢270名の合唱団。



『ボクたちクラシックつながり ピアニストが読む音楽マンガ』

2009-03-01 | 読書
なんだこの本は?
そんな感じで読み始めた、青柳いづみこさんの『ボクたちクラシックつながり ピアニストが読む音楽マンガ』。「のだめカンタービレ」を題材にしながら、縦横無尽にピアノ曲とピアニストについての話。
「のだめは初見がにがて」から始まって、ピアニストはたいへんな職業ということまで。
のだめは、自由奔放に奏でるホロビッツそっくりとも。留学体験は? 国際コンクールは?など。
 やっぱり、音楽家はたいへんですね、とくに日本では。文化後進国から脱却するのはいつになるか。

自然豊かな野川

小金井市東町の南側を流れる野川。 国分寺崖線のはけの道に沿って。