4月に発行されたこの本、みなと図書館で見つけた。
「日本の合唱事始め――明治・大正期」から始まり、「現代の合唱」、指揮者・作曲家が語る合唱へのおもい」をかたるところまで。
現代まで、日本の合唱全体を網羅しての著実、始めたであった本。放送
局もアマチュアも、戦争中の官製の合唱コンクールも、戦後のうたごえ運動も。
「第2章 合唱の昭和史」では、「社会運動としてのうた・合唱」の冒頭に、「清水脩は、『合唱連盟とうたごえ運動は、戦後20年間のアマチュアの合唱運動の、二つのおおきな流れということができる』と述べている。戦後の音楽の変遷を考える際に、うたごえ運動が果たした役割と位置付けは重要である。それは何よりも大衆レベルで音楽が浸透したこと、その扱うテーマが社会状況を密接に反映したものであり、まさに音楽の社会化という問題を内包している。」と記している。
発行:青弓社
編者:戸ノ下達也/横山拓哉