このところ、新聞紙上で、小金井市のごみ処理施設の建設場所を2月中に決定するとの理由で、近隣の焼却場に小金井のゴミを搬入してきたが、2月決定を延期すると小金井市が発表したため、ごみを受け入れている近隣の市や衛生組合から、4月以降の受け入れを拒否すると報道されている。
2月28日、小金井市の説明会が開かれたので、聞きにいった。
市長の説明は、① 市民検討委員会が二枚橋を建設用地と選定して答申したので、これを尊重する。② 調布市と府中市に二枚橋という小金井市の考えを示しているが、了承を得られていない、東京都から3市の調整をすすめるため、協議の場を設けるとの提案があった。③ 東京都が主導していくという新たな展開になったので、2月の建設場所決定の時期を延期することにした、というものでした。
市民に質問が相次ぎ、担当部長が答弁のなかで、「都が主導的に」というのは、「会議の主導」であると、説明、都が解決に向けて、主導していくという市長の説明とは、全く異なる、無責任な答弁。「市報こがねい」3月1日号でも、2月決定延期は、都が調整に乗り出したことを理由としているものと矛盾。
二枚橋は、その土地が「窪地」という立地条件が、焼却場に適していないこと、調布飛行場の飛行ルートに重なっているため、煙突の高さが制限されていること、そのため、排出される物質が拡散されず、すぐ近くの住宅地に降り注いできたこと、このため、新しい焼却場の安全性が確保されているのか、されているなら、そのデータを開示してほしいという申し出に、「データはない」という答弁。これまで、「安全」と説明してきた根拠は何もなかったことが立証されたかたち。
ゴミの建設場所の選定は、市民との対話が重要。形だけ、開いたというのでは、市民にも隣の調布市と府中市の理解も得られないでしょう。
市長は、検討委員会に対して、明らかにしないまま、答申を求めた責任を明確にし、すべて委員会に明らかにしたうえで、再度答申を求めるべきでしょう。