ロナルド・カヴァイエ先生の「日本人の音楽教育」の本からです。
家庭の音楽環境について。
先生:「音楽的環境というものは非常に大切です。非音楽的な家庭の人が子供にピアノを買い与えピアノのレッスンを受けさせようと仕向けること自体が間違っているというのではありません。音楽の勉強を受けさせる機会を与えるということは結構なことだと思います。」
先生:「このような場合注意しなければならないことは、もしその時のピアノの先生がその子供にとって100%良い教師であり、しかも充分な音楽的刺激を子供に与えるのであれば良いのですが、そうでなければその子供はピアノを弾くことがどんなにたいへんで難しくて、しかも退屈かということをすぐに発見するでしょう。おそらく日々の練習が苦痛となり、意味の分からない労働と化すことでしょう」
先生:「つまり、家庭の音楽的環境が貧しくて、いっさいのことが音楽教室の教師に任せっぱなしの場合は、よほど注意しないと常にこのような危険性をはらむわけです。」
インタビュアー:『なるほど。つまり子供が家庭で音楽的刺激を一切受けずすべてが教師に任されている場合は、たまたまその教師が子供に音楽的刺激を与える素晴らしい教師でない限り、普通は音楽することを諦めるわけですね。子供にとってそれは大変な苦痛を伴うからですね。』
先生:「非音楽的な家庭でも少しばかり心掛けて変えてみてはどうでしょう。親も子供と一緒にピアノのレッスンを受けるのも一つの手です。リコーダーを親子で演奏するとか、それほど難しくないクラシックのレコードを聴いてみる、といった程度のことは親の方もできるのではないでしょうか。親の方でそういう音楽的環境作りの努力をいっさいしないでおいて、家庭全体がテレビやラジオ、時にはパチンコ店から流れる非音楽的な音にどっぷりとつかっておきながら、子供にだけピアノのレッスンに通わせたところでうまくいくはずがありません。」
○○ちゃん、お母さんは(お父さんは)わからないから宿題やってね。ちゃんとやってね。
と言うご家庭は必ず短期間でピアノを辞めます。
家庭で一人ぼっちにしないでほしいと思います。
練習を何気なく聞いていてあげるだけで違います。
ご飯の支度をしながらでも良いのです。テレビを消してお子さんが弾くのを口出しせずに聴いてあげるだけでしたらすぐにできます。
次回は初心者のテキストについてご紹介します。
家庭の音楽環境について。
先生:「音楽的環境というものは非常に大切です。非音楽的な家庭の人が子供にピアノを買い与えピアノのレッスンを受けさせようと仕向けること自体が間違っているというのではありません。音楽の勉強を受けさせる機会を与えるということは結構なことだと思います。」
先生:「このような場合注意しなければならないことは、もしその時のピアノの先生がその子供にとって100%良い教師であり、しかも充分な音楽的刺激を子供に与えるのであれば良いのですが、そうでなければその子供はピアノを弾くことがどんなにたいへんで難しくて、しかも退屈かということをすぐに発見するでしょう。おそらく日々の練習が苦痛となり、意味の分からない労働と化すことでしょう」
先生:「つまり、家庭の音楽的環境が貧しくて、いっさいのことが音楽教室の教師に任せっぱなしの場合は、よほど注意しないと常にこのような危険性をはらむわけです。」
インタビュアー:『なるほど。つまり子供が家庭で音楽的刺激を一切受けずすべてが教師に任されている場合は、たまたまその教師が子供に音楽的刺激を与える素晴らしい教師でない限り、普通は音楽することを諦めるわけですね。子供にとってそれは大変な苦痛を伴うからですね。』
先生:「非音楽的な家庭でも少しばかり心掛けて変えてみてはどうでしょう。親も子供と一緒にピアノのレッスンを受けるのも一つの手です。リコーダーを親子で演奏するとか、それほど難しくないクラシックのレコードを聴いてみる、といった程度のことは親の方もできるのではないでしょうか。親の方でそういう音楽的環境作りの努力をいっさいしないでおいて、家庭全体がテレビやラジオ、時にはパチンコ店から流れる非音楽的な音にどっぷりとつかっておきながら、子供にだけピアノのレッスンに通わせたところでうまくいくはずがありません。」
○○ちゃん、お母さんは(お父さんは)わからないから宿題やってね。ちゃんとやってね。
と言うご家庭は必ず短期間でピアノを辞めます。
家庭で一人ぼっちにしないでほしいと思います。
練習を何気なく聞いていてあげるだけで違います。
ご飯の支度をしながらでも良いのです。テレビを消してお子さんが弾くのを口出しせずに聴いてあげるだけでしたらすぐにできます。
次回は初心者のテキストについてご紹介します。