おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

えーっ、そんなぁ· ·

2019年08月23日 | コンサート情報
10月が来ることを心待ちにしておりました。

なぜならカントロフが聴けるから。

にゃのに、いえ、なのに来日できないそうでシシキンが演奏するそうです。
今の今まで知りませんでした

超楽しみにしていたのに

でも、思いがけずこんなに早くシシキンを聴けると思っていなかったので、まぁ今回は良しとしましょう。

カントロフにインタビューした音楽ライターの方の記事を見つけました。
チャイコフスキーコンクールを聴きに行かれて、色々な方にインタビューされて興味深い記事を書かれています。

その中のカントロフの記事に、「あの特別な音を出す秘密は?」の質問に彼はこう答えています。

「うーん、抑え込まず、遮らず、いつも歌声を思い浮かべること、イリュージョンを生み出そうとすることですね。あとは、できるだけ長く音を持続させること。完全にマスターすることはなかなかできませんが、今もそれを実現するための懸命な探求は続いています。」
(『ピアノの惑星』より)

懸命な探求。
素晴らしい!

『ピアノの惑星』というウェブサイトに第16回チャイコフスキーコンクールのコンテスタントへのインタビュー記事が掲載されています。
先程見つけたのですが、面白いです。是非、ご覧になって下さい。

と、勝手にオススメさせていただき、ライターさんすみません。
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ついに♪

2019年08月17日 | 不思議な音の国
ついに不思議な音の国下巻修了後のテキストがイリーナ先生のホームページから注文できます !

ソロ、エチュード、連弾の3シリーズです。
曲目も確かめられますので、是非イリーナ先生のホームページでご覧ください。

私は先程、注文しました !

ちょうど、下巻を修了する生徒たちが出始めたのでタイミングが良かったです。
ただ、どのくらいの期間で新しいテキストが終われるか分からないのと、次がいつできるのか分からないのが気にはなりますが··

しかし、不思議のあとに1冊あると私が使いたいテキストに無理なく進めるのでこれだけでも助かります。(それよりイリーナ先生のテキストの方が難しいとムムッですが··)

とにかく嬉しい !!

イリーナ先生のホームページです。
旅人の絵が表紙の「Musical Journey 」がそのテキストです。
不思議な音の国レベル1A

追記:2021年3月現在、日本への発送はしていないようです。

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海外では

2019年08月10日 | 苦手なことがある子供たち
この話題を書くことはもうないと思っていました。

私がブログを書き始めるきっかけになった発達障がいについてです。
この子供たちに出会うことが多かったのが2004~2011年。

この子供たちについて書いた頃は今と違い、ピアノのレッスンでどのようなことができるか全く情報がありませんでした。

発達障がいに関した本を図書館で借り、そこにあるものはほぼ読み尽くしました。
このような生徒さんがいる時は何故かそのような生徒さんのレッスンをしている先生に出会うものです。
どのようなレッスンをされているか、最初に読むと良い本も教えて頂きました。

しかし一人一人出来ることは異なり、決まったパターンはありません。
学校の先生が工夫されていることを随分と参考にさせて頂きました。

日本では発達障がい支援法が施行されたのが2005年。
理解や支援が広がると期待しましたが、実際は学校の先生でさえこの子供たちを理解していないと感じることが少なくありませんでした。

この分野は世間が知り初めてまだ10年位ですので、新しい情報が更新されていて、私が図書館の本を読んでいた頃とは比べものにならないくらい多くの書籍が発刊されています。

さて、何故この事を書いたかと申しますと、時々「不思議な音の国」があの頃あったらもっと生徒も分かりやすかった、もっと多くのことを経験させられたのではと思うからです。

そんなことを最近思っておりましたら、日本より発達障がいでは研究が進んでいるアメリカのピアノ教師には自閉症の生徒さんを持つ先生方が多いことを知りました。

「不思議な音の国」を使っている先生方のグループなのですが、この教本を22歳の大人の青年に1年間使っている先生、10歳の少年に使おうか検討中の先生、この教本なしのレッスンは考えられないという自閉症の生徒さんを持つ先生。

自閉症の人は抽象的なことが苦手です。
それを少しでも具体的に伝えることがこの教本はできると思います。

今、私のところにはADHDではないかと診断された小学1年生の男の子がいます。
心配するほどではありません。思ったより集中していますし、勝手に立ち上がってウロウロすることもありません。
しかしレッスンをしていて、他のテキストではこんなに集中してレッスンを受けられなかったのではないかと思っています。
だから自閉症の生徒たちがいた頃使えていたらどうだっただろうと最近頭をよぎるのです。

発達障がいの事を知ると何もない人の方が少ないことがわかります。
きっと誰でも何かしら持っています。
それが強いか弱いかだけだと思っています。

2冊目に読んだ「ひとりぼっちのエリー」でそれを感じました。
発達障がいの方が書かれた本も心情がよくわかって良いです。

このブログは大きくは発達障がい、フォルマシオン·ミュジカル、ロシアンメソッド(重力奏法)の3つについて書いています。
それらが今、繋がったと感じています。
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うさぎ&ねこ

2019年08月07日 | グネーシンソルフェージュ
音程に性質があるということを知っているのとそうではないのでは全く違います。

グネーシンの動画でそれをどのように教えているかを知ることができます。

さて、今日は使う機会がなかなか訪れなかった短3度·長3度を試すことができました。
あっさり弾けてしまうとこれはやりづらいのですが、ちょっとヒントがあると弾けそうな時はチャンスです。

不思議な音の国下巻に「あいさつ」という曲があります。
3度音程の多い曲です。クレッシェンドとディミヌエンドが新しく仲間になったページにあります。

始まりは完全4度ですが、あれこれやると分からなくなるので短3度と長3度に絞って手作りのこちらを使って音程の性質を体感してもらいました。


長3度はうさぎの歌、短3度はねこの歌です。
グネーシンでその動物で歌っているので同じにしました。
歌詞はテキトーに作りました。

うさぎの音程が明るいこと、ねこの音程が暗いことを聴いてもらいます。
うさぎが元気に跳びはねることや、猫が一日中ゴロゴロ寝ている話などした方が良いと思います。

移調してどちらを私が弾いているか当ててもらいます。
初めは間違えますが、暗い音程でうさぎを歌うと気付きますし、ねこなのに明るいと間違いにすぐ気付き少しやるだけで判別できるようになります。

最後は生徒に好きな音から弾いて、うさぎにしたりねこにしたりしてもらいます。

これで5分位だったと思います。
そして「あいさつ」を弾いてもらうと、その場で練習したわけでもないのに弾けます。

あとはレガートの手首、黒鍵を含むレガートの白鍵を弾く時の位置、2段目に1の指で着地する所があるので指使いを覚える事など練習で身に付けて来てもらいます。

この曲の最後は1オクターブの跳躍です。
「キリンの首はな~が~い~」です。
キリンの首は、な~が~い~♪

「ここはラでしょ」「ファよ」ではすぐ忘れます。
ソルフェージュが音楽に活きるように私はできるだけ曲の中でそれを行うようにしています。

目指せ ! 心で感じるソルフェージュ。

ソルフェージュではありませんが、イリーナ先生のお話でスケールでもイメージを持って指導できることを知りました。
その設定が具体的で驚きました。

その才能まで素晴らしい先生です。

いつかまた勉強会を企画できましたらそんなお話しもできたらと考えています。
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夏ですが

2019年08月06日 | 楽譜の話題
夏ですが、クリスマスの曲をご紹介。

暑いので涼しげな曲で少しは暑さを忘れたいのと、毎年クリスマスを迎える頃は発表会の曲の練習でほかのことをする余裕が皆ないので、夏休みにやろうかと··

Carol of the Bells

あ~、あれね。とご存じの方もいらっしゃると思います。
透明感があって美しい曲です。
ある生徒さんがディズニーのナイトメアの曲だと言うので、ディズニーの曲だったのかなとちょっと調べてみましたら元はウクライナの民謡でした。
ここでもウクライナに遭遇 !

この曲です。
Libera - Carol of the Bells


原曲
Щедрик щедрик щедрівочка, прилетіла ластівочка! Щедрівка Леонтович

つばめがある家庭に新しい年が豊かになると伝えに来る歌のようです。

初級の生徒さんにこちらの楽譜を弾いてもらっています。


Youtubeにこのアレンジの演奏があります。
Carol of the Bells by Leontovich | Piano Adventures Christmas book level 3A faber


中級や練習時間の取れない上級の生徒さんにはジョージ·ウィンストンのアレンジが良いかもしれません。
George Winston - Carol of the Bells (audio + sheet music)

いかにもジョージ·ウィンストン。

カッコ良いのはこちらでしょうか。中級か上級初め位です。
Carol Of The Bells (Carols Of Christmas) Piano Solo - David Hicken/Arranger

この演奏、パイレーツ·オブ·カリビアンかと思いました。ジャック·スパロウの姿が浮かんできました。
Carol of the Bellsは「The little swallow」の曲名でも呼ばれているようですが、あちらはすずめ、こちらはつばめ。

まぎらわしい··🐦
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新たなる挑戦開始

2019年08月02日 | 重力奏法
初めてピアノを習う生徒さんに重力奏法を夢中で教えてきました。

不思議な音の国上巻から始めて下巻を修了した生徒さんはまだおりません。
下巻から始めて修了した生徒さんは2人おります。
下巻の間、奏法を順調に習得したわけではなく今もノンレガートに戻って重みで弾くことを確認することが多いです。

初めから重力奏法で習った生徒さんでも安心はできません。
癖の強い生徒さんは初めから油断できませんが、癖の強くなかった生徒さんでもいつの間にか違う弾き方になっていくことがあります。

これは想像していませんでした。
その弾き方しか知らないから大丈夫かと思っていました。
年齢が少し上の生徒さんは自己流で弾き始めることがあるので、やはり一番の基礎になるノンレガートをレガートで弾くようになってからもやる必要があると思います。

さて、新たなる挑戦。

何に挑戦するのか。

ピアノ歴の長い生徒さんにこのメソッドをしっかり伝えようと。

これまで曲の中で部分的には試してきました。
しかし、その時限り有効な状態で本当には身に付かないことがこの1年半ではっきりわかりました。

なので、ノンレガートをご自宅での練習でもしていただくために、レッスンでもその時間を設けることにしました。

但し全員にではありません。
ご本人がその必要性を感じている生徒さんにです。

ご本人も根気が要りますので主に大人の生徒さんです。
小学生は1人だけです。
私の場合、ほとんどの小学生はこのメソッドでレッスンをしているので、改めてやる人数が元々少ないのですが、普段の様子から考えてやってくれるのは彼女だけとなったわけです。

先週今週と例の紺色の楽譜「Fundamentals of Piano Technique」のノンレガートのページをやりました。

彼女は姿勢に問題があり、それが改善できれば弾き方が良くなるのではと考えていました。
腰の支えがほぼなく、足の位置も必ず右に寄っていて中心がいつもずれていました。
学年が上がりそのズレがさらに大きくなっていました。

レッスンで何度姿勢を注意しても保てません。
これは一体どういう事かと思い続けて5年生になってしまいました。

彼女は音が特別汚くもなくパサパサな音でもなかったのですが、練習量の割にテクニックも表現も直すのに時間がかかっていました。
重さが鍵盤に載っていない感じはありましたが、注意するとソコソコできます。
しかし、レッスンの度に直してはまた翌週にすっかり元に戻りの繰り返しでした。
アコースティックピアノで練習をしているのにどうして毎回こうなのだろうと疑問でした。

これは彼女にも基本からやる必要があるのではとやっと私も気付きました。
そう思ったのはこのメソッドでレッスンを始めた生徒さんでも、不思議な音の国下巻を1年かけて学んだ生徒さんでも、常にノンレガートに立ち返って確かめる必要があると知ったからです。

さて、彼女。
だいぶ前に腕を持った時に実は力みを感じておりました。
私もこのメソッドでレッスンを始めて経験が浅かったので、指の力みはないし第1関節の支えも悪くないしその内良くなるのではと思っていました。

彼女はアームスタッカートでカエルが驚くほど飛ばせなかった生徒です。
この時も今よりもずっと経験不足な身でしたので、これは教え方が良くないのだと思いました。
しかしその後、多くの生徒が何度かやるだけで前に飛ばせることを知りました。

と言うわけで、久し振りに彼女の手を持ってみましたら、全く力が抜けず私もこれをどうしたらいいものか方法が分からないことに··

これまでの手を預けくれない生徒とは全く違う力みです。
本人は力を抜こうとしているのですが前腕の内側(手首側)が固くなってどうにもなりません。

手を振っても固いまま。
立ってブラブラ腕を振って体操してみたり、私の腕を持ってもらったり、Hangingでご紹介した伸びるコイル状のキーホルダーに腕を通してもらったりと、これまで試して効果があったことをしましたが、全滅

「Fundamentals of Piano Technique」で改善できれば良いのですが可能かはまだ私にも分かりません。

先生に迷惑をかけないように自分で動かさないと、と思っているのかもしれません。と、今ふと思いました。
動かし方を直されていると勘違いしているのかもしれません。

単純に何もしないでほしいだけなのですが。

来週はそこを確かめてみようと思います。
夏休みなので、普段よりゆっくり練習できると思います。
心配なく時間を使える今が良いチャンスです。
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