おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

R.Schumann: „Im wunderschönen Monat Mai“ R.シューマン:「いと麗しき皐月に」

2021年05月31日 | コンサート情報
阪田知樹さんが、3日前、今日とシューマンの曲をfacebookに投稿されています。

今日は<詩人の恋>から「いと麗しき皐月に」
ご自身のアレンジです。

私は<詩人の恋>が大好きです。

在り来たりと思われるかもしれませんが、フィッシャー=ディスカウの引退公演の演奏が素晴らしいです。声や音程は不安定な所はあるのですが、そんなことどうでもいい、と思わせる歌です。
ハルトムート・ヘルの伴奏もディスカウをとても支えています。

おや?今調べたましたら、ヘルはカールスルーエ音楽大学の学長になっています。

私の恩師が、ヘルと白井さんの知り合いで、30年位前に、その時点で既に15年位前のヘルの若かりし頃の白黒写真をご自宅で拝見させていただいたことがあります。
この頃は痩せていて王子様みたいだったわ、と。ハハ・・

R.Schumann: „Im wunderschönen Monat Mai“ R.シューマン:「いと麗しき皐月に」

こんなにピアノを歌わせられたらいいなぁ。
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エリザベートコンクール 2021 自己紹介&インタビュー

2021年05月30日 | コンサート情報
先程、こちらを見つけました。

阪田さん編
最初の方は自己紹介。最後に演奏直後のインタビューがあります。

Retrouvez en replay le deuxième jour de finale du Concours Reine Elisabeth avec Tomoki Sakata

C’est le candidat japonais Tomoki Sakata qui s’est présenté en deuxièm...

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自己紹介のみ

Tomoki Sakata : portrait du 4e lauréat du Concours Reine Elisabeth 2021 piano

Ce soir, place au premier Japonais de ces finales. Tomoki Sakata est n...

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務川さん編

Replay : Retrouvez la prestation de Keigo Mukawa au troisième jour de finale du Concours Reine Elisabeth

Ce mercredi 26 mai, c’était au tour du Japonais Keigo Mukawa de se pré...

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務川さん、インタビューで言葉を選びながらお話しされている感じです。最後に好きなワインのこともきかれています。

自己紹介

Keigo Mukawa : portrait du 3e lauréat du Concours Reine Elisabeth 2021 piano

Le second pianiste japonais de cette finale est Keigo Mukawa, 28 ans.
...

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お2人共、同い年で、同じ愛知県出身で、東京藝大から海外留学。
ご縁があるのですね、きっと。
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エリザベートコンクール2021 インタビュー

2021年05月30日 | コンサート情報
演奏直後にインタビューされた動画がありました。

ヴァイオリニストのTimothy Chooi が、過去にエリザベートコンクールでファイナリストになったピアニストと一緒にファイナルの演奏を一緒に聴き、最後に演奏を終えたばかりのピアニストにインタビューするものです。

日本の佐藤卓史さんをゲストに迎えた回の演奏が、阪田知樹さん。

なぜブラームスの第2番を選んだのか質問しています。

まずは、コンチェルトの中で一番長い曲で、とても疲れたけれど演奏出来て幸せだと。

阪田さんはこの曲がコンクール向きではないことは知っていると。
リハーサル時間は15分が2回と限られている。この曲は通すと50分かかる。

でも、この曲を選びたかった。
この曲はバドゥーラ・スコダと学んだ最後の曲で、2019年に彼が亡くなる3カ月前のことだ。彼には10年師事した。多くの想いがこの曲にはある、それが選んだ理由だ。

新曲のコンチェルトは1段譜に書かれていたので、どう両手にするか書き起こすのに時間がかかったと。最初の日にこれは1週間でやり切れるだろうかと思ったと。でも、できたと。

そういうことだったのですね。この曲は演奏者によって音の取り方が違かったので、それによって聞こえ方が異なり、こんなに演奏者によって変えていいものなのかと不思議に思っていました。

意地悪・・というか、とても試されている感じ。
求めているものを解けという課題のような・・

ブラームスのコンチェルト、第3楽章アンダンテ、泣けました・・

Timothy Chooi & Takashi Sato commenting on Piano 2021 Finals | Finalist Tomoki Sakata (2/6)

2:01:00辺りから阪田さん登場です。
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エリザベートコンクール2021 ファイナル 務川さん

2021年05月28日 | コンサート情報
面白い。

課題曲のイメージが演奏者によってこんなに変わるとは。
オーケストラの音まで違く聞こえます。

D’un jardin féérique 妖精の庭から

妖精感が一番感じられたのは務川さん。
彼は情景描写が上手いので、期待していました。

映画音楽にも使えそうな音楽だなと思いました。
妖精の生涯が見えたような演奏でした。この音楽は悲劇なんだなと、やっと解りました。

Bruno Mantovani D'un jardin féérique | Keigo Mukawa - Queen Elisabeth Competition 2021


もう1曲はプロコフィエフの第2番のコンチェルト。

ん~・・、これはちょっとキャラクターじゃなかった気がします。
この曲の恐怖感。凄味が足りなかった・・

務川さん、きっといい人なんだろうな・・
悪を演じきれないというか。

でも、この挑戦は素晴らしい!
https://queenelisabethcompetition.be/en/laureates/keigo-mukawa/
(MORE INFOからVideoが見られます)

阪田さんも務川さんも、このレベルになると、コンクールで演奏している雰囲気ではありません。

これから2人のコンサートに行きたいと、とても思いました。

それにしても、エリザベートコンクールは練習して行けば済むコンクールではなく、音楽家としての底力が試される相当ハードなコンクールだと思いました。

これまで、このコンクールを第1ラウンドから見たことがなかったので、実際に演奏を聴いて、世界のトップクラスになろうとする人たちの、才能と実力を垣間見ました。

異次元!
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エリザベートコンクール 2021 ファイナル 阪田さん

2021年05月27日 | コンサート情報
驚きました・・

課題曲が、前日聴いたものと違う曲に聞こえました。
前日のピアニストの演奏では、無数の鳥が違う方向に飛びかっている感じ。妖精はどこにいるのかな?という印象の曲でした。

ところが、阪田さんの演奏は、まずこの曲がピアノコンチェルトというよりピアノがオーケストラの中のひとつの楽器という印象。

ピアノがこの中でどんな音を求められているのか、どんな役割を随所で求められているのかを捉えているようでした。

全員で一つの方向性を向いている演奏で、打楽器、管楽器が阪田さんのピアノで活きる。ひとつの生命体を感じました。

スコアを完全に読み解き、全て頭に入っている。
驚くべき完成度。演奏開始直後から、惹きつけられて離れられなくなりました。

もう1曲はブラームスのコンチェルト第2番。

彼は成熟したピアニストで、凛とした風格がありながらロマンティシズムもあり、日本人でこんなピアニストがいたのかと、ちょっと驚きました。

阪田さん、常に落ち着いていらして、袖で待機していらっしゃる姿も安心感があります。

彼には絶対に世界で活躍してほしい。

今日はオーケストラも素晴らしかったです。お互いに相手に敬意をもって演奏されていた感じがしました。

阪田さんがオーケストラの音を拾って演奏してくれるから、オーケストラの方々も全力でそれに応えている。度量が広くて器の大きな方なのだろうと思います。

一気にファンになってしまいました。ずっと聴いていたくなる音。

Brahms Concerto n. 2 in B flat major op. 83 | Tomoki Sakata - Queen Elisabeth Competition 2021


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エリザベートコンクール2021 ファイナル スタート

2021年05月25日 | コンサート情報
エリザベートコンクールのファイナルが遂に始まりました。

課題曲がどんな曲か楽しみにしておりました。
ピアノもオーケストラも高い音が多く、湿度の高い森の中で鳥たちがさえずっている感じの曲でした。細かい音が多い。
D’un jardin féérique 妖精の庭からという曲です。

譜めくりが怖い··
2度もピアニストに、まだここ、と譜面を手でトントンされ、楽譜が落ちそうになり··

怖い··

しかし、ピアニストは何があっても冷静に弾き続けていました。

流石です。

あ~、怖かった。
ユジャ·ワンだったら思いっきり睨んでたな··


もう1曲はチャイコフスキーのコンチェルトNo.1

テンポがオケと合っていなさそうで弾きにくいのでは?と思いました。オケが踏みしめるようなテンポで演奏し、ピアニストが前に行きたがっているのに止めている感じがしました。ピアニストは合わせていましたが··

ロシア音楽をよく知っているロシア人ピアニストが、他の国の指揮者やオーケストラと合わせる難しさ。必ずしも得意な曲を選曲したからといって··

ロシアのオーケストラを聴く機会が増えたので、土っぽさや、たっぷりとした歌いっぷりをオーケストラに期待してしまい、そうか、違うんだと思いました。パッション不足。

こういう対応力も見られているのだろうとは思います。
複雑な心境です。

ヴィタリー·スタリコフさん、頑張りました。

明日は、いよいよ阪田知樹さんです。
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さらに応援したくなる

2021年05月19日 | コンサート情報
このところエリザベートコンクールのことばかり書いておりますが、阪田さん、務川さんをさらに応援したくなりました。

拝見したことのなかった、お2人のfacebookを拝見しましたら、涙ぐみそうになりました。

阪田さん。
スコダに10年近く師事されたようですが、2019年にスコダは亡くなっています。
亡くなった日に阪田さんはリサイタルがあり、その事実をコンサート後に知ったそうです。

スコダに初めてお会いした時に、スコダはシューベルトの即興曲変ト長調を弾いて下さったそうです。天国のように美しかったと。
亡くなった日のリサイタルで、阪田さんはこの曲を演奏していたそうで、その日は何か温かな落ち着いたものを感じていたそうです。見守っていて下さったのだろうと。

これだけでも泣けてきます。

そのリサイタルの演奏を、セミ・ファイナル後にfbに投稿されています。(youtubeにリサイタルの1年後にアップされたものです)

Tomoki Sakata plays F.Schubert: Impromptu in G-flat major D.899/Op.90 F.シューベルト: 即興曲 変ト長調 D.899/Op.90

そして、ファイナル進出決定後にファイナルで演奏するブラームスのコンチェルトの楽譜の写真を投稿されています。
スコダ校訂の楽譜、そして右上にスコダが書いたというTOMOKIの文字。

うるうるうる

お守りです。師と共にステージに上がることでしょう。そして感謝を込めて。
https://www.facebook.com/photo?fbid=3903873809662115&set=a.178521252197408

務川さん。
エリザベートコンクールは、お城に籠って外との接触を断ち、ファイナルの新曲コンチェルトを仕上げるのですが、Queen Elisabeth Music Chapelに8日間籠る時にfbに投稿されたものを拝見しました。

ワイン、コーヒー、ハリーポッターの本など用意された写真があり、文の最後に「And...it’ll be surely the most unforgettable moment in my life!」とありました。

もう、2人とも応援せずにはいられません!!
演奏をとっても楽しみにしています。

Final piano 2021
Monday 24 May 2021 - Saturday 29 May 2021 (20:00)
https://queenelisabethcompetition.be/en/competitions-details-the-competition-rounds-seances/activities/final-piano-2021/


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ぷつぷつでリズム

2021年05月18日 | 不思議な音の国
3度目の登場です。


ぷつぷつ。

4歳半の生徒さんが「不思議な音の国 上巻」で、初めて4分音符・2分音符・全音符が出てきた章をしています。

この章は新しく登場した3つのリズムを覚えるだけではなく、下巻のレガートにつながる大事なエクササイズの章でもあります。

お猿が活躍します。
今回はお猿の方ではなく、リズムです。

リズムの名前と長さを覚えられれば一番良いのですが、まずは長さは覚えないと、この先、言われるままに伸ばすことになります。

年齢的に小さくとも、長さは覚える必要があると思っています。
そして小さくとも覚えられます。

今日はぷつぷつの別の使い方を思いつきました。

4分音符は1個ぷつ、2分音符は2個ぷつ・ぷつ、全音符は4個ぷつ・ぷつ・ぷつ・ぷつ、と押してもらいました。
これで長さを覚えて、リズムカードを叩きました。

当然のことながら、初めは手も一緒に、長い音符も2回叩いたり4回叩いたりしていました。
しかし、「手を叩く時は、心の中だけでぷつぷつと押した数を数えるだけで、手は伸ばしておく」と言いましたら、すぐに伸ばして叩けました。

長さが数で見えるグッズです。
私は丸い形しか持っていませんが、四角にしておいた方が良かったかなと今日は思いました。


Squeeze Toy amazon

こじつけのように様々な使い方が紹介されています。ストレス解消グッズということにもなっているようですが、ん~、どうだろうという感じです。


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エリザベートコンクール ファイナリスト

2021年05月16日 | コンサート情報
ファイナリストが決まりました。

阪田さん、務川さん、お2人とも通過です。

ホッ

セミ・ファイナルで注目したロシアのドミトリー・シンもいます。
レドキンも。

残るお2人の演奏はよく聴いていないので、これから聞こうと思います。

ファイナルはコンチェルト2曲です。

1曲はこのコンクールのために書かれた新作。
Bruno Mantovani作曲「D’un jardin féérique 」「妖精の庭から」でしょうか。トップバッターが世界初演ということになります。

1974年生まれの作曲家のようで。若いっ。あっ、この方、パリのコンヴァトの最年少学長に36歳で就任された方です。お名前は覚えておりませんでしたが、この話は聞いたことがあります。

ファイナルは1日1人。
阪田さんは2日目、務川さんは3日目。

阪田さんはブラームスNo.2、務川さんはプロコフィエフNo.2
楽しみ!

ドミトリー・シンとレドキンはラフマニノフNo.3

ロシア人が3人いますが、3人ともロシアもの。とーぜんですか・・
フランス人は1人。ブラームスNo.2

来週の月曜から始まります。
オーケストラと指揮者は、Belgian National Orchestra、Hugh Wolff

Final Piano 2021
https://queenelisabethcompetition.be/en/competitions-details-the-competition-rounds-seances/activities/final-piano-2021/

阪田さんは作曲家でもあるようで、このことは良く知らなかったのですが、2日前にたまたま、阪田さんが作曲した「ミュゼット 2台ヴァイオリンの為の」という曲を見つけて聴いておりました。そうしましたら翌日facebookに阪田さんがこの曲を投稿しておりました。

まさか作曲に重点を置こうなんて考えてはいまいかと、少々不安に思ったりしました。
ピアニストとして、もっと活躍してもらわないとっ!

でも、いい曲です。
T.Sakata: Musette pour deux violons 阪田知樹: ミュゼット 2台ヴァイオリンの為の


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エリザベートコンクール Dmitry Sin

2021年05月15日 | コンサート情報
ロシアのDmitry Sin 。セミ·ファイナルのリサイタルの演奏が素晴らしく、何者だろうとプロフィールを見るとエコール·ノルマルのあのレナ·シェレシェフスカヤのお弟子さん。

ホウ··

音が澄んで美しい上に、キレがあってクリア。
香り立つ品格があり魅力があります。

レナ門下から、どんどん魅力あるピアニストが出現します。
https://queenelisabethcompetition.be/en/candidates/dmitry-sin/

モーツァルトのコンチェルト、この曲は難しい !
この曲でギルトブルグを知ったので、ギルトブルグの凄さをあらためて認識したのでした。
コンチェルトは経験がものをいうので、これからがんばってほしいです。
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エリザベートコンクール 務川さん

2021年05月14日 | コンサート情報
務川さんのモーツァルト、とっても素晴らしかったです。

第27番B-durを演奏されました。
務川さんの音と調性が良く合っています。務川さんが合わせたのかもしれませんが。
彼はたくさんの音色を持っています。

ブレハッチが音色について、音をデザインすると表現しておりました。
務川さんもそんな設計図を思い描いていらっしゃるのかもしれません。

ブラレイの指揮。ステージに出てきた時に務川さん、気のせいかもしれませんが、何かやりにくいなという感じのお顔をされていました。

ブラレイの指揮はどのピアニストにも丁寧で品があります。
務川さんの時は、作りたい音色が良くわかっていらっしゃるのか、オーケストラの音色が務川さんの表現によく合っていました。

務川さんの音楽に対する誠実さ。応援したくなります。
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エリザベートコンクール 阪田さん

2021年05月13日 | コンサート情報
セミ・ファイナルの阪田知樹さんの演奏を聴きました。

良いものを聴かせていただいたと、これだけでも私は満足です。

プログラミングが素晴らしい。

課題曲となっているPierre Jodlowskyのノクチュルヌ
ドビュッシーの4度のための練習曲
リストのソナタ

課題曲は皆弾かなければいけないので、ここからどう繋いで行くか。
課題曲はプログラムのどこで弾いても良いようです。

阪田さんは最初にこの曲を弾きました。
破壊的で不穏な音楽です。何も信じていない不気味さがある曲です。

ここからドビュッシーのエチュードに入った時に、生命が宿ったと感じました。

そして最後のリストにスッと入られました。
また死神が現れ闇に引き戻されたようでした。そして神、救い、苦しみ、許し、慈愛、温かな眼差し。人間と神の間にあるものが次々と聴こえてきました。

聴いていて「あぁ、そうか」と気付いたのは、リストという人はそこにリストも参加させている、技巧的な意味ではなく、本人が語っている所も作ってあるのだと。そして、それは演奏者の声にもなる。そんな余地を作ってくれているのだと思いました。

阪田さんは普段どれだけ深く思考されているのだろうと思いました。
無観客ということもあってか、その音楽は神に捧げられているようでした。

課題曲のノクチュルヌが、皆さん耳をつんざくような音で強音が弾かれていて、まいりましたが、阪田さんは全くそうではなく、ピアノ全体がどんと鳴る良い音を持っています。

勢いや感性に任せて弾くタイプではなく、このような演奏は私は好きです。

VideoとAudioで聴けるのですが、同じ演奏なのに印象が変わります。
全員は聴いておりませんが、他の方もそうでした。私の聴き方の問題かもしれませんが・・

結果はこれからですが、個人的にはこの演奏が聴けて満足です。

モーツァルトのコンチェルトは私が一番好きな17番でした。
阪田さんらしい即興性を加えたオリジナリティーのある演奏でした。こういうことができるのも阪田さんの強みです。

コンサートがあったら是非聴きに行きたいです。

今日はこれから務川さんの出番です。
どんな演奏を聴かせてくれるか楽しみです。

師匠ブラレイの指揮です。それも楽しみ!
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階段ブロック&ぷつぷつ

2021年05月12日 | 不思議な音の国
今日は引き継いだ生徒さんの初レッスンがありました。

この日が5歳の誕生日という生徒さん。

ピアノを始めて半年ということでした。
現在使っている教本と一緒に、「不思議な音の国」を使うことになりました。

同じ時間に妹さんがグループレッスンを受けるので、レッスンは一人で受けます。

さて、練習中の曲を弾いてもらいました。
指がまっすぐに伸びたままレガートで弾いています。

これはあれこれ直すより、しだれ柳をして3の指で弾くことをさっさと始めようと思い、すぐに不思議の教本に入りました。

指が伸びているので、少し前に見つけた「ぷつぷつ」を使いました。


たくさん丸があるので、どんどん3の指でぷつぷつと潰していきました。
そうしている内に、指のどこでピアノをひくか感覚として分かったようでした。

これだけでは不十分なので、スライムも使いました。

「昔のピアノがとても上手だった人が、イチゴの中に指をゆっくり入れるようにして音を鳴らすと、綺麗な音が出る、と言ったの」と、その生徒さん用に新しく用意したピンクのスライムを使いました。

予想外に上手くいきました。来週にはまた元に戻っているかもしれませんが・・

さて、もう一つ少し前から使っているアイテムがあります。
ブロックの階段です。


レゴの方がしっかりしているのですが、私は道具を持ち歩かなければいけないので、重いものは持ちたくない。100均で買いました。100均ですが330円。

この生徒さん、高い音、低い音を習ってこなかったらしく、知りませんでした。
なんとかわかったところで、今度は上行下行をやりました。

不思議の教本にあるピエロの階段を使って、上がってる?下がってる?とやりました。


しかし、よくわかりません。
まぁ、仕方ないかと思い、ブロックの階段を使いました。

本人の方にブロックの階段の登り口を向け(写真のように)、ピアノを弾いて「てく・てく・てく、今こういう風に歩いたの」と何度か弾いたものを階段で示しました。

そうしている内にピエロの階段の絵で「どっち?」ときいても分かるようになりました。

新しく使い始めたアイテムで重宝しそうな「階段ブロック&ぷつぷつ」です。



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エリザベートコンクール 2021

2021年05月10日 | コンサート情報
エリザベートコンクール開催中です。

本来、昨年開催でしたが延期されました。

うっかりしている内に1st.Roundが終わっておりました。

阪田知樹さん、務川慧悟さんが出場されています。
お2人とも好きなピアニストなので、ちょっとドキドキして1st.Roundの結果を見ました。

無事、通過。

そうですよね。実力から言ってそうです。

無観客で客席には審査員が離れて着席されています。
マスクをつけてステージに上がると、審査員の方々が温かな拍手をして下さっています。

ピアノの椅子に座る時に、マスクを外して横に置いてある台に置いています。

ステージから客席を見た映像が学校の試験のような雰囲気・・
いえ、温かい雰囲気があり、試験官が聴いている雰囲気ではないのですが。

阪田さん、務川さんは全く同じ時期に藝大に在学されていたようなので、きっとお知り合いですね。阪田さんは知識が豊富で、何でもよく知っているとTAKU-音tvのピアニストさんが仰っていました。

もう一人、日本人の方が通過されています。
吉見友貴さん。

セミファイナルは5/10から始まります。

Woensdag ▪ Mercredi ▪ Wednesday 12/05
16.00 - Ms. Su Yeon Kim [p. 83]
20.00 - Mr. Tomoki Sakata [p. 107]

Donderdag ▪ Jeudi▪ Thursday 13/05
16.00 - Mr. Keigo Mukawa [p. 96]
20.00 - Mr. Sergei Redkin [p. 105]


Zaterdag ▪ Samedi ▪ Saturday 15/05
16.00 - Mr. Jonathan Fournel [p. 65]
20.00 - Mr. Yuki Yoshimi [p. 122]

2015年のチャイコンで3位だったレドキンもいます。
セミ・ファイナルは、モーツァルトのコンチェルトとリサイタルが同じ日に行われます。

おや?コンチェルトのディレクターにフランク・ブラレイの名が・・
ピアニストのあのブラレイですか?務川さんの師であるブラレイですか?

そう言えばブラレイはエリザベートコンクールで優勝していました。
調べてみましたら、ブラレイは今回オーケストラを担当するOrchester Royal de Chambre de Wallonieの音楽監督だそうです。

へぇぇ。

Candidates

Candidates

 

1st.Roundをまだしっかりと聴いていないので、これからゆっくりと聴きたいと思います。
阪田さんのゆとりを感じる器の大きさ、務川さんの情景描写の上手さ、楽しみ!

あら?今気付きました。
唯一の女性ピアニストの方、以前シフの公開レッスンをご紹介した時に演奏していた方です。
上手いピアニストだと思っておりましたら、このコンクールに参加されていたのですね。
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今年の発表会、全て終了!

2021年05月09日 | レッスン
3月から始まった発表会が本日全て終了しました。

3、4、5月と1回ずつありましたので、私にとっても仕上げのペースが稼働先で異なり、落ち着かない期間でした。

さて、全体を振り返ってわかったことがあります。

ロシアンメソッドと呼ばれる導入法に変えて丸3年。
最初は音が鳴らせるようになってくれれば良いと、それだけの気持ちでメソッドを変えました。

1年目、想像より早く子供たちの音が変化し驚きました。
2年目、細やかな発音が少しずつできるようになっていました。

そして、3年目。

一人一人、音が違う。
その子の音。

その子の持っている音が聞こえてくるようになりました。

これまでどの子も同じような音だったものが、音に違いが出てきました。

そして、今回最も驚いたことは、複数曲弾いた生徒さん、少し長めの曲を1曲弾いた生徒さんが、音色を使い分けていたことです。

本人にそのつもりはなかったと思うのですが、曲によって違う音色になっている生徒さんが現れ始めていました。

一人、本当に驚いた演奏がありました。

小学6年生の生徒さんに、バッハのハ短調のプレリュードBWV999を弾いてもらったのですが、これは当初弾いてもらおうと考えていなかった曲です。

グレンダ・オースティンのジャズ組曲から1曲弾くことは決まっていたのですが、もう1曲となった時に候補に挙げた曲が全て好みではなかったようで、たまたま目に入ったこの曲を聴いてもらいました。

そうしたらこれが良いというので、そうしました。

音そのものを変化させていく力量がないと弾けない曲です。
深い精神性が必要で、それが理解できないと表現できない曲でもあります。
メロディーらしきものがなく、和音を分散させたパターンが終始続きます。

速めのテンポにしてしまって勢いで弾くことは可能です。
しかし、その生徒さんは玄人好みのテンポで演奏しました。

そして、ホールでの演奏。

前週がGWで教室が休みだったので、約2週間ぶりに会いました。
どうなっているか心配していましたが、音色を変える感覚の素晴らしさ、深みのある音楽に驚きました。一人でそれをしていることの驚き。

こんなことができるなんて・・

他の生徒さんも、何人かは曲ごとに音色が変わり、そのようなことになっているとは思っていませんでした。
もちろんどの曲も同じ音でしか弾かない生徒さんもいます。

これまでピアノを教えてきて、曲によって音色がガラリと変わる演奏を自分の生徒から聞いたことはたぶんなかったと思います。

そして、ホールで演奏してもらうと私も離れた所で聞けるので、全体像が良く見えます。


良い驚きがありましたが、もうひとつ、これからはこれだなと思ったこと。

皆、メカニカルなテクニックが不足している。

ほとんど力を入れてこなかった部分なので、当たり前なのですが・・

そろそろ子供たちも精神的に強くなってきているので、ついてきてくれることを願ってます。

1年に1歩進むペースですが、ピアノを通しての子供たちの成長をやっと見守れるようになってきたと感じています。


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