おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

コロンでこの曲はいかが

2024年04月26日 | レッスン

習ったテクニックは早速曲に活かしたいものです。

手をグーにしてコロンと転がす「I love coffee」


習い始めの生徒さんは半分遊びがてらこの曲を弾いてもらっているので、このテクニック満載の曲を弾くことはまだ出来ません。

しかし、少し進んだ生徒さんにこのテクニックのことを話す時に「I love coffee」を弾いてもらった場合は弾けるものがあります。


それがこちら。

ヴァンダールのトッカータへ短調です。

楽譜は8分音符で書かれています。Presto con fuocoと冒頭にあります。
16分音符ではないので、Prestoではありますが目にも止まらぬ速さというわけではありません。

中間部は2分音符で気持ちよく音を鳴らせ、開放感があります。


ヴァンダールさんの曲はおススメです。
連弾も楽しいものがたくさんあります。しかも良いテクニックを学べるようにも作られています。

ただ、円安で海外から楽譜を取り寄せるのはつらいものがあります・・


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便利なコロン

2024年04月24日 | 不思議な音の国

ピアノの奏法のひとつとして、これを知っておくと楽に弾けるものがあります。


回転です。


楽に弾けるだけではなく、響きを多く含んだ広がりのある音が出て華やかになります。



回転の方向は色々とありますが、ここでは5の指に向かい上向きに回します。

右手は時計回り、左手は反時計回り。


遊びで弾けるこの曲が分かりやすく、楽しいです。



上はアメリカの教本、下はドイツの教本です。
ドイツの教本で最初にあるものがアメリカは2番目に登場します。

アメリカは変奏曲、ドイツはロンドです。

ドイツの楽譜の最初にあるものがコロンです。手をグーにして回します。
ドイツはこれがAで一つ置きに常に登場します。


回転のコツがつかめない大人の生徒さんもこれをすると分かります。

大人のかたほど、ピアノは指だけで弾くと勘違いされている傾向があるので、軸を作り、回す動きができないことがよくあります。


バスケットボールのピポット(ボールを持って歩けないスポーツなので、片足に重心を載せ、クルリと回転し方向を変えます)と同じです。

回転せず両足を床に付けたまま上半身だけ向きを変えても正確にパスできませんし、デフェンスの相手にすぐボールを取られ、かわすことが出来ません。


両足を床に付けたままは、ピアノでは鍵盤に指を置いたまま弾くと同じです。負担が増すだけで良いことはなく、まずは聞こえてくる音質に差が出ます。
今話しているのは、単音でメロディーや伴奏を弾く時の話です。


ドからソまで指を置いたままにして弾くよう指導されてきた生徒さんを引き継ぎで何人も見てきました。

大人の手でも負担が大きいことを子どもに強いることはすべきではありませんし、しかもそれは間違った奏法です。


スポーツの動きを考えるとピアノでも理解できることがいくつもあると思います。

ピアノを弾く運動神経を育てることは正しい動かし方を知ることからです。
それには、昔ながらの根性を叩き込む講師ではなく、現代の奏法や新しくできた指導法を自ら学び続けている講師を探すことです。


趣味のかたの方が、一般のピアノ講師より現代の奏法を知っている場合があります。

日本の音大で通用したものが正しいとは限らないので、若い先生方には進化を怠らずにいてほしいと思います。


上記の曲はアメリカの本には歌詞が載っています。
I love cof-fee, I love tee
I love cof-fee, I love tee
Don’t you see, Don't you see
I love cof-fee, I love tee

このままでも子どもたちは歌えそうです。


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一番多いパターン

2024年04月22日 | 不思議な音の国

6年間「不思議な音の国」を使い続けて、子どもたちの弾き方で一番多い間違いをこちらに書いてみました。

一人でレッスンを受ける生徒さんに特に多いです。毎回直しても、手を持ってもなかなか身に付きません。

鍵盤を腕の重みで下に下ろすのは地面に足を下ろして歩くのと同じです。


実は2月からピアノを始めた姉妹がいるのですが、2人とも初めからなにも直すことがないような手で弾きます。

理解する力も高く、春休みはレッスンを休まれたのでまだ5回しかレッスンをしておりませんが、7歳のお姉ちゃんは既に聞き覚えで3曲弾けるようになりました。5歳の妹ちゃんは2曲ですが覚えが速いです。

覚えただけではなく、綺麗な音で弾いています。


ここまで出来るお子さんはこのメソッドで教えるようになり初めてです。
どう育ってくれるか分かりませんが、才能のある子はスタートから全然違うと知りました。

私の方がこのペースにどう対応していくべきか、どこまで冒険すべきか思案しています。

よくある間違い - 真面目なだけのブログ

練馬区新桜台すぎぶちピアノ教室こちらは生徒さんや保護者の方が今どこまで出来るようになっているか何に気を付けて弾き、練習するかが分かるように作った「不思議な音の国...

goo blog

 


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みみをすます3

2024年04月21日 | 楽譜の話題

「みみをすます」というピアノとソルフェージュの本を1年ちょっと使っています。

2巻から使用していますが、ゆっくりと進めているので1冊を終えるのに1年以上かかっています。

3巻に進んだ生徒さんがいます。
私も楽譜は持っていますが、実際に生徒さんにこの巻を使うのは初めてです。


3巻は和音から始まります。
3つのグループがあり、長三和音、短三和音、減三和音に分かれています。

上記のような和音の種類は生徒さん用には明記されていませんが、小学校高学年の生徒さんなので、その名称を楽譜に書き込みました。

聴いてどんな感じがするかも書きました。


この日はちょうどブルグミュラー25の「狩り」の曲の初レッスン。
上手い具合に和音で始まる曲です。

習ったばかりの和音の種類を活用しました。


この曲はロンド形式ですが、Aは長三和音、BCは短三和音が多用されています。これによりどんな音楽か想像できると話しました。そして何が表現されているか考えることが出来ると。

習ったばかりの和音の種類がお勉強のためにあるのではなく、実際に曲に活かすことが出来るとわかり興味津々でした。

この日弾いたエチュードも長短の和音が交互に現れ、コインの表と裏のように小節ごとに和音が変化する曲でした。

本人はわかりにくい曲だったと最初に言っておりましたが、この和音の話で理解できたようでした。


専門的な言葉を使わずレッスンをすると、逆に伝わりにくいことがありますが、「みみをすます3」のおかげでスムーズに話せました。

作曲家が作ったソルフェージュの本は一味違い、課題が羅列されているだけではないのが素晴らしいです。

フランスの作曲家が作ったフォルマシオン・ミュジカルのテキストも感心する内容で、感じ取ることと考えることが両立されています。

みみをすます 3 - 音楽之友社

音楽をはじめる子供たちのための、ピアノとソルフェージュの教本。第3巻は、ピアノを弾く技術の要素が増える。「わおんをひこう」で長三和音や短三和音に耳をすませ、簡単...

音楽之友社

 
立ち読みが便利です。

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正しく癖付ける

2024年04月20日 | 不思議な音の国

昨秋以降、初めてピアノを習う小さな生徒さんが6人入会され、ワクワクしながらレッスンをしているところです。

しばらく小さなお子さんのレッスンが巡ってくる機会がなかったので、本当に楽しいです。

「不思議な音の国」に私自身が慣れてきて、併用する曲のタイミングもわかり、保育園や小学校低学年の生徒さんが入ってくれないかなと、首を長くして待っておりました。



「不思議な音の国」を使い始めた頃は、標準が分からなかったので、子どもたちが
・手の使い方がどのくらいできれば良いか
・どのくらいの期間で音の出し方が習得できれば良いか
・どんな癖をもちやすいか
・何を優先すべきか

など、気にしなくて良い事、絶対に今直すべきこと、少しずつ直れば良いことの判断がつけられませんでした。


しかし今は、
・この教本を修了した生徒さんがどのような力を付けているか
・直せなかったことがどう影響するか
・見逃していたことによりどのような状態を生んでいるか

など、わかったことがいくつもあります。


その経験に基づき、集中的に行うこと、必ず直さなければいけないことがはっきりし、シンプルにレッスンを進めていけている気がします。

そして、やはり全員が同じようにはいかないこともよくわかりました。

親御さんがレッスンに同伴する必要性がとてもよく理解できたと思います。


正しい身体の使い方の習得は、小さなお子さんが一人でレッスンを受けて身に付くものではなく、実際にレッスンの現場を間近で見ていただき、ご自宅での練習で正しく修正してくださるかたが必要です。

一人でレッスンを受けると多くのお子さんは、違う弾き方をしてどんどん間違えた奏法を身に付けてしまいます。

子どもたちが、どう間違った奏法をするか6年間このメソッドで教えてわかりました。


なので、新しくピアノを始めた生徒さんには、そこをしつこく言い続けています。これは年齢には関係がなく、少し大きくとも間違った奏法で弾きますし、逆に小さくとも驚くほど正しい奏法で弾きます。



それぞれの生徒さんの少し先の姿が見えるようになったので、どう進めて行くと良いかの見通しを持つことが出来てきたと思います。


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不思議な音の国は何が違う?

2024年04月17日 | 不思議な音の国

もうひとつのブログに「不思議な音の国」の教本のことを少し書いてみました。

使い始めて7年目を迎え、他の教本と何が違うかを今ならスパッと書けそうでしたので。


特徴は色々とありますが、何が違うかと言われれば、これかなと。

スパッと書けてはいないかもしれませんが、言いたいことはこれかなと。


これがこれです。
不思議な音の国の特徴 ① - 真面目なだけのブログ
④まで続きます。
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グループから移動

2024年04月14日 | レッスン

来月、グループレッスンからピアノ個人に移動してくる生徒さんが2人います。

体験レッスンで演奏を聞かせてもらいましたが、弾き方を全く教わることなく曲だけ進んでしまったので、これから相当たいへんなことになりそうです。

これまでピアノ個人のレッスンを受けていて移動してきた生徒さんはいますが、今のメソッドに変えてからグループからピアノ個人に移動する生徒さんは初めてです。

ずっと、お断りしていたからなのですが・・


グループはグレードがあるので、弾き方よりとにかく曲を弾くことに重点が置かれ、さらに音符が読めなくとも曲を用意出来れば良いのです。

グループを続けたい生徒さんは少なくないのですが、人数が足りなく年度替わりでグループが途中で解散になる例が昨今は珍しくありません。


ほんの短い期間でも、奏法を教えられずにピアノを習うとたいへんなことになります。

家を建てる時には整地の作業が必要ですが、その作業がなく建てられてた家があるとしたら、住めたものではありません。結局一度取り壊す必要が出てくると思います。


家を建て直すのは更地に家を建てるより時間も労力もかかります。

傾いた家、雨漏りする家、窓が閉まらない、玄関の戸が閉まらない家は心配で長く住めないと思います。
家を買い替えるようにピアノ演奏はいかず、住み心地をよくするためには自分の奏法を直すしかありません。


その労力をなぜ未だに初心者の人たちに課すようなことを大きな楽器店がしているのか疑問しかないです。

向き不向きはありますが、長く続けてもらうには本物を身に付けるしかないと思います。


子ども時代の一時の習い事で終わるだろうと考えているのか・・
長く続けるからこそ、曲との出合いがあり、人とのつながりが生まれ、思い出も作られ、次の世代に受け継がれるのです。




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トリフォノフ リサイタル 2024/4/12

2024年04月13日 | コンサート情報

初めてトリフォノフを生で聴いてきました。


宇宙の音という感じでした。

宇宙に行ったことはないですが・・


プログラムはこちら

ベルク
ピアノ・ソナタ op.1(1907-08年作曲)
プロコフィエフ
風刺(サルカズム)op.17(1914年作曲)
バルトーク
戸外にて(1926年作曲)
コープランド
ピアノ変奏曲(1930年作曲)
メシアン
「幼子イエスの注ぐ20の眼差し」から 幼子イエスの接吻(1944年作曲)

~休憩~

リゲティ
「ムジカ・リチェルカータ」から 第1、2、3、4番(1951-53年作曲)
シュトックハウゼン
ピアノ曲Ⅸ(1955年作曲)
J.アダムズ
中国の門(1977年作曲)
コリリャーノ
ファンタジア・オン・オスティナート(1985年作曲)


前半後半とも一度も椅子から立ち上がることなく、続けて演奏されました。

前半70分、後半45分位。


たいへんな集中力で宇宙と交信しているような音でした。

あの至る所にあった長く続く弱音の神秘性はちょっと聴いたことのない音で、ピアノという楽器はこんなに表現の可能性を持っていたのかと初めて知ったと言っても良いほどでした。


今回は現代曲のプログラムでしたので、次回は普通のプログラムで是非聴いてみたいと思いました。

どんな音楽を表現してくれるか興味を持ちました。


前日もサントリーホールでリサイタルがあったようで、そちらはまるっきり別のプログラム。

ラモー、モーツァルト、メンデルスゾーン、最後はベートーヴェンのハンマークラヴィーア。

2日連続でこれらの曲を弾く力量。

才能があっても、技術があっても、そうそう出来ることではないと素人的に思います。


あの完成度、コントロール力。異次元です。
2音弾くだけでも2声になり、他の音が積み重なりさらに声部が増え、全く崩れることなく構築され、この緻密さはロシア人の音楽だなと驚くばかり。

音が澄んでいるので、声部が減った時にそれが引き立ち、新鮮な空気を吹き込んでくれるようで続けて聴いても疲れません。


音楽への探求をずっと続けていくのだろうと思わせる演奏でした。

今、何歳だったかな?と調べましたら33歳。しかも先月33歳になったばかり・・

驚きました。彼はどこまで行くのでしょう。



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88鍵を買って下さった

2024年04月12日 | レッスン

2オクターブのキーボードで練習をしていた生徒さん。

実際のピアノと鍵盤の幅が違うので、発表会では一音手前にずれて曲が終止しないまま終わりました。


このままではすぐに限界が来ると思い、お父様に再度、電子ピアノでも良いので88鍵あるものをご用意いただきたいとお話しようと思っておりました。

ところが、私から話す前に楽器を購入してくださっていました。


発表会の様子で気付かれたのだと思います。結構な冒険でしたが参加された甲斐がありました。


これで広い音域を使って曲を弾いてもらうことが出来ます。

私は習い始めこそ広い音域を使い、腕を使って弾くことを覚えるべきだと考えています。

真ん中のドの周辺を弾く期間が長いほど指だけで弾くようになってしまいます。

いよいよレッスンらしくなってきます。楽しみ


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連弾曲集 おとのくにへ 「おとぎのくに」

2024年04月10日 | 楽譜の話題

ピアノ導入期にお使いいただけるオリジナルの連弾曲集からご紹介する1曲。



本日は最後に掲載されている<おとぎのくに>です。


年長の生徒さんが作った4小節のメロディーからできています。





この曲は「不思議な音の国 下巻」のアウフタクトのページで作ったものです。
リズムは指定されています。


下巻ではレガートを習います。さらに、スタッカート、アクセント、テヌートといったアーティキュレーションも習い、その奏法を学びます。

単に、切る、繋げるではなく、手をどのように使い音を作り出すかを学ぶのが「不思議な音の国」の特長です。

先生任せではなく、教本がそれらを学べる構成になっていることが私にとってはたいへん助かる点です。それに合わせて曲が掲載されているので、進めやすく作られています。


<おとぎのくに>は、この曲集唯一のレガートが含まれた曲です。

後半はメロディーは先生のパートに移ります。生徒さんはオブリガートのような役割をします。

伴奏でもなく、主旋律でもない役目です。
メロディーに彩を添える役目で、大切な音です。また、ここではリズムが8分音符に細分化されますので、テンポ感、拍子感もよく把握できている必要があります。

後半で遅くなる生徒さんが多いので、同じテンポで演奏してほしいです。もしくは、後半は少し遅くしようと決めてテンポを変えるかです。

成り行きで遅くなりましたは避けて頂ければと思います。


こちらは、小5でピアノを習い直した生徒さんの演奏です。



大昔、ホントに何十年も前の話ですが、自宅の生徒が少ない先生方で合同で発表会を企画して下さる楽器屋さんがありました。

学生の頃で、出張レッスンで自転車をこぎ何軒か回っていた頃でしたので、その機会を一度使わせて頂いたことがあります。


その時に、藝大に通うまだ1年生でしたか2年生の学生さんとご一緒しました。作曲科か楽理科と仰っていたような気がします。ピアノ科でなないのかと珍しい気がしました。

その学生さんが、まだお若いのに子どものための曲集を年配の先生と共同で手作りされ、当時は現在のように楽譜作成アプリもパソコンもない時代でしたので、手書きで楽譜を作られ、それを「よかったら使って下さい」、とくださいました。

とても丁寧に書かれ、見やすい楽譜でした。機会があればと長い事大切にしまっておりました。

結局、使う機会がないまま幾度かの引っ越しでしまった場所がわからなくなってしまい、今となっては中身を確かめられないのですが、お名前だけはよく覚えています。


そのお名前に再度出合ったのが、「トリック TRICK」のドラマでの音楽担当者の字幕。

お名前が芸名のように綺麗でしたのでよく覚えていたのです。

放送はよく見ていたのですが音楽担当のお名前は全くチェックしておりませんでした。

不思議な音楽を書く人だなと思い、ある時「だれだろ?」と見ましたら、知っているお名前。


「えっ?」


同一人物という保証はありませんが、珍しいお名前で同じ漢字、しかも曲を作る人という点で一致しているので、そうかな?と思っているだけですが。

あの曲集で、どんな音楽を作っていたのだろうと興味津々なのですが、今となっては確かめられず・・

どこへ行った、あの楽譜!


子ども用の曲集を作ることは自分の周りでこのようなことをした方がいらしたことで、私にとっては全く遠いことではありませんでした。

作曲は専門に習ったことはありませんが、それなりに好きなことではあるようだと、この曲集を作りながら思いました。

音の読みや、ノンレガートの補助的な曲集として、ご利用いただけますと嬉しいです。

連弾曲集「おとのくにへ」 | ピアノ導入|ノンレガート

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連弾曲集 おとのくにへ 「怪盗エックス」

2024年04月09日 | 楽譜の話題
自費出版した連弾曲集「おとのくにへ」


10曲収録されております。


4小節のメロディーから連弾にアレンジしましたので、うす~い楽譜です。

小さな生徒さんの荷物の負担にもならないほど軽く(長所)、軽すぎて持って来なくとも気付かないくらいです(短所 )。




今回、新しく発注したものは表紙の厚さも一段階薄くしました。
これまでも特別厚くはしていないつもりでしたが、中身の厚さに比べ表紙が少し厚かったのか少々開きづらかったので薄くしました。

というわけで、さらにかる~~くなっております。本日はこの曲集から軽めの曲をご紹介します。


曲名は<怪盗エックス>




この曲も年中の生徒さんが作った4小節のメロディーが基になっております。

シンコペーションのリズムで作られておりましたので、クラシック音楽っぽくない方が良いと思い、柄にもなくジャズ風に編曲しました。


この曲に興味を持ってくれる生徒さんは多いのですが、弾くとなると実は難しい曲です。

皆、このリズムに苦労します。真ん中で伸ばすことが案外たいへんなようです。

なので、拍をしっかりと数えることを意識する練習になると思います。
伴奏もメロディーと全く異なるリズムで演奏しますので、さらに難易度UP。

挫けそうになる生徒さんがいると思いますが、焦らずチャレンジして頂けたらと思います。


実はこの曲を作った生徒さんはこの曲に「ライオンのうた」と名付けました。

音が徐々に下行して力強さが足りない気がしたので、怪しげな雰囲気でちょっと悪いヤツをイメージして曲名を変えさせてもらいました。


レッスンをしながら、手強い曲に意気消沈して行く生徒さんが少なからずいるので、ライオンにしておいた方が良かったかなと思う時があります。

歌詞を付け、「ガオー、ぼくーは、つよーい、らいーお、ん」と歌えば弾けるかもと今思いました。


もし弾くのに苦労する生徒さんがいらしたら、ライオンの話をしてこの歌詞で歌われてみても良いかもしれません。

もちろんオリジナルの歌詞でも良いと思います。生徒さんのことを一番よくご存知なのは先生なので、一緒に歌詞を作って歌って頂けると私も嬉しいです


お取り寄せはこちらをご覧ください。

連弾曲集「おとのくにへ」 | ピアノ導入|ノンレガート

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連弾曲集 おとのくにへ 「もりの月夜」

2024年04月08日 | 楽譜の話題


自主製作した、

もうちょっとスマートに言うと

 

オリジナルの

 

こちら



この中から何回かに分けて曲を少しご紹介したいと思います。


今回は「もりの月夜」




この曲は年中の生徒さんが作った4小節のメロディーが基になっています。
それにフランス民謡の「月の光に」を付け足しました。






前半は生徒さんは伴奏を弾きます。「月の光に」は後半に登場しますが、生徒さんは手を交互に動かしながらそのメロディーを演奏します。

導入期の連弾と言えば、生徒さんはメロディー、先生が伴奏というスタイル。

しかし、この曲ではその定型を取っていません。様々なスタイルの曲に馴染んでほしいからです。



導入期の教本は、右手メロディー、左手伴奏というものが多いと思います。しかし、そのパターンに慣れてしまうと、それ以外は出来ない事態が生じます。

実際に引き継ぎの生徒さんで、その定形外の楽譜になると目が音符を追えなくなる、頭が混乱し手が動かせなくなるという人たちに何人も出会いました。


「不思議な音の国」の教本は、メロディーの受け渡しから始まり、左手にメロディーが出てくるものや、途中でメロディーが上声部から下声部に移行するものもあります。

他の教本に比べるとそのような意味で偏りはありません。

それを連弾でも経験してほしいと思いアレンジしました。


お手元に1冊、是非

連弾曲集「おとのくにへ」 | ピアノ導入|ノンレガート

 

 

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2つ目の発表会終了

2024年04月07日 | レッスン

 

毎年、今頃は発表会が何回かあります。

 

今年は3回あり、本日2回目の発表会が終わりました。

私は楽器店で稼働しているので、地域によって発表会の日程、ホールが異なります。

 

今日参加した生徒たちは全員「不思議な音の国」修了生です。

 

上巻から習い始めた生徒さんもいれば、下巻から奏法を直しながら苦労して終えた生徒さんもいます。

 

全員、私がこの教本を知る前に教えていた生徒さんたちよりピアノの奏法も音も良かったです。

 

ただ、音は体も大きくなったこともあり、もっと鳴るはずとは思いました。

 

聴き終えて、音は本人がどう弾きたいか、自分はこれを表現したい!という気持ちの大きさと直結していると感じました。

 

その気持ちを持っている人は、音も鳴りますし音色も変化します。

 

レッスンの時に乗せられて良い表現が出来ても、本番は一人です。

自分でやらなければ、御行儀の良い演奏で終わってしまいます。

 

メソッドを変えて生徒たちが出来ることが随分と増え、嬉しいのですが、表現する気持ちを強く持つことをこれからどう導いていくべきか、これからはそれだと思いました。

 

この域に達することが出来たことはピアノ指導者としては喜ばしいことです。

 

メソッドを変えたおかげで、自分も新たにピアノ指導者として成長できていると思いました。

 

もっと早くにこうなりたかったです。無駄に過ごしてしまった時間が長すぎました。

 

 

さてさて、講師演奏を前回はソロ、今回は連弾とやり、次回は講師演奏はないので、もう今日で一仕事終えた気になってしまいました。

 

それで、近所の洋菓子&パン屋さんでパンを買いました。

少々高級な所なので、パンと言えども日常的には買えないのです。

 

こちらのクロワッサンがとても美味しく、現在一番美味しいと思っているクロワッサンです。

 

ちょっとローカルな場所にあるのですが、フランス人の方のお店で、最近めっちゃ高級なヒルズにも支店が出来たらしいです。

 

買うつもりのなかったバゲットまで買ってしまいました。

バゲットは高校生の時にピアノレッスンのあとによく買って自分のご褒美にしていました。

 

来月3回目の発表会を終えたら、ケーキを買いに行こうか・・

これがまたLuxeなガトーで

 

 

 

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連弾曲集「おとのくにへ」

2024年04月04日 | 楽譜の話題

不思議な音の国の作曲のページで、生徒さんが作った曲を連弾にした曲集「おとのくにへ」

少しだけ改訂し、新たに印刷を発注しました。


この曲集は「不思議な音の国上巻」で音の読み方を始めた生徒さんに併用してもらっています。

目的は音を読む、腕の重さを使って弾くということもありますが、連弾曲として作ったので、アンサンブルとしての呼吸を会得してほしいことと、その音楽の世界を感じ取ってほしいということです。

習い始めは童謡に先生が伴奏を付けて弾くことがよくあると思いますが、そのようなものと異なる音楽も初歩から知ってほしいとの想いがあります。


使っていて、作って良かったと手前味噌ながら思います。

初歩でも、セカンドが単純な伴奏になっていない曲があるので、生徒さんが自分でしっかりと拍子を感じて弾かなければいけない曲や、ファーストが伴奏の役割をしている曲があります。

曲調もできるだけ変化させ、同じような曲にならないよう努めました。


今回、手直しをした曲が2曲あります。

「もりの月夜」と「おとぎのくに」です。

曲調は全く変えておりませんが、ほんの少し音を加え、以前より流れが自然になったと思います。


あと曲名を変えたものが1曲あります。

「たびびと」としていたものを作曲した生徒さんがつけたオリジナルの「どうくつ」に戻しました。
曲名がつく前に私が作った音源は「たびびと」のイメージ。本人が曲名をつけたあとに作った連弾の伴奏は「どうくつ」のイメージで作りました。

生徒たちが自宅でCDを使って練習することを想定し「たびびと」を採用したのですが、レッスンで色々な生徒さんと連弾をして、この曲名がやはり合わないと思いました。それで今回変えることにいたしました。


あとは、表紙を少し変えて曲集名を「連弾曲集 おとのくにへ ~ノンレガートから始めるレッスンのための~」にしました。

表紙の絵はこれまでと同様ですが、クマとウサギを中央にドンと持って来ました。


少しだけリニューアルした「連弾曲集 おとのくにへ」
ピアノ指導者の目線で作ったオリジナルの曲集です。レッスンのおかずのひとつに加えて頂けると嬉しいです。

表紙は子ども向けですが、初心者の大人の方にも十分に楽しんで頂けます。
おつまみくらいにはなるかも··




お時間がございましたら、こちらを覗いて頂けると嬉しいです。
連弾曲集「おとのくにへ」 | ピアノ導入|ノンレガート


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ちょっと驚きました

2024年04月02日 | レッスン

先月途中からレッスンを始めた小学1年生の生徒さん。(今月から2年生)

ご家庭のご協力を得ることが難しいので「不思議な音の国」を使うか迷った生徒さんです。


先週、「不思議な音の国 上巻」を渡し、教本を使ったレッスンを始めました。

体験レッスンは10分しか受けられなかったので、最初のレッスンはその時の復習とその時にできなかったことをやりました。


体験レッスンの時に自分で1の指を使っていました。
私は3の指からレッスンを始めます。全く初めてピアノを弾く人が1の指を使うことは珍しいです。

友だちにでも教えてもらったのかな?と思いましたが、そのことには触れませんでした。


既に指が突っ張りあちこち向いていたので、それもあってこれを直すことは一人で練習をしなければいけない小さな生徒さんには難しいと考え、不思議の教本は使わないつもりでおりました。

使うつもりだった他の教本を久し振りに見ましたら、記憶にあるものと違い進みが速かったので、曲だけ進んでも弾けなくなるばかりだと思い、不思議の教本を使うことにしました。


いよいよ不思議の教本でレッスンを始めた先週、体験レッスンから行っている”どうしたらきれいな音で弾けるか”を本を開いてやりました。

それまでは私の言葉と動きでそれを伝えるだけでしたが、今度は教本にそのための様々な絵があります。

「虹」「蝶々」「消しゴム鉛筆」「しだれやなぎ」「モンスター」「ジャム」



モンスターのページで、「こんな手になっちゃうとピアノがキャーって叫ぶ音になっちゃうからね」などど話しておりましたら、

「前のピアノの先生にそんなこと習わなかった。ピアノの弾き方、教えてもらってない」と言いました。

「え?ピアノ習ってたの?」
「うん」


その情報は聞いておりませんでした。
保護者の方は全くレッスンには来られないので、まだお会いしたことがありません。

ピアノ経験の有無はどちらでも良いのですが、その生徒さんが「ピアノの弾き方を教えてもらっていない」と言ったことに驚きました。


このメソッドにした頃、ピアノ経験者の保護者の方に「そんなことやっていない」と白い眼で見られた経験が幾度もあり、この教え方は・・という理由で断られたことも何度もあるので、小学1年生の子どもが言ったこの言葉に驚いたのです。


弾き方で音が変わる、その方法がきちんと存在し、教本にもある。

そのことに気付いたお子さんが現れるとは想像しておりませんでした。


新しい音符を覚えるとか、新しいアーティキュレーションの記号を覚えると言ったことは多くの教本に丁寧に書かれています。

しかし、ピアノを弾く時の腕や手首の使い方まで子ども用に書かれている教本はほんの僅かです。「不思議な音の国」は本に書かれていることを指導者がこういうことだよ、と示しながら習得して行きます。

他の教本は音の出し方をいつ教えるかは指導者次第。
大抵後回しにした結果、取り返しがつかなくなります。


必要なことは最初からやるべきです。
個人差はありますが、5年位経つと確実に違いが現れます。

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