以前から気になりつつも、すぐにションボリしてしまうので、あまり言えずに進んでしまった生徒さんがいます。
何が言えなかったか、というと
「できるだけ顔を上げて、楽譜を見ながら弾く」こと。
その生徒さんは、間違えないで弾くことが一番正しい、という考えがあります。
私は、不注意に何度も同じ間違いを繰り返す生徒には、たまりかねた時に「間違えないで」とは言いますが、そうではない場合はその言葉を言うことはありません。
この生徒さんにも、間違えないで弾くことが大事なのではなく、どんな音楽かが伝わること、ピアノから良い音が聞こえてくること、そちらの方が間違えない事より大事なのだと話してきたのですが、上手くいきませんでした。
彼女は、間違えないで弾くために鍵盤を凝視します。楽譜は見ません。腕はカチカチに固まります。
不思議な音の国上巻からピアノを始め、しかも初めからアコースティックピアノで練習できています。それなのにです・・
習い始めた頃の方が上手でした・・
鍵盤なんて見なくても弾けるものだ、と話しても彼女にとっては信じられない話のようでした。
あまり言うと、シュンとうつむいて余計ダメになるので、私もそのことに触れづらい状況でした。
前回のレッスン後、お母様が「楽譜が良く読めない様だ」とおっしゃるので、あれだけ鍵盤を凝視して聴いて覚えてを繰り返していたらそうなるのは必然。これは手を打たなければいけない時が来たと思いました。
それで、もしかしたら10年位していなかった、そして、この方法をすっかり忘れてもいた、「見なくたって結構当てられちゃうゲーム」をすることにしました。
このような生徒さんは、空間認知の力が上手く育っていない傾向があると考えています。感覚的に物や場所を想像することが苦手な傾向があります。
しかし、多くの場合、本当にそうなのではなく、出来ないと思い込んでいることの方が多いものです。
それで、自信を持ってもらうためにこのようなことをしています。
袋の中に色々な小物を入れて、手で触って何かを当てるのです。
事前に、何が入っているかは紹介します。
このようなものです。ソフトドリンクについていたおまけやら、大きさの異なるスーパーボールやら、何でも良いのです。ここに用意したものの中では、ピーターパンとミニーが大きさが似ていて間違えやすいです。(サイコロになったものは木製、サッカーボールは軟らかくプニュプニュしています。形だけではなく触感も変えてあります)
中が見えなければどんな袋だろうが良いので、そこにこれらの小物を入れて、手で触ったものが何かを袋の中で言って、それから袋から出して確かめます。右手でやったら左手でもやります。
こうして、この生徒さんは両手ともパーフェクト!
「見なくても全部当てられたじゃない!大丈夫でしょう?ピアノは指が目なの。鍵盤なんてそんなに見なくても弾けるものなの。試してみる?」
と、今日は下巻の復習もあって7曲弾きましたが、全部顔を上げて弾けました。
もちろん、反対の手に変わる時はチラリと鍵盤を見なければわからないので、必要な時は鍵盤を見ます。
というわけで、今日は久し振りに昔の技を思い出してレッスンしてみました。
何が言えなかったか、というと
「できるだけ顔を上げて、楽譜を見ながら弾く」こと。
その生徒さんは、間違えないで弾くことが一番正しい、という考えがあります。
私は、不注意に何度も同じ間違いを繰り返す生徒には、たまりかねた時に「間違えないで」とは言いますが、そうではない場合はその言葉を言うことはありません。
この生徒さんにも、間違えないで弾くことが大事なのではなく、どんな音楽かが伝わること、ピアノから良い音が聞こえてくること、そちらの方が間違えない事より大事なのだと話してきたのですが、上手くいきませんでした。
彼女は、間違えないで弾くために鍵盤を凝視します。楽譜は見ません。腕はカチカチに固まります。
不思議な音の国上巻からピアノを始め、しかも初めからアコースティックピアノで練習できています。それなのにです・・
習い始めた頃の方が上手でした・・
鍵盤なんて見なくても弾けるものだ、と話しても彼女にとっては信じられない話のようでした。
あまり言うと、シュンとうつむいて余計ダメになるので、私もそのことに触れづらい状況でした。
前回のレッスン後、お母様が「楽譜が良く読めない様だ」とおっしゃるので、あれだけ鍵盤を凝視して聴いて覚えてを繰り返していたらそうなるのは必然。これは手を打たなければいけない時が来たと思いました。
それで、もしかしたら10年位していなかった、そして、この方法をすっかり忘れてもいた、「見なくたって結構当てられちゃうゲーム」をすることにしました。
このような生徒さんは、空間認知の力が上手く育っていない傾向があると考えています。感覚的に物や場所を想像することが苦手な傾向があります。
しかし、多くの場合、本当にそうなのではなく、出来ないと思い込んでいることの方が多いものです。
それで、自信を持ってもらうためにこのようなことをしています。
袋の中に色々な小物を入れて、手で触って何かを当てるのです。
事前に、何が入っているかは紹介します。
このようなものです。ソフトドリンクについていたおまけやら、大きさの異なるスーパーボールやら、何でも良いのです。ここに用意したものの中では、ピーターパンとミニーが大きさが似ていて間違えやすいです。(サイコロになったものは木製、サッカーボールは軟らかくプニュプニュしています。形だけではなく触感も変えてあります)
中が見えなければどんな袋だろうが良いので、そこにこれらの小物を入れて、手で触ったものが何かを袋の中で言って、それから袋から出して確かめます。右手でやったら左手でもやります。
こうして、この生徒さんは両手ともパーフェクト!
「見なくても全部当てられたじゃない!大丈夫でしょう?ピアノは指が目なの。鍵盤なんてそんなに見なくても弾けるものなの。試してみる?」
と、今日は下巻の復習もあって7曲弾きましたが、全部顔を上げて弾けました。
もちろん、反対の手に変わる時はチラリと鍵盤を見なければわからないので、必要な時は鍵盤を見ます。
というわけで、今日は久し振りに昔の技を思い出してレッスンしてみました。